Episode9 Progress
ハンナの現状を知ったルークは「君に責任はない」と、謝罪するジューンを慰める。煙たがられるほど大使館に通ったと説明しながら大量の資料を見せたルークは、カナダには頼りになりそうな人は1人もいないと愚痴を漏らし、ジューンはギレアドにいるローレンスを頼ることを思いつく。
ハンナのために
電話に応じたものの、ローレンスはジューンとの取引に応じるつもりはなかった。「今、面倒は起こしたくない」と言うローレンスは、ジューンが決して応じない脱出させた子供10人とハンナの交換を持ちかける。子供たちを犠牲にできないジューンはローレンスの善意に訴えてみるが、「自由に感謝して前へ進め」と告げたローレンスは電話を終わらせた。
ローレンスとの交渉が失敗に終わり、ルークはニックに頼んでみるべきだと勧める。「可能性があるなら賭けなきゃ」と言うルークは、直接会い、その場にニコールを連れて行くことを提案する。
「ハンナのために何でも試すべきね」と応じたジューンは、トゥエロの手配で人里離れた廃校でニックと再会した。ニックは成長したニコールに息を呑み、ジューンは「あなたを巻き込みたくないけどハンナのことを調べてほしい」と用件を切り出した。
護衛の目の届かない屋内に場所を移したニックは、集めたハンナの資料を取り出す。ジューンがハンナを捜し続けると知っているニックは情報を集め、ハンナがコロラドスプリングスにいると突き止めたのだ。ハンナは家政学校で優秀らしいと説明するニックの声を聞きながら、隠し撮りされたハンナの写真を見たジューンは感極まる。
「君と逃げればよかった」と囁くニックとジューンはキスをし、ニックはギレアドで手に入れた素朴な人形をニコールに贈る。ジューンとニックに許された時間は短く、親子3人の穏やかな世界はあっという間に終わる。「幸せに過ごせ」とジューンを見送ったニックは、外していた結婚指輪をはめた。
取引
不安そうに玄関先でジューンの帰りを待っていたルークは、成長したハンナの写真を見たとたん涙を流す。ジューンは尽力してくれたトゥエロに感謝し、ルークはハンナ救出に意欲を見せる。そんなふたりに、トゥエロはギレアドの内情を知るウォーターフォードが協力者になったと教える。
法廷でギレアドを称賛したフレッドが取引に応じたきっかけは、ギレアドから訪れたパットナム司令官との面会だった。パットナムと会ったフレッドは、ギレアドが国に尽くした自分を見捨てたと知り、一方、友人だったパットナム夫人のナオミと会ったセリーナはギレアドが息子を奪うつもりだと知ったのだ。
トゥエロたちアメリカ政府が自由と引き換えにフレッドと取引したと知ったジューンの怒りは凄まじかった。自分の陳述はフレッドを寝返らせるため利用されたと理解したジューンは、帰ろうとするトゥエロに激しい怒りをぶつける。
ジャニーンとエスター
侍女のセンターでリディアの監督下に置かれたジャニーンは、侍女にさせられたキーズ司令官の妻エスターと再会する。
ハンストを続けるエスターへの懲罰を話し合うおばたちの会話を耳にしたジャニーンは「キーズ司令官の農場で大勢の男たちに辱められたエスターには、よりどころが必要なのかも」とリディアに訴える。エスターへの懲罰は保留にすると約束したリディアは、ジャニーンにエスターを任せてみることにする。
鎖で繋がれたエスターに食事を届けたジャニーンは、意地を張り続けても死ぬことはできないと言い聞かせる。「世界が良くなった時のために生き延びるの」とジャニーンに諭されたエスターは食事をとるようになる。ジャニーンを見習い、侍女らしくふるまうたエスターは、リディアを満足させた。
おちゃのま感想
ジューン、ルーク、ニックの3人の心情を想像すると、心が痛くなるエピソードでした。ルークとニックのふたりを愛してるジューンのことを誰も責めらませんよね。もはやニコールのことなど眼中にないセリーナは、自分のしてきたことに責任をとるべきだと思うのだけど。
ニックに会うよう勧めたルークもですが、ハンナの情報を集めていたニックの思いも切なかったです。そんなニックも結婚したみたいですね。ギレアドの司令官という立場は、独身は許されないのでしょうね。セリーナとフレッドの思惑で結婚させられたイーデンのこともあるから、きっとギレアドの夫をそつなくこなしてるんだろうな。
どうなったんだろうと思ってたエスターは、侍女になってました。ジューンのようにギレアドに報復するため、生き延びる覚悟を決めたのでしょうかね。しかし、あのエスターが侍女の任務に耐えられるとは思えず、心配は続きます。
ところで、セリーナとフレッドのギレアド信仰が本物なら、息子をギレアドで育てたいと願うはずだと思うんですよね〜。分かってたことだけど、ふたりの信仰心は欺瞞でした。寝返ったふたりへの世間の反応を知りたいものです。