Episode2 Between Two Fires
【ざっくりあらすじ】
ジェイミーはフレイザーズ・リッジを大尉に任命したロジャーに任せ、世直し団のマータフを捜すノックス中尉の隊と出発した。一方、伝承された治療法を信じ込んでいるこの時代の人たちへの対処に苦労するクレアの診療時に、ひん死の男性が運び込まれた。
世直し団とジェイミー
入植者たちを結束させたジェイミーのリッジに刺激を受けたノックスはマータフを捕らえることで領主への道が開けると期待し、忠誠心を疑われないよう用心するジェイミーはノックスの野心に調子を合わせている。
昨夜、世直し団に襲われた判事の傷を見たジェイミーは、世直し団のむごい手口に愕然とする。捕らえられた暴徒の3人と会うことになったジェイミーは怒りが収まらない様子のノックスを止め、彼らと同じハイランド人の自分に任せてほしいと声をかける。
3人の中にマータフはいなかったが、暴徒はジェイミーとマータフの関係を知っている者たちだった。ノックスに悟られないようジェイミーは用心深く質問し、初対面のようにふるまうジェイミーの様子から事情を察した男たちは反発しながらも余計なことは口にしない。
暴言を吐いた男に唾を吐かれたノックスは逆上し、男を刺し殺す。立場上、ジェイミーは「身を守るためだった」とうその説明でその場をやりすごし、ノックスをかばった。「私は偽善者だ」と自分を責めていたノックスだが、酒が進むと殺したのは“恩情”だと言いだした。残りのふたりを見せしめに処刑するというノックスの決断を聞いたジェイミーは、ひそかに牢にいるふたりを逃がした。
ノックスは世直し団との戦争を恐れ、ジェイミーに民兵を集めろと指示した。一方、ジェイミーが逃がした世直し団のふたりは仲間のもとへ戻り、「戻るな」というジェイミーの伝言をマータフに伝える。敵側にいるジェイミーを信用できない世直し団は、マータフに仲間か名づけ子のジェイミーかと選択を迫り、マータフは「お前たちと共に戦う」と応えた。
医師クレア
診療所に瀕死の夫を運び込んだファリッシュ夫人が、具合の悪い夫に血抜きの処置をし、水銀を与えたと聞いたクレアはショックを受ける。正しい治療をすれば助けられたはずのファリッシュは亡くなった。ロジャーの協力で石を詰めた棺を埋葬したクレアは死因を確認するため、ひそかに解剖を始める。病気の原因がわからなければ人々を守れないと焦るクレアを、ブリアナは「ママのせいじゃない」と慰めた。
器用に動物をさばくマーサリを観察したクレアは、動物の臓器の位置を把握し、解体作業も厭わないマーサリなら解剖を手伝えると確信する。「驚かずに聞いて」と念押し、解剖中の遺体をマーサリに見せたクレアは「彼の死から学べば、ほかの人を救える」と説得する。思わず神に祈ったマーサリだが、互いに信頼しあう関係になったクレアを信じ、弟子になった。
火傷についての女性たちの会話を聞いたクレアは、噂で聞いた肩書のある医師の治療法なら受け入れられると悟る。正しい対処法を入植者たちに教えるため、クレアは架空の“ローリングズ医師”の助言をメモしたチラシを作成する。さらにクレアはペニシリンの製造を目指し、大量のパンを焼いた。ブリアナは歴史を変える覚悟のクレアを心配するが、医師として人命を守ると決めているクレアに迷いはなかった。
安全な場所
ジェイミーが自分を大尉に任命した理由は足手まといになるからだと理解しているロジャーは、ブリアナとの銃の練習にも身が入らない。ロジャーが未来へ戻りたいと願う一方で、この時代に馴染むブリアナは家族と離れたくない気持ちが強い。思い悩むロジャーに、クレアは安全な未来で親子3人で暮らしてほしいと本音を打ち明ける。
しかし、ロジャーが親子3人で未来へ戻るためには、息子のジェミーにも時を超える石のざわめきが聴こえなければならない。その日がいつ訪れるのかわからないロジャーは、せめて未来の歌をジェミーを聞かせている。
偶然ブリアナのスケッチブックを見たロジャーは、ブリアナが今もボネットのことで苦しんでいると知った。そのボネットはウィルミントンに居る。
おちゃのま感想
そりゃあ~、ロジャーは未来へ戻りたいですよね~。この時代でひどい目に遭ったブリアナも同じかと思いきや、違うんですね。息子の安全を考えれば未来へ戻るべきだと思うんだけど、それ以上にブリアナは両親と離れたくない気持ちが強いみたいです。ロジャーは悩みますよね。
今回は、クレアの弟子になったマーサリがよかった~。いさぎよい性格のマーサリは、ジェイミーの姉ジェニーを思い出させます。クレアとマーサリは長い時間をかけて信頼しあえる家族になったんですよね~。マーサリの母リアリーから続く因縁を思うと、なんだかしみじみしちゃう。