Episodes4~6
ダブリンのトリニティカレッジに進学したコネルとマリアンは接点もなく、それぞれの環境で新たな生活を始める。
ダブリンにて
バイトしながらシェアハウスの部屋をルームシェアしているコネルは居場所を見つけられず、授業でも臆することなく発言するクラスメートたちに圧倒される。地元スライゴで就職した高校時代の友人ロブや、母ロレインに励まされたコネルは、ルームメイトのナイルやシェアハウスの住人たちと打ち解けるようになり、授業での発言も増えてゆく。
ある日、行くつもりもなかった同じ授業をとっているガレスのパーティーに顔を出したコネルは、思いがけずマリアンと再会した。マリアンは、ガレスの恋人だった。
美しく化粧し、自信に満ち溢れているマリアンは高校時代とは別人だった。恋人のガレスや多くの友人たちに囲まれるマリアンとは対照的に、苦学生のコネルには友人すらいない。卒業パーティーの一件で、話すこともなく別れたふたりは、互いに見捨てられたと感じた思いを語り合う。ひどい仕打ちをしたことを謝罪したコネルだが、マリアンを失った後悔や悲しみを打ち明けることはできなかった。
マリアンの提案で、ふたりは“友人”として付き合い始める。自由奔放で自活とは無縁のマリアンの友人たちに共感できないながらも、コネルは彼らと過ごすようになる。マリアンの友人テレサと親しくなり、授業でも一目置かれるようになったコネルだが、意見が言えないことを思い悩み、ダブリンでの大学生活に感じる違和感をぬぐえずにいた。
マリアンがガレスとの恋愛に疑問を抱くようになる中、コネルは高校時代の仕打ちについて真摯に謝罪した。「本当にごめん」と謝るコネルを許したことをきっかけに、唐突にガレスと別れたマリアンは酔った勢いでコネルを誘惑する。ふたたび関係を持つようになったふたりは、高校時代のように友人たちの前では距離を置きながら、マリアンのベッドで愛を深めてゆく。
幸せな6週間の後、マリアンとコネル、それぞれに試練が訪れる。親族が集まる母の誕生会に出席するため帰省したマリアンはいつものように不機嫌で卑屈な兄と口論になり、兄を気遣う母に絶望する。一方、コネルは経済的な危機に直面する。マリアンの友人ソフィーの紹介で始めたバイト先のレストランが改装のため2か月店を閉めることになったのだ。
ルームメイトのナイルはマリアンを頼れと提案するが、コネルはマリアンに経済的な問題を打ち明けることができない。さらに、母やマリアンから期待されていた小説が落選したことも言えず、マリアンと共に出席した裕福なソフィーの誕生パーティーで空虚感にさいなまれる。
悩みを打ち明けることのできないふたりの道は、再び分かれてしまった。
おちゃのま感想
4話~6話は、再会したふたりが愛を深め、すれ違うまでの物語でした。
高校時代はコネルの世界にマリアンが馴染めず、大学初期はマリアンの世界にコネルが馴染めず…。もどかしいふたりです。お互い“かけがえのない大切な存在”だと悟ってるからこそ、惹かれあうんだと思うんですが、心をさらけ出すのは簡単なことじゃないですものね。その辺の心理描写が本当に細やで、かなり感情移入しております。
高校編はマリアンに惹かれたのですが、今回はコネルです。マリアンの傍若無人な友人たちに対するコネルの違和感は共感できるし、場違いだと思いつつもマリアンがいる輪に加わろうとするコネルの心情を想像すると、切なくなります。
順風満帆な高校時代のコネルからは感じなかったんですが、マリアンとの交際を秘密にした理由は利己的なことだけでなく、裕福な家庭のマリアンとの格差を感じていたこともあるんでしょうかね。トリニティ大学を勧めたのはマリアンですが、コネルの家の事情を知ったうえでのことだったのかな。
余談ですが、マリアン役デイジー・エドガー=ジョーンズ(Daisy Edgar-Jones)の文字通り“体当たりの演技”に、ただただ驚いてます。コネルもだけど、やはりマリアンだわ。そして、マリアンにフラれたガレス役のセバスチャン・デ・ソーザ(Sebastian De Souza)は、『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』でエカチェリーナの愛人レフを演じてます。なんだか、軽めな自信家の性格がかぶる役…(;^ω^)