Episode8 Carry On
エイドリアンを妄信したイザヤの放火で6名が亡くなった。TJの遺体は発見されず、オリーブはかすかな希望を捨てずにいる。そんな中、現場で捜査にあたるミカエラは、運び出された背の高い男性の遺体が握っているブレスレットに目を止める。それはオリーブがTJに贈ったものだった。
ベンとオリーブ
ミカエラが届けたブレスレットを見たオリーブは泣き崩れ、オリーブとの間に深い溝を感じるベンは苦悩する。「オリーブにも、あなたにも時間が必要」とグレースに慰められたベンは、TJが取り寄せた『アル=ズラスの手記』と向き合う。まるで自分とオリーブのような絵を見ているベンに呼びかけがある。
呼びかけの意味はオリーブとふたりで何かすることだと考えたベンは、クラブの追悼エリアへオリーブを誘う。TJ を無理やりクラブに誘った自分を責めながらも、TJを助けなかった呼びかけに憤るオリーブは「まだ無理」と拒絶する。
追悼エリアを訪れたベンは呼びかけの声に導かれ、禅の瞑想センターを見つける。呼びかけが禅センターに導いたと聞いたオリーブは、TJが828便失踪の間に亡くなった仏教徒の母を自分なりの仏式で追悼したと話していたことを思い出す。
救出
禅センターを訪れたベンとオリーブは、それぞれTJとの思い出を語る。オリーブは、ジャマイカの空港で初めて会ったときからずっとTJに恋してたと打ち明け、ベンは大学での初講義で助け舟を出してくれたときのTJは友達だったと語る。
落ち着きを取り戻したオリーブは、反発しても諦めず支えてくれたベンに感謝する。オリーブとの絆を取り戻したベンに再び呼びかけがある。呼びかけがそこら中から聞こえると聞いたオリーブは「呼びかけが導いてる先は禅センターではないかもしれない」と指摘し、ふたりは呼びかけの導く先を探し、地下へ入る。
地下にあるドアの先はイザヤが放火したクラブへつながっていた。鼓膜が破れそうな呼びかけが突然消え、助けを求めるTJの声が聞こえる。呼びかけはTJの元へ導いていたのだ。救出されたTJは事情を説明する。TJのブレスレットを握っていた遺体はイザヤだった。TJは呼びかけに従い、燃えるクラブから脱出したのだ。
ジャレッドへの疑惑
「828便の乗客は歩く時限爆弾」とアンチたちを扇動するサイモンは、クラブの火事に巻き込まれたベンを見舞った際に乗客の情報を入手した。アンチの集会に招かれたジャレッドはクラブ放火についての情報を教え、ジャレッドの情報に満足するサイモンは無鉄砲なビリーの監視を頼む。
一方、ジャレッドがアンチの内通者ではないかと疑いを持つようになったミカエラとドレアはジャレッドを尾行し、いかにもアンチのたまり場のようなバーから出て来たジャレッドとバーテンダーのキスを目撃する。ドレアがバーに探りを入れ、ジャレッドの恋人の弟ビリーがアンチだと判明するが、ジャレッドをよく知るミカエラは違和感をぬぐえない。
ジャレッドがアンチのスパイだという証拠をつかむため、ミカエラは作戦を考える。アンチが集うバーに堂々と入り、ジャレッドの恋人と対峙したミカエラは「あなたと彼を助けたい」と真摯に訴えながら、カウンターの下に盗聴器を仕込む。
ジャレッドがアンチの一味だという証拠の音声を聞かされた署長は「違法な盗聴は重罪だ」と一蹴するが、ミカエラはジークを釈放した判事から事前に捜査令状を得ていた。令状を示された署長はジャレッドを呼んだ。
副作用
遭難したほら穴で過ごした時のように凍傷が悪化するジークはサンビを頼る。“余命”まで半年しかないジークは、サンビが自分の体で試した治療を希望する。副作用や後遺症があるかもしれないと忠告されたジークは「俺にはもう時間がない」と言い、事前の検査に同意した。
一方、アレックスに「あなたとは、あんなことはもうできない」と告げられたサンビは愕然とする。その日の朝、ジョギング中のアレックスの前に現れたサンビは唐突にキスしていたのだ。キスだけでなく、サンビは今朝のことを何一つ思い出せなかった。
おちゃのま感想
TJ復活!
まさに奇跡が起きたわけですが、エイドリアンの“奇跡”を信じていたオリーブの今後に注目ですね。ベンとの間にあった溝は埋まったように思えるけど、信仰心のほうはどうだろう?
やはりジャレッドはアンチに潜入してるような気がします。ジャレッドをよく知るミカエラも「何かおかしい」と感じてたけど、刑事ジャレッドとして考えるとそのほうがしっくりきます。火事のクラブでミカエラたちを救出したジャレッドはアンチに見えなかったと思うんですよね~。
さて、サンビの研究は副作用が深刻そうですね。心に秘めた思いのままに行動し、その間の記憶がないってことでしょうかね?ジークはサンビに検査をお願いしてたけど、薬物検査は大丈夫かな?