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モダン・ラブ2 第2話「夜の少女と昼の少年」【あらすじ感想】

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Modern Love
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Episode2 The Night Girl Finds a Day Boy

【ざっくりあらすじ】
ゾーイとジョーダンの出会いは夜のダイナーだった。友人たちと入ったダイナーの隣の席で、ひとり静かに絵を描いているゾーイに惹かれたジョーダンは電話番号を渡し、それがふたりの恋の始まりになった。

 

 

異なるタイムゾーン

楽しい初デートの終わりに、ジョーダンは「今度サイクリングに行こう」と誘うが、交際を始める前に、ゾーイは抱える病気を打ち明けた。

−睡眠相後退症候群−

それがゾーイが患う病気だった。昼夜逆転の生活しか送れないやっかいなその病気のせいで、ゾーイは夜の時間で暮らしているのだ。初めて聞いた病気に驚いたものの、ジョーダンは問題にしなかった。

教師をしているジョーダンは日の光の下での楽しみをゾーイに教え、暗闇と星空の街で暮らすゾーイは深夜の散歩や朝焼けを見ながら食べる焼き立てのバゲットの美味しさを教えた。互いへの愛が深まる一方で、睡眠時間を削ることで成り立つ恋愛はふたりを疲弊させてゆく。

小さな不満が重なったある日、事件が起きた。クルーズ船に乗るためNYを訪れたジョーダンの母とのブランチの約束を、ゾーイがすっぽかしたのだ。ゾーイはジョーダンの母に会うことを楽しみにしていたが、ブランチの時間はゾーイにとって深夜だ。約束の時間まで起きていようと決めたゾーイは目覚ましをセットしないまま眠ってしまい、ジョーダンの電話で目覚めた時には約束の時間はとっくに過ぎていた。

ジョーダンの母は慌てて駆けつけたゾーイを気遣ったが、ジョーダンの不満は爆発してしまった。怒りを抑えきれないジョーダンはゾーイを傷つけ、距離を置こうと口走る。病気を”偽物”呼ばわりされたゾーイも「分かった」とあっさり応じ、ふたりは別れた。

夜と昼が重なる場所

それぞれの世界に戻ったふたりは、前より孤独になった。ゾーイのいない人生の虚しさを知ったジョーダンは、異なる生活リズムのふたりにとって最善な方法を考える。

ジョーダンが見つけた答えは、ふたりで一緒に暮らすことだった。友人に紹介してもらった『昼間は光が降り注ぎ、夜は月明かりが入る部屋』にゾーイを呼び出したジョーダンは、一緒に暮らそうと提案する。

ジョーダンは「そばにいられれば、それでいい」とシンプルで正直な想いを伝え、生活リズムを変えられないゾーイは喜びながらも不安を漏らす。そんなゾーイの不安は、ジョーダンの「君の生きる現実を愛してる」という言葉が消し去った。

嬉しそうな笑みをうかべながら、ゾーイは「”昼の少年と夜の少女”」のおとぎ話をジョーダンに聞かせる。それは、邪悪な魔女に隔たる世界で育てられた少年と少女が、互いを守り合うという素敵な物語だった。

 

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おちゃのま感想

4.0

 

初めて聞く病名で、ゾーイの大変さは想像もできませんが、みんなが寝静まった夜の時間で孤独を感じてる少女時代のゾーイに思いを馳せてしまい、切ない気持ちになりながら、ふたりの恋愛を応援する気持ちで視聴しました。

 

このドラマで描かれたゾーイは昼夜逆転の生活を受け入れ、良い面を見ていましたが、実際、その境地になるまでの苦労は半端なかったと思います。学校生活はもちろんのこと、仕事も人間関係を築くことも難しいのではないかな?ゾーイが周囲と距離を置いてた理由は、長年この病気と共に生きてきたことで学んだ自己防衛のように感じ、そこも切なくなる件でした。

 

この物語の基になったエッセーは、宇宙論と基礎物理学を専門とするサイエンスライターのアマンダ・ゲフター(Amanda Gefter)さんが書いたものです。ゾーイとジョーダンの物語はふたりが一緒に暮らそうと決めたところで終わりましたが、アマンダさんとジョーダンのモデルとなった恋人はプラネタリウムの月と星の下、結婚されたとのこと。ハッピーエンドの続きが心温まるもので、ひとごとながら嬉しさに浸っております。
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