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アウトランダー シーズン1 | ネタバレ感想

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Season1  全16話

【ざっくりあらすじ】
1945年。従軍看護師だったクレアは、夫のフランクと「第2のハネムーン」と称してスコットランドを旅していた。不思議な伝説のあるストーンサークルをひとり訪れたクレアは、突然200年前にタイムスリップしてしまう。クレアは治療師としてスコットランドのマッケンジーの城に滞在を許され、若きハイランダーのジェイミーと親しくなる。スコットランドと敵対するイングランド軍にはフランクの祖先ランダルがいた。ランダルは“ブラック・ジャック”の異名を持つ悪名高い人物だった。

 

ネタバレを含みます

 

 

「200年前にタイムスリップした女性の話」
・・・なのだけど、タイムトラベルものというよりメインテーマは「愛」。

 

 

シーズン後半では、クレアがタイムトラベラーだという事も忘れそうになる展開でした。現実離れしたSFっぽさはなく、しっかりと地に足着いたドラマという印象です。スコットランドの美しい風景と想像かきたてる音楽が、また素敵。このブログ初のRomance部門の作品です。

 

 

シースン1は大まかに3つのパートに分かれていたかなと思うので、それに沿っての感想です。

 

 

 

Plot1 未来へ戻ろうとするクレア編

前半は過去に来てしまったクレアが、看護師の知識や知恵を使いマッケンジー家の客人として、武骨なスコットランドの猛者たちの信頼を得てゆく流れ。

 

 

1743年の世界は自由に行動することができず、なんとかして未来へ帰ろうとするクレア。こちらはハラハラさせられるのだけど、クレアは戸惑いや不安を表面に出しません。ここは、勝気で聡明なクレアの性格が描かれた部分かな。

 

 

重要な(と思う)クレアとジェイミーは、前半ではまだ信頼できる友人という関係です。
クレアは夫フランクのもとへ帰る事を第一に考えてるし、ジェイミーも紳士らしく接してる感じです。おそらくお互い気になる存在で、惹かれ始めてる・・・と思うのだけど。

 

 

この時代に出てくる男性陣が、みなひとクセありそうな人ばかり(見た目も性格も)なので、ジェイミーの存在は目を引きます。ジェイミーはお尋ね者で、マッケンジー家に避難してるんだけど、そのマイナス要素を引いてもカッコよすぎです。たくましい体格は見惚れるほど・・・。

 

 

 

Plot2 ジェイミーとクレアの結婚編

中盤のメインテーマは、ジェイミーとクレアの結婚です。

 

 

イギリス軍とのいざこざからクレアを守る為、ジェイミーとクレアは結婚するのだけど、きっかけが何であれ、ふたりはお互い惹かれあっていたわけだし(と、わたしは思う)ふたりが夫婦としてうまくいくのは当然の流れでした。

 

 

クレアとゲイリス(クレアの友人)が魔女裁判にかけられ、ゲイリスがクレアをかばい死んでしまう事件を経て、クレアはジェイミーに自分が未来から来た人間であると打ち明けることになります。

 

 

このクレアとゲイリスが魔女裁判で裁かれる場面で、クレアはゲイリスが自分と同じく未来から来た人間だと気づくのですが、時すでに遅し・・・でした。クレアに対するゲイリスの意味深な言動は、ゲイリスが未来人だとわかった事でいろいろと納得できるのですが、もっと早く打ち明けあえていればと、残念な部分でした。

 

 

荒唐無稽な話を聞かされたジェイミーは、クレアを信じ、彼女を一旦は未来に返そうとします。しかしクレアが選んだのは、ジェイミーとこの時代で生きる事でした。

 

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Plot3 ラリーブロッホ編

そして後半。

ジェイミーの領地ラリーブロッホに戻り、再びジェイミーがランダルに捕らえられてしまうことに。

 

 

ジェイミーの姉ジェニーや、その夫イアンが新たに登場し、この地で落ち着いた生活を送るのかと思っていたら・・・な展開でした。

 

 

ジェイミーがランダルに心身ともに壊される最終話がインパクト強すぎで、ラリーブロッホでの出来事が吹き飛びました。ランダルがジェイミーに執着していたのは、その体も心も支配したかったから。ランダルがジェイミーを犯していく描写が暴力的でない事で、ジェイミーの魂がじわじわと死んでいく様が伝わってきます。このねちっこいシーンはクレアとジェイミーのからみより・・・いやもう、スゴイです。

 

 

ジェイミーはマータフ(ジェイミーの父的存在)たちに救出されるのですが、体はボロボロ、心は死んだも同然。

死のうとしていたジェイミーはランダルとの全てをクレアに打ち明け重荷を下ろし、徐々に立ち直ります。立ち直るところまでシーズン1で描かれて、よかった、よかった。

 

 

そしてジェイミー、クレア、マータフはフランスへ渡ることに。

 

 

このドラマは、ひとりで観たいわと思わせる際どい描写があるのですが、それがストーリーの自然な流れの中で描かれてるので下品に感じません。(下品じゃないけど、家族で視聴時には和やかなおちゃのまに気まずい空気をもたらすかも・・・)

 

 

そして、このドラマの特徴だなーと思うのは「歴史を変えてはならない」というタイムトラベルものによくある縛りがない事です。クレアにそういう拘りがないって事なんですけど。これ、今後変わっていくでしょうか。

 

 

クレアの妊娠が判明したので、シーズン2ではふたりの赤ちゃん誕生とフランスでのふたり(マータフもいるけど)の生活・・・そして、フランスに渡った事でドラマの雰囲気がどんなふうに変わるのか・・・楽しみです。

 

 

もうクレアが未来に戻る事はないと思いたいのですが、時空を超える事が大きなテーマだとしたら・・・もしかしたらの可能性もあるのかな。未来へ戻ったとしてもランダルと同じ顔の夫のもとへは戻れない・・・と思うな。フランクに罪はないけれど。

 

シーズン2へ続きます。

 

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