Episode22 Marvin Gerard (No. 80): Conclusion Pt. 2
クーパーが知らせた“緊急事態”で混乱した空港から逃走したマーヴィンは、居場所を特定したチームが逮捕する。クーパーを救うためにはマーヴィン逮捕が必須だと分かっていても、レッドは邪魔したクーパーに憤る。
マーヴィンの取引
レッドが「恐ろしく賢い男」と指摘したように、パナベイカーに取引を持ちかけたマーヴィンは、犯罪帝国のすべてを知る自分がレッドに取って代わる取引を持ちかける。パナベイカーは悪趣味な提案を一蹴したが、レッドや問題の多いチームに疑念を抱いていた司法省にとっては魅力的な取引だった。
司法長官の判断を待つ間、マーヴィンはクーリッジ刑務所へ送られた。「マーヴィンを奪い返す」とクーパーに宣戦布告したレッドは、マーヴィンを守るためレッドを監視するチームを利用する。そうとも知らず、レッドが金を渡したクーリッジ刑務所の副看守長を逮捕したチームは、レッドが秘密通路から刑務所に押し入るつもりだと確信し、通路封鎖とともに司法省が取引を決めたマーヴィンを裁判所へ連れて行く。
最後通牒
急な呼び出しがあった判事は席を外しており、自己弁護するマーヴィンひとり執務室へ通される。判事の部屋でマーヴィンを待っていたのはレッドだった。判事を呼び出した上司は、かつてレッドが横領を見逃したマルケスの娘キャロリンだったのだ。
マーヴィンと対峙したレッドは「理解できる点もある」としながらも、互いの立場を明確に示す。「従うのが君の立場」と指摘されたマーヴィンは“帝国を築いたパートナー”だと反論するが、レッドは「パートナーではない」ときっぱり否定する。
マーヴィンの助けと友情がリズの命と引き換えだったことを悔やむレッドは「国とどんな契約を結ぼうと、私には君を惨めに死なせる力がある」と告げ、その力を知っているマーヴィンは「あんたには勝てないし、勝ちたくもない」と受け入れる。
戦いの結末
マーヴィンとの契約が発効され、クーパーは無罪放免になった。レッドは人生を取り戻したクーパーを祝福するが、代償の大きさを気に病むクーパーは手放しに喜べない。そんなクーパーの友に戻ったレッドは「マーヴィンは政府に協力しない」と断言する。
レッドの意味深な言葉の真意は、困惑した様子で現れたパナベイカーが明かす。釈放直後に乗った車の中で、マーヴィンは自殺したのだ。それは、レッドに「自分が望む方法で命を絶て」と告げられたマーヴィンが選んだ決着の方法だった。
クーパーの無罪放免は変わらず、司法長官はレッドとの契約続行を決め、チームも復活することになった。翌日、リズの墓の前に集まったチームは、3年経っても褪せることのないリズへの思いを語り合う。アラムはしばらく休むと発表し、パクは妊娠を報告した。
マーヴィンの置き土産
マーヴィンが入ったクーリッジ刑務所には、レッドにハメられたことに気づきもせず服役している中国当局のために多くのスパイを殺したウージンがいた。何年もかけた計画とマーヴィンの助言で脱獄したウージンの手には、「レッドはFBIの情報屋だ」と教えたマーヴィンが渡したリストがある。
おちゃのま感想
寂しさ漂うシーズンフィナーレでした。
マーヴィンの結末は死しかなかったと思うけど、自殺とは・・・。これまでのマーヴィンを見ていると、自殺を受け入れるとは思えません。観念したというより、レッドに捧げた人生を否定されたことが大きかったのかな。ほんと、寂しい結末でした。
これで、わたしたちが知るレッドの側近はいなくなったことになりますよね。デンベの代わりは見つかったけど、マーヴィンの代わりが見つかるかな?さらにチームも縮小です。アラムとパクが去ることはアナウンスされてたので覚悟してたけど、この先どうなるの?と不安がつのります。
そこはかとなく虚しい気持ちになってるせいか、なかなか明るい側面を見出すことができませんが、次シーズンのネタはマーヴィンがウージンに残した置き土産でしょうかね?欺いてきた犯罪者たちに狙われるレッドを描くとしても、このドラマのテーマは“レッドの謎”だと思うので、そこを失わずにお願いしたいです。