シーズン2 全10話
【ざっくりあらすじ】
シーズン1のラストから3年後。
ウェイワード・パインズの街は、ピルチャーの理念を継いだ第1世代のジェイソンが統治している。医師が必要になったジェイソンは、イェドリン医師を目覚めさせた。3年前のアビー襲撃を奇跡的に生き延びたメーガンは、生け捕りにしたアビーの研究をしていた。そんな時、どこから侵入したのか雌のアビーが街に現れた。
↓ネタバレを含みます↓
暗い気持ちになってしまったシーズン1のラストから3年後のウェイワードパインズのお話しでした。
今シーズンはシーズン1で描かなかった原作のネタを取り入れつつ、オリジナルなストーリーに仕上げられてました。
シーズン1で街の秘密は明かされてしまったので、大きな衝撃はなく、今回目覚めさせられたイェドリン医師も案外すぐにこの状況を受け入れたなと感じます。なので、イェドリンに用意されていた衝撃は、先に目覚めさせられた妻が他の男性と結婚し妊娠していたという事と、妻が事実を知らず街の設計に関わっていたという事でした。
(これ、イェドリンにとってはかなりな衝撃だと思うけれど、私にとっては・・・やや弱め)
ピルチャーに代わり街を支配しているジェイソンは、シーズン1では一生徒のような扱いだったけど、ピルチャーが機能停止装置に入る前に後継者として手に入れた赤ちゃんで、2000年後のウェイワードパインズの街でピルチャーやパムから帝王学を学んだ子供だと明かされました。
おそらくジェイソンを特別な立場にするために後付けで考えた設定だと思うので、なんとなーく違和感はありますが・・・そういうことでした。
今回の最大の問題は食糧問題で、街の土地ではなぜか作物は育たず、塀の外に苦労して作った畑も賢いアビーに襲撃され破壊されてしまいます。
この食糧問題と相反して、メーガンやジェイソンは人類を増やす計画を推し進めてました。学校では恋愛なしに生徒同士をペアリングして、純粋なパインズの子を増やそうとしてました。食糧問題と人口問題。ジェイソンにとっては大きすぎる問題でした。
そして、塀の外では脱出した女性アビーのもとに仲間が集まり、アビーの大群が押し寄せます。残された道は再び装置に入る事。しかし電力の関係で全員が装置に入る事はできず、ジェイソンが住民の選別をする事に。街に残される住民は死が待っているわけなのだけど、維持装置に入ったとしても誰かが食料問題を解決してくれるわけではないので、いずれにしても人類はここで終わるかも知れない・・・というラストでした。
ベン、テレサ、ケイト、パム、メーガン・・・とシーズン1の主要人物も引き続き登場しましたが、みんなあっけなく死んでしまい非常に残念。特に第1話で反体制派で活動していたベンが今シーズンの要になるのか~!と期待してしまっただけに・・・そこはホント残念な部分です。
前シーズン活躍した人物たちのその後が見れるのは嬉しいのだけど、死ぬためだけに登場させたような印象を受けたので、3年の間に死んだことにしてもよかったし、うるさいから維持装置に入れてるよ!でもよかった気がします。・・・メーガンは別だけど。
テレサを愛するあまりピルチャーの計画に加担したハスラーが、シーズン2で街に戻ってきます。ここは原作通りなんだけど、原作と違うのは塀の外へ自分の意思で出て行った事。アビーもなぜかハスラーを襲うとしなかったし、これって何か意味があるのかなー。少し気になるシーンでした。
ラストシーンは、アビーが抱いている赤ちゃんが人間の赤ちゃんのようにも見える・・・かな?・・・いやどうだろう?・・・というところでおしまい。これは、原作で描かれた「イーサン(原作では死んでない)が捕らえていたアビーを解放し、未来に望みを託す」って場面から連想するもののようです。
結論は原作でも描かれてないので・・・アビーが変化(進化?)したのかはわかりません。
このドラマが続くのかわかりませんが、シーズン3があるとしたら原作から離れ完全なオリジナルな作品になりそうです。2000年後とか、アビーとか、それを超える案が浮かぶでしょうか。個人的には、ここで終わってもよいかな・・・と感じてます。