Episode7 Precious Cargo
ピートを遺体で連れ帰ったベンは約束通りエウレカの検査に応じる。一方、署に戻り、ピートたち3人組の報告を済ませたミカエラに“黒雲”の呼びかけがある。呼びかけに導かれたミカエラは、同じ呼びかけで集まったイーガンたちと出くわす。不気味な呼びかけに困惑するミカエラたちは、黒雲に覆われた施設から出てきたベンを目撃する。
新たな仮説
黒雲の呼びかけが示した場所は政府の極秘施設だと確信するイーガンは、その施設から出てきたベンを敵だと見なす。一方、自宅にいるベンを訪ねたミカエラは黒雲の呼びかけを説明し、呼びかけが示した政府の極秘施設にいた理由を問いただす。
エウレカの施設からピートを連れ出すために精密検査を受ける約束をしたと打ち明けたベンは、サンビが考える“救命ボート”説を説明する。新たな仮説では、余命を共有する乗客たちは同じ“救命ボート”に乗る運命共同体なのだ。ピートたちの死を目の当たりにしたことで、自力で助かる気がしなくなったベンは、科学的な解決策を見つける可能性のあるエウレカに期待していた。
ベンとイーガン
ベンを敵だと見なしたイーガンと仲間たちは、ベンを連れ去り、隠れ家らしき部屋に監禁する。イーガンは「真実を言え」と迫り、ベンはNSAが828便の調査をしていると明かす。ベンは「すべては乗客のためだ」と説明するが、ベンが偽善者にしか見えないイーガンは信じない。
映像記憶のあるイーガンは、呼びかけを詳細に記憶していた。黒煙が湧き上がった北東の建物について質問されたベンに分かることは、荷物の搬入口があるということだけだ。呼びかけの意味は『エウレカを止めろ』だと言うイーガンの主張を受け入れたベンは、自分とサンビが内通者になると提案する。
「君がどう思おうと、僕らは運命共同体なんだ」とベンが訴える中、ベンを捜していたミカエラが現れる。ベンは監禁された部屋に設置してある冷蔵庫の登録メールを利用し、ミカエラに合図を送っていたのだ。
ミカエラに逮捕されたイーガンを保釈することで味方だと示したベンは「仲間の勝手を許すな」とクギを刺し、今日みたいなことを誰かにしたら間違いなく後悔するぞと警告した。
サンビの発見
遺体のピートを連れ帰ったベンに憤るエウレカの研究主任のグプタは、ベンの仲間であるサンビをクビにした。「何の成果も上げてない」と批判されたサンビは追い出されるまで調査を続け、全ての対象から検出されたものを結合するとサファイアができると突き止める。
サンビは協力してくれたトロイと共に、消えて戻ったものをつなぐ共通項はサファイアという発見をグプタに知らせる。サンビを見直したグプタは「サファイアは共通項というより痕跡ね」と教え、搬入口から運び込まれた古く貴重な物を見せた。興奮気味のグプタは「仕事よ」と言い、サンビのクビを取り消した。
カルの悲しみ
タリークの死を受け入れられないカルは、思い出のバスケットボールまで寄付の箱に入れた母グレースに反発する。グレースがタリークのことを忘れたがっているように見えるカルは「828便が消えた時も僕を忘れたようとしたの?」と質問し、グレースはカルを忘れたことは一度もないと教える。
カルがタリークの死に責任を感じてると知ったグレースは「混乱した人の仕業よ」と言い聞かせる。カルがタリークを身近に感じられるように、グレースは秘密基地にあったタリークのスノードームを自宅に持ち帰る。それは、子供の頃グレースが弟タリークに贈ったクリスマスプレゼントだった。
前へ・・・
呼びかけに従ったのに余命を克服できなかったピートの死を悲しむアンジェリーナは自暴自棄になり、ベンの家を出ていくと決める。絶望するアンジェリーナを笑顔にしたのは、赤ちゃんのエデンだった。
夜勤明けのジャレッドはミカエラたちとの朝食を断り、少将の娘サラの待つダイナーへ急ぐ。照れながらもサラはジャレッドへの好意を隠さず、ジャレッドは「君との時間が楽しかった」と打ち明ける。
おちゃのま感想
3人組の件が終わり、物語は新章に入ったという印象のエピソードでした。
ベンの『運命共同体』説が正しいとしたら、828便の乗客の余命克服は無理なんじゃないの?って思ってしまうのですが、ベンは諦めませんよね〜。死んだ乗客、少将の実験で廃人状態の乗客、そもそも連絡が取れない乗客・・・イーガンのようにベンに反発する乗客だけでない多くの問題があると思うのだけど。それに呼びかけがなくなったサンビもいるし。
ちょっと蚊帳の外状態だったジャレッドに新しい恋が・・・。そうなるんじゃないかと予感してましたが、少将の娘はダメなんじゃないかな〜。ジャレッドとサラが付き合うと、サンビがまたまた取り乱しそう。恋愛以外でジャレッドの見せ場を作ってほしいものです。