アブセンシア2～FBIの疑心～ 第1話「過去の亡霊」【あらすじ感想】

Episode1　Casualties

【ざっくりあらすじ】新シーズン
6年の記憶は戻らず、問題を抱えながらも新たな生活を始めたエミリーは自分の拉致監禁事件の捜査を続けていた。一方、事件に巻き込まれた息子のフリンはカウンセリングを受けている。フリンは事件の恐怖を克服する一方で、母アリスの流産に心を痛め、実母のエミリーのことも心配していた。

傷ついた親子

拉致監禁の恐怖にとらわれているエミリーは、日常生活もままならない。医師免許を取り戻し、救命士として医療の現場に戻ったジャックは、もがき苦しむエミリーに集会への参加を勧めてみるが、エミリーは「酒に溺れたのは兄さんでしょ」と反発する。フリンを自分の部屋へ呼んでいいのかと不安を漏らしたエミリーを、ジャックは「そばにいるだけで十分」と励ました。

フリン用の部屋も、心の準備もまだのエミリーは、突然フリンを預かることになる。連邦ビルで毒ガスを使ったテロが起き、緊急停止した地下鉄に閉じ込められたアリスと連絡が取れないニックは「フリンを迎えに行ってほしい」とエミリーに頼んだのだ。

エミリーの殺風景で散らかった部屋を見たフリンは「ひどいよね」と笑い、緊張しているエミリーを和ませた。事件のニュースを見たふたりは、万が一の備えを始める。エミリーの不安を打ち消すように、フリンは「こんな時でも最高」と初のお泊りを喜んだ。ひとりで眠れるかと心配するエミリーに、フリンは手首のバンドを見せる。はじくと落ち着くと説明したフリンは「ママもバンド欲しい？」と、エミリーを気遣った。フリンにおやすみをしたエミリーは「今夜、ずっと話してていい？」とトミーを頼る。昼間、水をためた浴槽で幻覚を見たエミリーは眠ることを恐れていた。

エミリーがトミーと電話で話している間、フリンは通りに止まっている不審な車が気になっていた。フリンに懐中電灯を向けられた車は走り去る。その夜、フリンはおねしょした。

悲惨なテロ事件

毒ガステロで狙われたのは、連邦緊急事態管理局（FEMA）だった。監視カメラを避けている犯人は、2日前に倉庫で殺された空調整備士のIDで連邦ビルに堂々と入っていた。捜査を始めたFBIのニックたちに本部に所属するプロファイラーのジュリアン・ガナーセンが加わった。

犯人が緻密な計算のもと空調システムを使いFEMAに毒ガスを散布したことから、ガナーセンはFEMAの収容所に関する陰謀論を教えた。国内の過激派は、FEMAが非常時の指揮権を悪用し、強制収容所に過激派メンバーを送り込んでいると信じているのだ。ガナーセンが正しければ、犯人は国内のテロリストだ。

ジャックとアリス

止まった地下鉄から脱出したアリスは、連邦ビルで働く夫を心配する女性に付き添い、病院へ向かう。夫を見つけた女性と別れたアリスは、ジャックに声をかけられた。救命士として現場に乗り込み、事件の深刻さを知ったジャックは、以前セラピストをしていたアリスに付き添っていた女性に電話番号を教えることを勧めた。いまは会話していても、女性の夫は助からないのだ。

今後数週間で犠牲者が倍増するとジャックに教えられたアリスは、被害者たちの助けになるため仕事への復帰を決断した。

エミリーの捜査

エミリーの個人的な捜査は、付き合うようになったボストン市警のトミーが手伝っていた。犯人だったローリーには仲間がいると確信しているエミリーは、養護施設にいた全員を探し出すが、シェンを覚えてる者はおらず、全員ローリーとは無関係だとわかる。

トミーが市警から持ち出したエミリーの養護施設時代の資料に見つかった数字が『マクネア』という人物に繋がった。マクネアのトレーラーハウスに住んでいる男は「ウチのやつの元旦那で、もう死んだ」と言い、トミーが渡した名刺を投げ捨てた。その名刺についた指紋から、男の名前はレスター・ノウィキだと判明した。

トレーラーハウスごと消えたレスターを、交通カメラを調べたトミーが発見した。トミーとトレーラーハウスに踏み込んだエミリーを女性が襲う。ヴァレリー・チャンドリスと名乗った女性は「あんたの母親」と、エミリーに告げた。

おちゃのま感想