Episode12 Zerstorer Shrugged
【ざっくりあらすじ】
緑の目のドクロは手にしている杖を使い、ニックとイヴを追い詰めた。力の差は歴然としているが、ドクロはニックたちを殺そうとはしなかった。
杖にて彼らを打ち砕くべし
ドクロの思惑
子供たちをモンローの自宅へ移動させたアダリンドは、ヘクセンビーストの血で異界へ行くつもりだ。レナードは自分が行くと言うが、ザウバービーストの血では扉を開けることはできない。「ダイアナは異界に大きな影響力がある」と考えるモンローは、ダイアナにグリムの棒で異界の扉を開けてもらい、自分とレナードがニックたちを迎えに行くと提案した。
一方、ロザリー、ハンク、ウーはスパイスショップで書物を調べていた。ハンクが見つけたドクロの絵が描かれた記述は古いドイツ語で書かれており、ネットの翻訳によると、ドクロの目的はグリムに扉を開けさせ、ダイアナを手に入れるためこの世界へ来ることだとわかった。イヴを狙った理由はニックに後を追わせるためで、模様が示した“大凶事が起こる3月24日”は今日の日付だ。ロザリーは「鏡を開けないで」とモンローに知らせるが、すでにダイアナがグリムの棒で扉を開けた後だった。大人たちの会話を聞いていたダイアナは、ニックとイヴを助けようとしたのだ。
鏡の中から、ニックとイヴが戻ってきた。ふたりが通った鏡は粉々に割れ、ドクロは現れなかった。駆け付けたロザリーたちは本が間違っていたのかもしれないと言いながらも、模様が示した“大凶事”の意味はドクロがこの世界に来ることだと知らせた。
ニックは“異界”の様子をみんなに報告した。棒を見つけた黒い森に似た場所で、常にヴォーガしたヴェッセンだらけで、ヴェッセンは死んでもヴォーガが解けないという世界は、モンローの家に伝わるヴェッセン版聖書の『死者』が行くとされている『別世界』のようだった。
初めの場所へ
ダイアナに『一部が向こうに残った』と指摘されたイヴはヴォーガを試みた。イヴに変化は起こらず、ヘクセンビーストではなくなったことが判明した。
ドクロを察知したダイアナが「彼が来た」と怯え始めた。ニックの提案で『最初の事件の森の小屋』にダイアナを隠すことになった。少女を誘拐した郵便配達員が住んでいたその小屋は、ニックがレナードの正体を知った場所でもある。さらにダイアナを守るため、ロザリーが“ヌーク・スンス”を提案した。“ヌーク・スンス”はヘクセンビーストが敵から子供を守る術で、レナードの母も王家からレナードを守るため使っていた。ロザリーが作った薬をヘクセンビーストにヴォーガしたアダリンドが娘にふりかけ、ダイアナは敵の目には見えない存在になった。
森の小屋にはダイアナのほかにケリーも隠れ、アダリンドとレナードがふたりを守っている。ドクロが小屋に来た夢を見たダイアナは悲鳴とともに飛び起き、ドクロがケリーも連れていくつもりだとアダリンドに話した。
異界から来た悪魔
鉤爪を壊滅させたトラブルが戻ってきた。再会を喜ぶ暇もなく、トラブルは異界から来たドクロがダイアナを狙っていることを教えられた。
殺人の通報で現場へ向かったハンクとウーはドクロが通った鏡を発見した。ガソリンスタンドで見つかった遺体のそばには割れた鏡が散乱し、被害者は“太い何か”で刺殺されていた。防犯カメラの映像を確認すると、ドクロは人間の姿になっていた。
異界では効果なかったが、ニックたちは銃で武装した。警官を襲ったドクロを見つけたトラブルから「ドクロが署へ向かっている」と知らせが入る。ニックたちと対峙したドクロは杖のチカラを見せつけた。弾き飛ばされたウーは怒りで魔物に変化し、ドクロの杖で殺された。銃で立ち向かったハンクも杖で喉を突き抜かれてしまった。
棒と杖
ドクロの杖が「ヒビだらけで破片を継ぎ合わせたように見えた」というイヴの話を聞いたモンローは『神の力を持つ不滅の杖』についての予言を思い出した。予言によると『杖は100片に砕け、悪魔の手に落ちぬよう世界中に散らばった』とされている。
ドクロの持つ杖は砕け散った『神の力を持つ不滅の杖』を継ぎ合わせたもので、グリムの棒はそのピースのひとつだとすると、棒を手に入れればドクロは無敵になるはずだ。
おちゃのま感想 ★★★★
棒があるから、大丈夫!ってことですよね?
テーマがダークファンタジーだとしても、ラストにこんな山場をもってくるなんて~。大丈夫と言いつつオロオロしてます。
思ったのだけど、ダイアナが特殊な能力を持ち、ドクロと繋がったのはアダリンドの汚濁の儀式が原因なんでしょうか。ダイアナ妊娠中にヘクセンビーストの力を取り戻した、アレです。ケリーも、からまる双子の呪いで授かったわけだし。アダリンドがこれまでの代償を支払うことにならないかと、心配です。
イヴが人間に戻り、どこかで鉤爪と戦っていた(らしい)トラブルも帰ってきました。ハンクとウーも復活してもらって、チームのチカラでスカっとした気分で終わって欲しいです。
次回はついに最終話。
あ~、緊張する~。