Episode2 Flesh of My Flesh
【ざっくりあらすじ】
病院のPRに結合双生児の分離手術を考えたベルはインディアナ州まで足を運ぶが、当の患者たちに断られた。一方、新たな病院の顔になったケインはTVショーに出演し、7人の養子をひとりで育てるドーンの非常に珍しい悪性虫垂がんの手術を引き受けた。
手術の意味
12の病院が断ったハイリスクな手術を引き受けたケインにベルは抗議する。「指図は受けない」と返事したケインはベルを手術チームの共同リーダーに誘う。ケインはどんな結果でも俺たちは英雄になれると断言するが、それは責任も分け合うことを意味している。
ケインに最高の医師を求められたベルはヴォスに声をかけ、腫瘍内科での研修が始まったデヴォンもチームに加わる。「私はやらない」と断ったヴォスは、希望ではなく厳しい予後を伝えるためドーンの病室を訪れる。しかし、手術中死ぬかもしれないと承知のうえで手術を望むドーンの意志は固かった。
ドーンを手術中死なせたくないヴォスは手術を引き受け、リハーサルを繰り返す。一方、リハーサルに一度も顔を出さなかったケインは精神統一で準備する。ベル、ヴォス、ケインと引き継がれた手術は17時間もかかった。
手術を終えたケインとベルはドーンを追うTVの取材に応じる。ベルが回復には時間がかかると慎重に説明する傍らで、ケインは「必ず目覚めます」と断言し、ドーンの娘は希望を与えるケインに感謝した。
ミーナの親友
久しぶりに会った親友のアダクから妊娠を打ち明けられたミーナは愕然とする。乳がん専門医である母の手術でがんを克服したものの、アダクを心配するミーナは腫瘍内科の診察を勧める。検査でがんの兆候は見つからなかったが、アダクが受精卵を選別せず妊娠したと明かしたことでふたりは口論になる。母と祖母を同じ病で亡くしたのに、神に従うと言うアダクをミーナは理解できず、「助けはいらない」とミーナに告げたアダクは立ち去った。
その後、アダクの部屋を訪ねたミーナは「あなたの決断を尊重しなかった」と謝罪し、赤ちゃんへのプレゼントを手渡した。
オースティンの父親
オースティンの前に実父のラマーが現れた。捨てたことへの謝罪もなく、唐突に「遺伝性の病気だ」と教えたラマーは、お前も危ないと警告する。「“もし”お前が息子なら」というラマーの言葉を聞いたオースティンは、ラマーには実父の確信がないのだと気づく。妻の浮気を疑ったから俺を捨てたのかと批判されたラマーは、侮辱される覚えはないと反発する。「話を聞け」と言い、オースティンを捨てたのちの自分について語っていたラマーは、突然、倒れた。
ラマーは心臓の手術が必要だった。成功率は低く、コンラッドはオースティンに執刀を勧めるが、ミーナは反対する。ラマーへのわだかまりを抱えるオースティンは、感情を捨てるため、ラマーと向き合った。
オースティンは、子供のころからいつも心の奥底にあった思いをラマーに教える。オースティンが努力を惜しまず、常にトップを目指した理由は、自分が特別だと知ったら本当の両親が迎えに来てくれると思っていたからだ。ラマーの執刀を引き受けたオースティンはミーナに助手を頼んだ。「いつだって頼りにしてる」とミーナに声をかけたオースティンは、ミーナを“相棒”と呼んだ。
術後の診察を終え、早々に病室を出て行くオースティンを引き留めたラマーは「お前にしたことを償いたい」と言い、その気になったら母親に連絡してやってくれと頼んだ。
ニックとコンラッド
診療所再開をレッドロックとベルに阻止されたニックは、ドーンに密着するTVショーの利用を思いつく。取材を受けるニックは「ベル先生はどんな患者も気にかける素晴らしい方」と持ち上げ、ベルは「慈善は当院の重要な活動のひとつ」と応じるしかなかった。ニックの策略にはまったベルは「この手が使えるのは今回だけだ」とクギを刺した。
爆発事故で負ったケガの痛みが消えないコンラッドは即効性のあるコルチゾン注射をヴォスに頼むが、ヴォスは通常通りの治療を勧める。そんな中、コンラッドとの同棲を決めたニックは、以前コンラッドがふたりのために見つけた“完璧”な部屋を借りた。
おちゃのま感想
ドーンさん、目覚めるかな?
現在の病院内の力関係はケイン>ベルって感じですね。ベルはほぼ言いなり状態ですが、プライドの高い人なので、この状態に満足しているとは思えません。
オースティンの実父ラマーは強烈な人でしたね~。突然現れた本当の目的は手術だったようにも思え、なんだかすっきりしません。ラマーの言葉や態度に、オースティンは深く傷ついたはずです。見た目と裏腹に繊細な人ですから。さらに、自分と同じDNAを感じたラマーに複雑な感情を抱いたと思います。オースティンにはミーナがいてくれてよかった。ミーナは心の支えですよね。片思いだけど・・・。
それにしても、あのニワトリの数はニックの愛なんですかね~?( 一一)