Episode7 Q&A
マーティンのステーションワゴンが置かれていたブロンクスの廃車場で整備士風の男に声をかけたマルコムは、銃撃される。幸い弾は外れたが、廃車場からプレス機で潰された女性の遺体が見つかり、マルコムは車と遺体が同じ場所にあるのは偶然ではないと主張する。
別のシリアルキラー
廃車場のプレスされた車から10体の遺体が発見され、その多くは5年以上前のものだった。登記簿によると、廃車置き場のオーナーはポール・ラザーという存在しない人物だ。被害者を車に閉じ込め、生きたままプレス機にかける手口は、殺しを楽しむ父マーティンとは真逆だったが、マルコムは父とのつながりを確信する。
“犯人は秩序型”と分析したマルコムだが、自分の生活圏に被害者を遺棄する点は矛盾する。犯人像を分析できず自信を無くすマルコムに、イドリサがマーティンの車の座席の間から見つかったポケットナイフを届ける。そのナイフを見た瞬間、キャンプの記憶の一部を思い出したマルコムは、唯一答えを知る父に会いに行く。
エインズリーの取材
マーティンのもとには取材中のエインズリーがいた。「たとえ殺されたって、あの人の正体を撮ってやる」と強い気持ちで取材に臨んだものの、簡単にマーティンに主導権を握られたエインズリーは、連続殺人事件を捜査するマルコムに父との時間を譲る。
自分のステーションワゴンが置かれていた廃車場で10体の遺体が見つかったと聞いたマーティンは「行ったことのない場所だ」と言い、質問をはぐらかす。ステーションワゴンから見つかったナイフの写真を突きつけられたマーティンは「お前のだ」と答え、ドライブ中立ち寄った休憩所でマルコム自身が買い求めた物だと教える。
マルコムと話すマーティンを観察したエインズリーは、マーティンの本性を引き出す方法を思いつく。「私に任せて」と自信ありげなエインズリーの指示に従い、マルコムはマーティンから見える場所でエインズリーの取材を見学する。父のせいで深い傷を負った兄マルコムを被害者として取り上げたエインズリーは「それでも父親なの」と追及し、「やめろ」と怒鳴ったマーティンはシリアルキラーの素顔を見せた。
封鎖された病棟
シリアルキラー“外科医”の凶悪な表情を撮影したエインズリーが満足する中、テレビに出たいと訴えていた囚人のテビンが職員を刺す事件が起きる。病棟は封鎖され、いいネタになると考えたエインズリーの指示で廊下を撮影していたカメラマンのジンがテビンに刺されてしまう。封鎖でドアはロックされていたが、テビンは職員のキーを奪っていたのだ。
救急車到着まで15分と聞いたマーティンは「あと10分で死ぬ」と断言する。動揺するエインズリーは父に助けを求め、「殺人鬼だぞ」と止めたマルコムは父の代わりにメスを握ってみるが、キャンプの記憶がよみがえり、手の震えが止まらない。
エインズリーに「パパにやらせて」と懇願されたマルコムはマーティンにメスを渡し、救急隊を病棟へ入れるためテーザー銃でテビンを排除する。エインズリーはジンを救った父に感動し、メスをマルコムに返すマーティンは「いいチームだ」と満足した。
父の友人
署へ戻り、マーティンの言葉を反芻しながら廃車場のシリアルキラーをプロファイルしていたマルコムは、テビンも父の弟子のような存在だと気づく。病院の騒動はマーティンが仕組んだと確信したマルコムは刑務官のデビッドに知らせるが、すでにテビンがマーティンの指示だったと白状していた。この件で懲罰房に移されたマーティンは、当分の間、誰とも話すことはできず、聞きたいことが山のようにあるマルコムは愕然とする。
その夜、母ジェシカを訪ねたマルコムは固定電話の着信音を聞く。音の出所は、地下にある塞がれた部屋からだった。止めるジェシカを無視し、壁を壊したマルコムが電話に出ると、“お父さんの古い友人”と名乗った男は廃車場での再会を喜んでいる。マルコムが覚えてないと気づいた男は、一緒にキャンプを楽しんだと教える。
おちゃのま感想
シリアルキラーなので当然ですが、マーティン恐ろしすぎです。マーティンにとりこまれたようなエインズリーが心配。ジンを救ってくれたマーティンを見るエインズリーの瞳には父に対する尊敬を感じました。エインズリーがこの取材をどういう方向でまとめるのか興味深いです。
電話の男はマーティンの弟子ってことなんでしょうかね。そんな感じですよね~。こちらのほうも絶妙なタイミングで発覚したわけですが、マルコムがステーションワゴンを探すきっかけは捜査中浴びた薬でハイになったからなので、偶然ですよねぇ?( 一一)
最初は怪しく思えたジェシカの憂いがようやく理解できるようになってきました。マルコムほどではないにしろ、ジェシカも深い傷を負った被害者なんですよね。毅然としているように見えるけど、今もマーティンの呪縛から逃れられないのかもしれません。