Episode13 A Children’s Story
ニックは落ち着かない様子でベビーシャワーの準備をするビリーの様子が気になっている。一方、標的療法で母のがんが消えたと確認したオースティンは安堵する。そんな中、アパートの火災現場に遭遇したデヴォンとリーラは、逃げ遅れた少年を抱きかかえて脱出した管理人ダグをチャスティンに搬送する。
患者との距離感
ERで意識を取り戻したダグは自分のことより住人たちを心配し、リーラは炎の中から少年を救ったダグに思い入れを抱く。オースティンに「患者に個人的感情を抱くな」と注意されたリーラは「自制心が強いので大丈夫」と返事したものの、ひとりの医者として信頼を寄せてくれるダグと心を通わせる。
手術を受けるダグに「次に会う時は治ってます」と声をかけたリーラだが、成功した手術の後、急変したダグは助からなかった。ダグの死を受け止められないリーラは「何かを見落としていたはず」と自問を繰り返し、デヴォンは「こういう残念なケースもある」と慰める。患者との距離感に悩むリーラに、先輩のデヴォンが言えることは「正しい答えはない」ということだった。
特別な患者
リーラが患者との距離感に悩むように、デヴォンも思入れが強いローズへの複雑な感情に悩んでいた。カフェで見た手を握り合うローズとケインの姿に嫉妬を感じたデヴォンは、ケインに支えられERに来たローズの診察をコンラッドに頼んだ。
1時間ほど前から脚と胸が痛いと訴えるローズは、遺伝子治療を終えてから体調は良くなり、痛みを感じずに走れたし先週はバレエも教えたと説明する。ローズは「治療が失敗だったら?」と不安を感じていたが、検査の結果は問題なく、鎌状赤血球も消えていた。
「なぜ彼女を俺に投げた?」とコンラッドに問われたデヴォンは、ケインが理由だと打ち明ける。最初に来院したときから担当し、治験を見つけ、一緒に闘ってきたローズが人として問題のあるケインを選んだ事実はデヴォンにとって受け入れられないものだったのだ。
「退院すれば患者の自由だし、ケインも大変だったから助け合えるのかも」とコンラッドに諭されたデヴォンは、自分の口から朗報をローズに伝える。体の痛みは動きすぎが原因と説明したデヴヴォンは「病気は治りました」と断言する。ローズは人生を変えてくれたデヴォンに感謝し、デヴォンも自分を信じてくれたローズに感謝した。
かけがえのない患者
ゲイを理由に養子を迎えられなかったジェイクと夫は、長期的なケアが必要になる病気を理由に養子縁組を解消された少女サミーとの正式な養子縁組手続きを進めている。
腸への血流が阻害されているサミーには再手術が必要だが、手術後の感染症で体は弱っている。ベルは「命を救いたいなら他に道はない」と手術に反対するジェイクを諭し、再び手術室へ向かうサミーは「元気になって戻るね」と心配そうに見送るジェイクたちに声をかける。
手術は成功したが、これまでの負担があるサミーは明朝までもつかわからない。深夜、いつの間にか目覚めたサミーは美味しそうにゼリーを頬張り、不安で心配な夜を過ごすジェイクたちを安堵させた。
ベビーシャワー
落ち着かない様子のビリーが気になるニックは、携帯に着信したメッセージを見てしまう。心配するニックに嘘を突き通せないビリーは、13歳の時のレイプで妊娠したと打ち明ける。子供だったビリーが妊娠に気づいたときには選択肢はなくなっており、出産までおばの家で暮らし、出産した赤ちゃんは養子に出されたのだ。
ビリーが無視しているメッセージの送信者は、そのとき出産したビリーの息子だった。18歳になった“彼”は生みの親を捜し、非公開のはずのビリーの情報を突き止めたのだ。彼はビリーに会いたがっているが、レイプで妊娠したビリーにとって簡単なことではなかった。
ビリーが準備したベビーシャワーで、ニックは幸せな時間を過ごす。集まった仲間たちも父親たちも帰り、コンラッドとふたりきりになたニックは、1時間前から陣痛が始まってると教えた。
おちゃのま感想
いろいろ盛りだくさんの物語の中で、縁があったジェイクたちとサミーにホッとしたものを感じ、主治医&継父&じいじとして、ジェイク家族を見守るベルの姿にも、なにやらジーンと感動しました。ベルを見てると、人間関係の大切さを実感します。
ローズとケインの関係は友人を超えてると思って良いのでしょうかね?そんなふたりに嫉妬するデヴォンはフクザツでした。良い雰囲気になってるリーラと付き合い始めたのかと思ったけど、いまのところ友達みたい。
いよいよニックも出産ですね。お父さん隊の嬉しそうな様子に和みました。ビリーの告白は次シーズンへの布石かな?彼に会いたい気持ちと、会いたくない気持ちは半々だと思うけど、会えばビリーの人生も、彼の人生も変わることは間違いないですよね。難しい問題ですね。
次回はシーズン最終話。不正や悪と闘うこのドラマのメインテーマはどうなるのかな?