Episode16 Nameless
【ざっくりあらすじ】
新作ゲーム「ブラックフォレスト2(BF2)」の完成を祝うパーティ中に、エンジニアのブロディが体を真っ二つにされ殺害される事件が起きた。遺体を発見したのはブロディの恋人ジェナで、ジェナは画期的なコードを書き社へ莫大な利益をもたらしていた。殺害現場には「私のゲームをしよう」というメッセージが残され、ブロディの部屋には「私の名は何だ?」という内容の3枚の紙が置かれていた。
彼は両手で左足を引っ張り自分を真っ二つに裂いた
ゲームの中の殺人
ジェナの元彼リドリー・クーパーの話から、昨夜、BF2のゲーム中で”名なし”という凄腕のプレーヤーにブロディのアバターが真っ二つに切られ殺されたことがわかった。
その”名なし”が、またしてもゲーム内でBF2プロジェクトメンバー、ヴィッキーのアバターを真っ二つに切り殺害した。
ニックたちは至急ヴィッキーの自宅へ向かうが間に合わず、ヴィッキーは殺害された後だった。犯人はヴィッキー殺害前にジェナに電話をかけ「俺の名前がわかったか」と聞いていた。
殺害現場には、今度も「私の名を当てろ」というメッセージと数独の暗号が残されていた。
ジェナの過ちと名なしの犯人
ウーが数独の暗号を解き「3月12日、午後7時15分」という日時を指していると解った。
その日付はジェナがPCを修理してくれたITマンとのデートをすっぽかした日だった。ちょうどBF2の仕事が行き詰っていたジェナは、そのITマンが手を加え完成させたコードを自分のものとして発表したのだった。ITマンが見返りに求めたのはジェナとの食事だったが、評価と報酬を手に入れたジェナはITマンを無視しすっかり忘れ去っていた。
ジェナがその男について覚えている事は、変な名前で頭文字が「T」だという事だけだった。
トレーラーで「フクストフェルヴェルト」という犯人らしきヴェッセンを見つけたニックとハンクは、このヴェッセンはアナグラムで名前を多用している事に気が付いた。
「T」から始まる名前をアナグラムで作成し、BF2のプレーヤーたちと照合すると「トリンケット・リップスラムズ」という名前と一致した。
ゲームの中でジェナは”名なし”と接触し、男の名前を呼びゲーム内の”名なし”を倒した。自分のアバターを倒された男は逆上し、ジェナの居場所をハッキングしジェナの自宅へ向かった。
ジェナの自宅ではニックたち警察が罠を仕掛け待っていた。まんまと警察の罠にはまった”名なし”は、屋上へ逃げた。ニックに「フクストフェルヴェルト」と名前を言い当てられた”名なし”は、屋上から飛び降り死んでしまった。
ジュリエットとニックの影
モンローが先祖の古い時計をスパイスショップに飾り、ロザリーとうっとり眺めているところにジュリエットがやってきた。
ジュリエットは幻覚の正体がニックだとわかったと報告し、ふたりに家へ来てニックの影が何を言おうとしているのかアドバイスして欲しいと頼んだ。
ジュリエット宅へ移動すると、さっそくニックの幻覚が現れた。やはりモンローたちにはその姿は見えず、ジュリエットはニックが古い手書きの本を読んでいると説明した。
モンローが思わずトレーラーだと口に出すと、ジュリエットは、自分が昏倒する前に行ったマリーおばさんのトレーラーに行きたいと言い出した。
モンローはニックにジュリエットがトレーラーの事を知りたがっていると伝えた。ジュリエットは、このまま中途半端な記憶しかない状態ならポートランドを去る決心をしていた。
反王家のメンバー
王家に潜入しているレナードのスパイ(セバスチャン)が、反王家の名簿を携えポートランドへやってきた。
レナードは密会場所を慎重に選んでいたが、怪しげな男が爆弾を仕掛けているのに気が付いた。レナードは爆弾を店から放り投げ、爆弾を仕掛けた男を射殺した。
おちゃのま感想 ★★
ジュリエットがニックの幻覚と向き合おうとしているのは良い事だと思うのだけど、グリムやヴェッセン界の事を今のジュリエットに打ち明けていいものかどうか・・・。治るどころか、ますます混乱しそう。
ジュリエットと距離を置いたけれど、ニックの気苦労は尽きません。
レナードの反王家の活動もはっきりしてきました。 セバスチャン、ポートランドに来てたんですね。マイズナーの名前も出てきておりました。