Episode4 Identity Crisis
【ざっくりあらすじ】
予算削減が始まったERは給与の高いベテラン看護師がいなくなり、夜勤の人員は半分に減らされた。そんな状況のERにバスの事故の負傷者が次々と搬送されてきた。トリアージを担当する新人看護師は、スケボーで転び頭が痛いと訴える青年を“非緊急”と判断した。
救えなかった青年
デヴォンが気付いたとき、青年はすでに意識不明の重体だった。青年にはトリアージのタグもなく、名前もわからない。受付もしてないと責められた看護師は、近くに置かれていたカバンを調べ、名前は“イアン”だと医師たちに知らせた。コンラッドやミーナも手を尽くすが、青年を救うことはできなかった。
コンラッドはデヴォンとともに待合室にいるイアンの父親に息子の死を知らせるが、遺体と対面した父親は「イアンじゃない」と指摘した。青年のそばにあったカバンは、別人のものだったのだ。
本物のイアンはバス事故の衝撃で投げ出され、ほかの負傷者より遅れて搬送されてきた。先ほど青年を救えなかったコンラッドとミーナはERでは禁止されている外科処置を行い、イアンの命を救った。しかし、外科の上級医は「思いあがったレジデント」とミーナを批判し、処置禁止を命じた。
身元不明の青年の件を危機管理課に報告したコンラッドは、青年の身元特定を警察に依頼した。訴訟を恐れた病院はコンラッドの要求に応じ、ベテラン看護師のハンドリーの復職を認めた。復帰を喜ぶコンラッドに、ハンドリーは「清掃員が拾った」とスマホを手渡した。心配そうな母親からのメッセージで溢れてるスマホは身元不明の青年のものだった。青年の名はエリックだった。
結婚と手術
コンラッドの指示で『ERの患者が適切に処置されているか』を確認していたデヴォンは、老婦人の患者シャーリーの胆石という診断に疑問を持った。検査の結果、シャーリーは胆石ではなく初期の胆嚢がんだと判明した。主治医になったハンターは手術で再発の可能性は減ると診断したが、貧血のあるシャーリーに手術はリスクが高い。年齢的にも緩和ケアを勧めるべきという意見に、デヴォンは反対した。シャーリーに付き添う恋人のハウイーは「80歳にして初めてのプロポーズをシャーリーにするつもりだ」と、デヴォンに打ち明けていたのだ。
診断を知らされたシャーリーは、その場でハウイーにプロポーズした。模型飛行機の大会で出会ったふたりはキティーホークで式を挙げると決め、病院を出ていこうとしている。手術に参加するため電話をかけ続け、やっと保険会社に承認させたデヴォンはふたりのために病院での挙式を準備した。ハウイーのコレクションの模型飛行機の下、ふたりは牧師の資格を持つアーヴィングの立ち合いで夫婦になった。
問題はハンターが執刀医としてベルを指名したことだ。ハンターを説得できなかったコンラッドはミーナを手術に参加させようとしたが、専門医が“副作用が怖い”と指摘した薬で手の震えを止めているベルはミーナを必要としなかった。
シャーリーの手術を成功させたベルとハンターは充足感を感じている。しかし、“報酬”なくしてふたりが命を救うことはない。
ハンターのクリニック
入院したリリーの腕には湿疹があった。ニックはハンターにリリーの湿疹を知らせると同時に、カルテを取り寄せて欲しいと頼んだ。「全ての記録がここにあれば先生も安心でしょう」とニックに言われたハンターは快く応じたが、いくら待ってもカルテは届かない。業を煮やしたニックは直接ハンターのクリニックへリリーのカルテを受け取りに行くことにした。
ハンターのクリニックで、ニックは学生時代の友人アリーと再会した。アリーはハンターのクリニックで働いていた。近いうちに会う約束をし、仕事に戻るためアリーが使ったドアの向こう側では大勢の患者たちが抗がん剤の点滴を受けていた。その光景を撮影したニックは、ハンターが使っている薬を調べ始めた。
ニックはアリーを仕事帰りのビールに誘った。ハンターのクリニックは理想的な職場だと話していたアリーは、治療の話になったとたん口を閉ざした。転職を考えていると嘘をついたニックに、アリーは「ハンターがスタッフに求めているのは秘密を守れること」と教えた。
おちゃのま感想 ★★★
ハンターは自分のクリニックで何をしてるんでしょう?
ベル同様、知名度バツグンの医師なので患者が集まるのは当然かもしれません。が、怪しい。リリーのカルテが届かなかった理由もハンターの指示のように思えます。ハンターに不信感を抱いてるのはニックだけなのかな。ニックの調査に期待したいです。
予算削減で大混乱のERでしたが、ベテラン看護師が戻ったので落ち着きそうですね。あの新人看護師は辞めちゃうかな。