Episode9 The Birds and The Bees
【ざっくりあらすじ】
喧嘩別れした翌朝、ブリアナの宿を訪ねたロジャーは朝食中のボネットに「フィラデルフィアへ行く」と告げられた。アメリカへ渡るためボネットの船員になったロジャーの仕事はまだ終わりではなかったのだ。
再会
やっと昼過ぎに起きたブリアナは、宿へ来たロジャーが『グローリアーナ号』の船乗りと出て行ったと教えられた。ブリアナは港へ急ぐが、そこにロジャーの姿はない。ロジャーがスコットランドへ帰ったと思い込んだブリアナは、茫然と海を見つめた。
港にいるブリアナのもとに、リジーが思わぬ情報を運んできた。町で見かけたスコットランド人に話しかけたリジーは、ブリアナの捜す“フレイザー”夫妻がウィルミントンに居ると突き止めたのだ。リジーの情報で向かった先にいたのはジェイミーだった。自分と同じ赤毛の男性を見たブリアナは、この人が“父”だと確信した。「あなたの娘よ」と声をかけたブリアナをジェイミーが疑うことはなかった。ジェイミーは泣きじゃくるブリアナを「もう大丈夫だ」と抱きしめた。
ジェイミーの隣にいるブリアナを見たクレアは言葉も出ないほど驚き、何度も我が子を抱きしめた。落ち着いたブリアナは未来から持ってきたふたりの死亡記事を見せ、時を超えた理由を説明した。しかし、記事に書かれた火事が今年起こるのか、10年後なのかはわからない。
フレイザーズ・リッジ
イアンは“いとこ”と紹介されたブリアナを何も聞かず受け入れた。フレイザーズ・リッジへ帰る途中、ボネットに襲撃された場所に差し掛かると、イアンは表情を曇らせた。ジェイミーが命を救った男に襲撃された話を聞いたブリアナは、同じ男が自分をレイプしたのだと知った。
フレイザーズ・リッジの家ではマータフが待っていた。ジェイミーの知らせで総督の罠を回避したマータフは密偵を始末していた。しばらく身を隠したいと言うマータフに、ジェイミーはフレイザーズ・リッジに住むことを勧めた。ブリアナと会ったマータフは「やっと会えたな」と感激し、懐かしい昔話に花を咲かせた。
ブリアナは死亡記事を持っていたのはフランクだったとクレアに教え、ロジャーとのいきさつも説明した。しかし、レイプの事実を打ち明けることはできなかった。レイプ犯の男がクレアの前で仲間の首を掻っ切ったと聞いたブリアナは、ジェイミーが男を捜すことを恐れたのだ。
父と娘の時間
ジェイミーとブリアナが互いに気を使いあっていると感じるクレアは、父と娘の狩りを提案した。ブリアナの気晴らしのためにもと勧められたジェイミーは、ブリアナをミツバチ狩りに誘った。
ミツバチが巣に戻るのを待つ間、ブリアナは父フランクへの罪悪感を、ジェイミーはフランクへの感謝を、互いに打ち明けあった。フランクに取って代わるつもりはないと言うジェイミーは“ブリー”と呼んでもいいかと聞き、自分のことは“ダー”と呼んでくれと話した。
大自然の中でブリアナと過ごしたジェイミーは、娘に対する愛情の深さを実感した。ジェイミーはこの時代にずっといて欲しいと望むが、クレアは安全で自由に生きられる未来へ戻るべきだと考えている。
思い違いの結果
クレアはブリアナの変化に気が付いた。「何か月なの?」と質問されたブリアナは“酒場にいた男”にレイプされたと打ち明けた。ロジャーの子かも知れないと言うクレアに、ブリアナは違うと断言した。言葉を失ったクレアは、ただ娘を抱きしめることしかできない。
イアンと出かけた森の道で、リジーはウィルミントンでブリアナともめていた男を見た。男は小さな宝石を賃金代わりにボネットから解放されたロジャーだった。ブリアナと会うため、ロジャーはフレイザーズ・リッジを目指していた。
ブリアナをレイプしたのはロジャーだと思い込んでいるリジーはジェイミーに知らせ、ジェイミーはイアンとふたりでロジャーのもとへ向かった。クレアからレイプの件を知らされていたジェイミーは、見つけたロジャーを問答無用で殴り続けた。馬車の音でやっと殴ることをやめたジェイミーは、意識を失ったロジャーを捨ててくるようイアンに命じた。
そのころ、ブリアナのベッドでボネットに奪われた指輪を見つけたクレアは、指輪を買い戻そうとしたため娘がレイプされたと知った。事実を知ればボネットを捜すであろうジェイミーを心配するブリアナは「秘密にすると約束して」と、必死にクレアに訴えた。
おちゃのま感想
ブリアナとロジャーが過去へ来たのは間違いだったと思える出来事ばかり続いてます。
ジェイミーはブリアナを手放したくないでしょうが、やはりクレアの言うように安全で自由のある未来へ帰したほうがよいかも。しかし、今のブリアナをひとりにはできないですよね。
生死不明状態のロジャーですが、自分を殴った男があの“ジェイミー”で、ブリアナが妊娠していると知ったらどうするでしょうか。牧師さんが自分を育てたように、フランクがブリアナを育てたように、ロジャーも我が子としてブリアナの子を愛せるかな。傷ついたブリアナを支えてほしいです。