Episode3 Replacement
手術後のケアに保険が利かないことで再手術になった1人暮らしの患者レネーを心配するレイノルズは「何とかしないとまた同じことが起きる」とマックスに知らせる。マックスは『訪問看護システムの導入』を理事会に提案するが、費用がかかる案に賛成する理事はいなかった。
新アシスタントの視点
『訪問看護システムの導入』を拒否されたマックスは、新理事の選出に待ったをかける。「理事にうってつけの人物がいる」と断言してしまったマックスは味方になってくれる候補者を探すが、理事長のブラントリーが認める『お金を集められる』か『お金を寄付できる』人材は見つからない。
「訪問看護師をつける」というレネーとの約束を守れないと落胆するマックスは、新たに採用したアシスタントのトッドが提案した「レネーに犬を与え、犬の散歩係に1日1回レネーの家へ行ってもらう」という案に感心する。医療業界の経験のない退役軍人のトッドは“医療の公営化”に否定的だが、“人を助けたい”という思いはマックスと同じだった。
新理事にトッドを推薦したマックスは「理事には持たざる者が必要」と訴え、患者の視点で解決策を探るトッドなら限られたものから多くを生み出すと演説する。多くの理事がマックスの意見に賛同し、トッドはニュー・アムステルダム病院の理事になった。
ヘレンの闘い
建設現場で倒れ、ERへ搬送されたマルティネリがコバルト中毒だとわかり、原因は現場の事故で股関節を損傷した時に使ったウェドロウ社の人工股関節だと特定される。交渉に応じたウェドロウ社は、FDAの規定に沿った改善品への交換手術費用、リハビリ費用、休職中の給料分の負担を申し出る。
メーカーが“安全”を保証した改善品を信じられないマルティネリの不安を聞いたヘレンは、マルティネリだけでなく健康被害を受けた患者たち全員へ、害のない純セラミック股関節の提供をメーカーに求める。費用が3倍になると断った担当者はTVで“ヘレン先生”として顔を売ったヘレンを嘲笑し、ヘレンは「TVに出演し、おたくの有害な製品について世界中に伝える」と宣戦布告する。
名誉棄損で訴えると脅されても、「君が潰される」と心配するマックスに止められても、患者のために闘うヘレンはTVショーに出演し「“大手医療機器メーカー”が粗悪品を作り、私たちを実験台にしている」と告発する。問題の企業名の公表を促されたヘレンに「ウェドロウ社が陥落」とマックスからメッセージが届く。「企業の実名を挙げるつもりはありません」と断ったヘレンは「製品を認めたFDAに問題がある」という考えを示し、議員に私たちの声を届けましょうと視聴者に訴えた。
伝染する病
精神科の子供たちの集団セッション中、孤独から癇癪を起したエミリーが異臭を訴える。エミリーは嘔吐が止まらず、ほかの子供たちにも広がった。原因がわからない中、騒がしい病室を抜け出し、ひとりで過ごていたショシャンナが回復する。集団ヒステリーだと気づいたフロムが配ったお菓子を“薬”だと信じた子供たちは回復するが、最初に異臭を訴えたエミリーは悪化した。
検査の結果、エミリーは髄膜腫だと判明する。「ほかの子は君を見て自分も病気だと思ったんだ」とフロムに説明されたエミリーは、みんなに嫌われるんじゃないかと心配する。「君は独りぼっちじゃない」と言うフロムの言葉通り、診察室のカーテンを開けると、そこにはエミリーへのメッセージを掲げる子供たちがいた。
消えたロハン
唐突に訪ねて来た息子のロハンに「バンドがいい感じになってきて、大きなツアーに出る」と知らされたカプールは、息子の成功を祝福する。数か月のツアーになると説明したロハンに「恋人のエラが孤独にならないようにしてほしい」と頼まれたカプールは引き受けるが、エラは「私が妊娠したから逃げた」と憤る。
愕然としながらも、カプールはロハンを捜す。居所もわからず、メッセージも返さないロハンのウソを確信したカプールは「困ったことがあると、あいつはいつも逃げる」とエラに話しかけ、“私がついてる”という意味のインド映画によく出てくる言葉で、動揺するエラを励ました。
おちゃのま感想
今回の大ニュースは、ドロンしたロハンですよね!父カプールへの嫌がらせでエラと付き合い始めたような印象だったロハンの真意はわかりませんが、エラのほうは本気で付き合ってたわけだし、エラに好意を持ってたカプールは想像できないくらい大きなショックを受けたんじゃないかな。ロハンが押し付けたエラのおなか子は孫ですもんね。なんだか切ないな~。
事故以来、ヘレンを避けてるマックスは「僕の状況に君を引きずり込めないよ」…と言ってましたが、それは子供を望むヘレンの気持ちを配慮してのことなんでしょうか。それとも別の理由があるのかな?シーズン1での二人の雰囲気を思い出し、深読みしております( 一一)