Episode1 Dr. Hans Koehler (No. 33)
【ざっくりあらすじ】
リズの変化に気づきながらもレッドは新たなブラックリストを渡し、チームを率いて世界中で悪党の顔を変えている美容整形外科医のハンス・コーラー医師を捜すよう指示した。一方、レッドの正体を暴く計画を進めているリズもこれまで通り“娘”としてふるまっている。
消えた医師
引き続きレッドと組むことにレスラーは反対し、クーパーは「捜査より君自身を守ることが大事」とリズの判断に任せるが、リズはレッドの『ブラックリスト』の捜査を続けることを望んだ。
レッドが教えたコーラーが目撃されたという改装中のベーカリーを徹底的に調べた結果、排水管からバジル・ヴラダキスのDNAが見つかった。ヴラダキスは大勢の借金を踏み倒し、姿を消した武器商人だ。金を貸したままヴラダキスに逃げられたレッドは、ヴラダキスのことをよく知っていた。競馬好きなヴラダキスは顔を変えても、以前と変わらずスポーツバーへ通っていた。レッドに見破られたヴラダキスは「金は返す」と謝るが、レッドの目的はコーラー医師の連絡先だ。
レッドに逆らえないヴラダキスは、医学的な緊急時しか連絡してはいけないという約束を破り、コーラーの看護師へ連絡を入れる。現れた看護師の「先生は休暇でフランスにいる」という説明を聞いたレッドは、コーラーがトラブルに巻き込まれたと確信した。
コーラーが看護師に送った『フランスで休暇』というメールを分析したアラムは、ワシントンDCから送信されたと突き止めた。アラムが特定した住所にチームが到着すると、銃声が聞こえる。拉致したコーラーの手術で新たな顔を得た男が自分の顔を知るコーラーのチームを皆殺しにしたのだ。FBIより先に現場へ踏み込み、撃たれたコーラーに寄り添っているレッドを見たリズやレスラーは、コーラーを捜させた目的を追求する。レッドは「友人のコーラー医師が監禁されている疑いがあり、救いたかった」と説明するが、コーラーがレッドの顔を変えたと考えるリズはレッドの言葉を信じない。
顔を変えた拉致犯は、4か月前顔が特定された世界でも指折りの殺し屋『コルシカ人』のバスチャン・モローだとわかる。現場復帰したサマルがライトを撃ったモローの車が空港の駐車場で見つかり、中にはモローの手下の死体があった。モローは新たな顔を知る手下も始末したのだ。チームは空港を封鎖し捜索するが、空港スタッフのIDで逃げたモローを捕らえることはできなかった。
コーラーの患者リスト
今わの際のコーラーから患者リストの隠し場所を聞いたレッドは、コーラーの自宅を訪ねた。目的の患者リストを手に入れたレッドは、夫の真の仕事を知らなかったコーラー夫人に500万ドルが入った口座を渡し、身を隠すことを勧めた。
レッドはリズにコーラーの患者リストを渡し、ファイルをひとつ消したことを正直に話した。そのファイルはレッドだと確信しているリズに、レッドは「整形前の顔は見られたくない」とうそぶいた。
火事の記憶
リズとジェニファーはレッドの調査を開始した。まず、4歳のときの火事が手掛かりになると考えたリズは『火事に関係のあるもの』を集め、ジェニファーに見せた。ジェニファーはリズが火事の夜泊まったモーテルのある“ドーバー”に手掛かりを見つけた。
“ドーバー”のあるデラウェア州はジェニファーが両親と過ごした夏の避暑地リホボスビーチがある場所だった。本物のレディントンがロシアからリズを誘拐したとき、その別荘を利用したと考えたジェニファーは、リホボスビーチで起きた火事の記事を見つけた。
ジェニファーとリホボスビーチの別荘があった場所に立ったリズは、火事の記憶を思い出した。母が殴られて、銃があったから父を撃ったと謝るリズを、ジェニファーは責めなかった。ふたりは火事の当時保安官だったドネリーに会った。「現場に着いた時には誰もいなかった」と話したドネリーに、リズは近隣の病院のリストを要求した。火事からリズを救った人物はヤケドを負ったはずだった。
おちゃのま感想
もう~、リズったら、バレバレ~( 一一)
挑戦的なセリフを吐かずにはいられないんでしょうね~。自信過剰気味なリズと、憎しみに燃えるジェニファーのガツガツした勢いが頼もしくもあり、心配でもあります。相手はレッドなので、正体を暴くにしても慎重にしないと。
レッドが人間らしく描かれる分、リズの人間性が失われてるみたいな印象を受けます。リズが娘のことにまったく触れない点も気になります。一緒に暮らしたいけど今はまだ無理…みたいな空気があれば、リズに温かさを感じられるんだけどな。
レッドが削除したコーラー医師の患者のことですが、リズはレッド自身のファイルを削除したと思ったみたいですが、これまでのレッドを考えると、自分ではなく守りたい誰かのファイルを削除したような気がします。その誰かがカタリーナだったら…と、妄想中。