Episode22 Broker and Broker
【ざっくりあらすじ】
アレックは臓器ブローカーをニックに紹介した。これまでもブローカーと取引をしているアレックは「信用できる」と保証するが、ニックにとって臓器売買は受け入れがたい選択だ。一方、ハンターとクオヴァディスの事件のせいで寄付が集まらなくなったチャスティンは財政難に陥っていた。
宝くじの当選者
“長者ソフト”で金持ち患者を探していた秘書のグレイソンが、ベルに必要な“クジラ”級金持ちの入院患者を見つけた。ミーナがERへ搬送したテイラー・イーマイは宝くじの高額当選者だ。なぜかゴルフ場で目覚めたミーナは、カートの下敷きになっていたテイラーを助けたのだ。前夜の記憶がないミーナはデヴォンが診察し、テイラーはノーランが手術することになった。
手術室へ向かうテイラーに挨拶したベルは、病院トップの外科医と共に自分も手術に参加すると説明した。感激しているノーランに「君じゃない」と告げたベルは、オースティンにテイラーの手術を命じた。手術中、テイラーの肺に異常が見つかる。オースティンは確実な気管支鏡検査を勧めるが、テイラーは決断できない。テイラーを逃したくないベルは、決断のハードルが低い抗菌薬で様子を見ましょうと提案した。
テイラーの信頼を得たベルは、資金が確保できなければCEOの座を追われると打ち明け、さりげなく寄付を打診する。思いがけず手に入れた大金の正しい使い道に悩んでいたテイラーは、快く寄付を申し出た。しかし、契約にサインする前にテイラーは悪化した。抗菌薬の処置は間違った選択だったのだ。
オースティンの処置で回復に向かうテイラーは「こんなに気持ちよく決断できたことはない」と喜び、ベルに小切手を手渡した。小切手の額を見たベルは絶句する。慎重派のテイラーは当選した宝くじを生涯受け取ることのできる週払いにしているのだ。「今後30年、週に1万3000ドルずつ寄付します」とベルに話すテイラーは誇らしげだった。
ニックの選択
ニックは「腎臓は買わない」ときっぱり断ったが、ジェシーが心不全になり、いよいよ猶予がなくなった。ベルに掛け合ってみても、「ドナーの犠牲をムダにしないためにも、例外を認めるわけにはいかない」と断られた。
ほかにジェシーを救う方法がないニックはブローカーと取引した。臓器の値段は10万ドル。前金は10%と説明したブローカーは、手術の手配も引き受けた。急遽、転院することになったジェシーは書類の記入がわからず、コンラッドを頼る。ジェシーが転院先で移植を受けると知ったコンラッドはニックが違法な臓器売買に手を出したと知った。
アレックがニックに臓器ブローカーを紹介したと確信したコンラッドはアレックに詰め寄るが、それが正しいと信じているアレックは「君には関係ない」とつっぱねる。コンラッドにすべてを失うと止められてもブローカーのもとへ向かったニックを引き留めたのは、ジェシーを思うニック本人だった。60日間の断薬メダルを手にしたジェシーに「姉さんは私の闇を照らす光」と感謝されたニックは、ジェシーのためにも正しい側にいるべきだと気づいたのだ。
コンラッドはベルに“利益を生む提案”をし、ジェシーは待機リストに登録された。「後悔はない」とニックに告げたアレックは診療所を去った。
記憶のない理由
記憶がないミーナの昨夜の行動を知っていたのはグレイソンだった。グレイソンが撮影した写真の中で、ミーナは別人のように楽しんでいる。その写真をミーナに削除されたグレイソンは、昨夜ミーナが『手術と恐竜への愛を語っていた』と暴露した。恐竜=猛禽類はオースティンのことだ。ミーナのオースティンへの思いを察したデヴォンは「マイカのプロポーズやオースティンへの思いで苦しんでる」と指摘するが、ミーナにとって師匠のオースティンとの間には越えてはならない一線がある。
おちゃのま感想
ニックが思い直してくれてよかった。
あのまま臓器を買ってたら、ハンターを追い詰めたニックの正義感もウソになるところでした。すべてを捨てる覚悟でブローカーのおじさんと会ったニックの気持ちをジェシーは理解してくれるでしょうか。そのブローカーのおじさんは、ジョン・ノーブル(John Noble)が演じてました。怪しさ抜群ですよね!
アレックはこんな形で去ることになったんですね~。違法行為をしていると認めたわけだから仕方ないけど、も少し医師としての見せ場が欲しかった気もします。
ベルを説得したコンラッドがどんな取引をもちかけたのか、まったく思いつきません。待機リストに乗ったけど、ジェシーのドナーは見つかるでしょうか。次回はシーズン最終話です。