Episode6 Stories We Tell Our Young
【ざっくりあらすじ】
儀式の最中神父が死亡し、9歳のダニエルが行方不明になった。神父はダニエルの悪魔祓いをしており、ダニエルは教会内に隠れていた。病院に搬送された助手(神学校の学生)は、ダニエルが確かに悪魔に変わる姿を見たと話した。
『信じるのではないただ畏れるのみ』
ダニエルは悪魔憑きか?新種のヴェッセンなのか?
ニックはダニエルがヴェッセンではないかと疑いを持ったが、ダニエルの両親は人間で、ダニエルは実の子だった。近親者にもダニエルのような症状の者はいないと聞き、ニックはダニエルがヴェッセンなのかどうか判断ができずにいた。
ダニエルは1年ほど前から、急に豹変し暴力的になり悪態をつくようになったという。医者や専門家にも診せたが原因はわからず、ダニエル本人は自覚すらなかった。
採血を怖がったダニエルが豹変し、その姿を見たニックとハンクは、ダニエルに警備をつけ医師にも近づかないように指示を出した。
伝説の『グラオゼン』とヴェッセン評議会
ニック&ハンクは、モンローとロザリーにダニエルの症状を話し、心当たりはないかと尋ねた。
一見悪魔憑きに見えるという症状を聞き、モンローとロザリーは伝説の『グラオゼン』ではないかという。『グラオゼン』は、厳密にはヴェッセンではなく、古くはケアザイタ(人間)の子供にだけ憑りつくヴェッセンの霊だとされていた。ただ現在では、突然変異だと信じる人もいる。
ロザリーが言うには、いずれにしても『グラオゼン』、もしくはその疑いのある子どもは、ヴェッセン評議会により処分されると決められている。『グラオゼン』は、ひとりで1大陸を震撼させるほどのサイコパスに成長すると言われていた。
ニックに任せようとモンローは提案したが、ロザリーは評議会へ通報した。もし通報の義務を怠れば、モンローや自分が消されることになる。通報を受けた評議会は、対処するためにフィリクトロイアー(白ひょう型)のヴェッセンをポートランドへ向かわせた。
寄生生物を疑うジュリエット
ニックはダニエルの症状をジュリエットと一緒にグリム事典で調べるが、原因が明確にわかる記述はなく、祖先のグリムは「”グラオゼン”としてヴェッセン評議会へ届け出た」と記していた。ただ「何かの病ではないか」と疑いを持ったグリムの記述もあった。
ダニエルと両親は、1年ほど前にエジプトやヨルダンを旅行していた。ジュリエットは、以前サラブレットが同じ地域に行き、原生生物の寄生が原因と思われる症状で凶暴になった例を思い出し、ダニエルも同じなのではないかと疑いを持つ。それならば、駆除さえできればダニエルを治療できるはずだ。
モンローから評議会の使者が来たと連絡を受けたニックたちが病院へ行くと、ダニエルは退院した後だった。ダニエルの自宅へ急ぐと、ダニエルの両親は対応に苦慮しているところだった。症状に見当がついたというニックたちを招き入れた両親。しかし、ダニエルは自分の部屋へ入ってきた評議会の使者から逃げ出し、森へ入っていってしまった。
森で評議会の使者を発見したニック。使者の逮捕はハンクに任せ、ニックは父親とジュリエットとともにダニエルを捜した。ダニエルは、父親と作った基地の中で寒さに震えて意識を失っていた。ニックは低体温になればダニエルに寄生している生物も死滅するのではと思いつく。父親の決断で、しばらくそのままで様子を見ていると、ダニエルの耳や鼻から何かが出てきて死滅していった。
署へ戻ったニックは、ダニエルが寄生生物に侵されていた証拠の検査結果を評議会の使者へ渡した。釈放された使者は、評議会へ戻り報告をした。ニックは評議会からも、一目置かれることになった。
帰郷したレナード
レナードは休暇をとり、密かにウィーンへ帰国した。
レナードを出迎えたマイズナーの用意した部屋は、荒れた古い歴史ある隠れ家だった。
同盟の”同窓会”と称した会議に出席するレナードは、命を狙われる危険があった。深夜、王家の手先であるフェラートの襲撃を受けたレナードとマイズナー。フェラートを倒し、地下の水路から脱出した。
立場の違いが見えたお話でした。
今後も、こんなことは多々あるんでしょうね。
たまに出てくる評議会とやら。今後も登場してきそうです。
シーズン3に入り、チームグリムに加入したジュリエットの活躍が目覚ましい気がします。ジュリエットの職業が獣医だったことが、ここに繋がっていたとは!と、感心しつつ観ております。
今まではモンローやロザリーを頼り、こそこそしていたニックの姿が見れなくなって、そこはちょっと寂しいかも。