Episode17 Karma
【ざっくりあらすじ】
今回の対象者は、犯罪被害者専門の精神科医シェーン・エドワーズ。エドワーズ医師自身も8年前に妻を殺害された犯罪被害者だった。調べると、エドワーズ医師は患者を苦しめた加害者7人を自らの方法で刑務所送りにしている人物だとわかった。
最愛の人を亡くした対象者
エドワーズ医師の妻を殺害した犯人は、ワイアット・モリスという配達員だった。執拗に配達に来るモリスの事を雇用主に苦情を申し立てていたが、結局妻は殺されてしまった。しかし、状況証拠しかなかったため、モリスは殺人罪にはならず過失致死罪の判決だった。
タキシードの襟に両面テープを仕込んでいるエドワーズを見たフィンチは、エドワーズが今夜出席するNPOのパーティーで何か企んでいると察知した。そのパーティーに出席するには多額の寄付が必要で、資金難のフィンチたちには難しい。リースはキャンベル医師に頼み、一緒に参加させてもらうことにした。
エドワーズ医師のスピーチが始まり、会場にはなぜかエドワードの妻殺害犯のモリスが現れた。モリスはすでに仮出所していたのだ。モリスはスピーチするエドワーズに歩み寄り、つかみかかった。脅迫めいたことを言っているモリスから逃れたエドワーズは車へ急ぎ、リースが追いかけた。キーレスに反応しない車を見たリースは、爆弾が仕掛けられていると気づきエドワーズをかばった。車は爆破したがリースのおかげでエドワーズにケガはなかった。
復讐の是非
エドワーズはモリスの名前で銃を手に入れた。そして、タキシードに仕込んでいた両面テープについたモリスの指紋を銃弾に付着させ、硝煙反応をつける準備までしている。エドワーズがモリスを狙っていることは明らかだった。
このままエドワーズに復讐させるかどうかで、フィンチとファスコの意見が割れた。ファスコはエドワーズの思う通りにさせればいいと言うが、フィンチはモリスが犯人だという証拠はなかったと言い復讐には反対だ。リースは目の前の事に集中しようと言い、ふたりの口論を止めさせた。
エドワーズはモリスの兄の部屋に「モリスが自分(エドワーズ)を狙っていた証拠」を仕込んでいた。自分を盗撮した写真まで入念に準備していたエドワーズの決心を見たリースは「長年計画していた復讐を果たさないとエドワーズは前に進めない」と言うが、フィンチはあくまで反対だ。リースに「エドワーズに正当な罰を与えるなと言えるか」と問われたフィンチは、「君だけが彼と同じ(復讐の)道を通ったわけじゃない」と返事した。フィンチはフェリー爆破で殺害されたイングラムの事を思っていた。
真実はわからない
リースが尾行していたエドワーズを見失ってしまった。携帯も自宅に置いて出掛けたエドワーズを追跡する方法はない。フィンチはモリスへ送られたメールを調べ、「NY植物園」が目的地だとつかんだ。植物園へ行くには、リースよりフィンチの方が近い。
妻にプロポーズした想い出の温室で、エドワーズはモリスに復讐をしようとしていた。そこにフィンチが現れエドワーズは驚くが、銃を下ろすことはない。エドワーズの復讐はモリスを殺す事ではなく、自分を撃ってその銃弾でモリスを犯人にする事だった。弾にはモリスの指紋をつけ、モリスの手には硝煙反応も偽装した。
フィンチに「君が目撃者となってモリスを有罪にする証言をしてくれ」と頼むエドワーズ。フィンチは自分も過去に復讐をする直前だったと話し、復讐を果たしても「真実はわからない」とエドワーズを説得した。 エドワーズは力なく銃を下ろし、温室に来たリースがそれを受け取った。
結局、モリスがエドワーズの妻を殺害したのかどうかはわからないままだ。 マシンはモリスを監視対象に指定した。
2010年 フィンチ
フェリー爆破事件でネイサンを殺したのはアリシア・コーウィンだと確信したフィンチは、コーウィンへの復讐を決意していた。その時、マシンが“無用”の脅威として知らせて来た人物はフィンチだった。
フィンチは、コーウィンの車に爆弾を仕込んだ。マシンはフィンチの携帯や公衆電話を鳴らしてそれを止めようとしていた。 コーウィンの車を遠隔操作でロックし、逃げられないようにしたフィンチ。あとは起爆スイッチを押すだけだ。車内に閉じ込められたコーウィンは、ネイサン殺害については知らなかったが自分にも責任はあると話した。罰を受けて当然というコーウィンを、フィンチは殺すことができなかった。
おちゃのま感想
“サマリタン”の単語が出ないと、とても平和に感じてしまいます。
まさかまた登場するとは・・・の「アリシア・コーウィン」が登場しました。(回想シーンだったけど) リースとフィンチは、お互いにコーウィンと繋がりがある事を知ってましたっけ?(どうだったか記憶がない)
殺人はどんな理由でも認めないというフィンチと、犯罪者は殺されても仕方ないとするリース&ファスコ。同じチームだといっても、考え方は根本的に違うようです。
この先、待ち構えてるであろうサマリタンとの攻防で、フィンチのこの考えが通用するのか・・・ジレンマに陥りそうな問題に思えます。