Episode4 Of Lost Things
【ざっくりあらすじ】
1968年、スコットランド。ジェイミーがカローデンの戦いを生き延びたと知ったクレアは、ジェイミーの消息を調べ始めた。娘のブリーや牧師館のロジャーも手伝い、ジェイミーがアーツミュア刑務所にいたことを突き止めた。
時間の法則
ロジャーはクレアのはなしをもとに「時を超えても過去と現在は同じだけ時間が経過する」と考えた。推理が正しければ、現在のジェイミーもクレアと別れてから20年の時間が過ぎていることになる。
カローデンの戦いから20年後(1766年)のジェイミーを探すことは容易ではなく、ジェイミーの足跡は1756年のアーツミュア刑務所の閉鎖とともに消えていた。
いらだちを募らせるクレアは、牧師館のグレアムに言われた「過去の亡霊を追うな」という助言を思い出した。クレアはボストンへ帰ると決めた。ブリーは想いを寄せ合うロジャーと別れ、クレアに従った。
1756年 ジェイミーの新たな人生
ジェイミーは“マッケンジー”と名乗り、ダンセーニ卿の馬丁として働き始めた。ダンセーニ卿は息子をカローデンで亡くしていたが、ジェイミーの素性を承知のうえ受け入れた。
ダンセーニ卿にはジェニーヴァとイゾベルのふたりの娘がおり、気性の激しい長女ジェニーヴァは歳の離れたエルズミア伯爵との結婚が決まっていた。
グレイは約束通りたびたび屋敷を訪れ、ジェイミーとのチェスを楽しんだ。ある日、ジェイミーのもとを訪れたグレイは、ジェニーヴァとイゾベルに連れられたメルトンと鉢合わせした。ジェイミーの姿を見たメルトンの様子から隠し事に気づいたジェニーヴァは、メルトンを酔わせ、ジェイミーの秘密を手に入れた。
遺されたいのち
婚姻を3日後に控えたジェニーヴァは、ジェイミーに自分の寝室へ来るよう求めた。歳の離れた伯爵と結婚する前に他の男性と一夜を過ごしたいと願うジェニーヴァは、ジェイミーを選んだのだ。
ジェニーヴァはメルトンから聞き出したジェイミーの素性を利用した。ラリーブロッホの家族を脅しに使われたジェイミーは、ジェニーヴァの命令に応じるしかなかった。
伯爵へ嫁いだジェニーヴァはほどなく妊娠した。難産だったジェニーヴァは、子供を抱くとそのまま息を引き取ってしまった。
姉の死にショックを受けたイゾベルはジェイミーの頬を叩き、生まれた子供はジェイミーの子だと教えた。ジェニーヴァは嫁いでも伯爵とは寝ておらず、秘密にする約束で妹に真実を明かしていたのだった。
伯爵は息を引き取ったばかりの妻を娼婦だと罵り、生まれた子供を殺そうとした。それを止めようとするダンセーニ卿の手には銃が握られている。ふたりの間に入ったジェイミーは、まずダンセーニ卿を落ち着かせ銃を受け取った。そして、赤ちゃんをナイフで刺そうとした伯爵を射殺した。
大切な人のためにできること
ジェニーヴァの子供はウィリアム(ウィリー)と名付けられ、ダンセーニ卿の屋敷で育つことになった。ジェイミーが父親だということは、イゾベル以外誰も知らないことだった。
ダンセーニ夫人は孫を救ったジェイミーに感謝し、自由を約束した。ジャコバイトを憎む夫人のために身分を偽っていたが、夫人はジェイミーがジャコバイトの囚人だと知っていたのだ。ジェイミーは家族への仕送りを理由に、このまま屋敷で働くことを希望した。
1764年。ジェイミーはウィリーを可愛がり、ウィリーもジェイミーに懐いて成長した。
次第に自分に似てくるウィリーを守るため、ジェイミーは屋敷を去る決心をした。ジェイミーがウィリーを託せる相手はグレイしかおらず、ジェイミーは自分の体と引き換えにグレイにウィリーの父親代わりになって欲しいと頼んだ。
グレイは、自分を慕う幼馴染のイゾベルとの結婚を決めたとジェイミーに報告した。グレイはウィリーとジェイミーの関係を察しており、ジェイミーが屋敷を去る本当の理由にも気づいていた。女性との結婚を決意したグレイに驚くジェイミーに、グレイは「ウィリーのそばにもいられる」と話した。
ジェイミーはグレイの友情に感謝し、ふたりは固い握手をした。
屋敷を去るジェイミーを見送るウィリーのそばには、グレイとイゾベルがいた。
おちゃのま感想 ★★★★
ジェイミーとグレイの友情に、涙が…。
成り行きはさておき、ウィリーの成長を見守った数年間は、ジェイミーにとって人生で初めて訪れた穏やかな幸せを感じられた日々だったのかな。そんな気がします。
一方、必死にジェイミーの足跡を探すクレアは、目の前にいる娘のブリーを忘れているように感じてしまった(´・ω・`)
ジェイミーとの娘であるブリーと過ごしたクレアの人生は、ジェイミーがウィリーと過ごした数年ほどには豊かなものではなかったのかな・・・。
ジェイミー側の時間がどんどん進み、20年後まであと2年。
ジェイミーの生きざまを見ていると、何が起こっても人生は続くのだな~としみじみしてます。