めったに観ないジャンルなのに個人的にハマったAmazonオリジナル、『ターミナルリスト』。実は2度目の視聴を終えたところで、結末を知っていてもぐいぐい引き込むストーリーのすごさを改めて実感したこともあり、ピックアップにとりあげることにしました。
全8話からなる『ターミナル・リスト』はジャック・カーの同名小説を基にしたドラマで、ざっくりとした内容は『家族と仲間を殺された米海軍特殊部隊SEALのジェームズ・リース(クリス・プラット)が陰謀を探りながら復讐を果たしてゆく・・・』というもの。米海軍特殊部隊出身という経歴の持ち主であるカー氏が描く主人公リースの戦闘能力の高さや想像を超えたアクションの数々はリアルな緊迫感があり、必見です。
映画並にド派手なアクションシーンだけでなく、ストーリーそのものも魅力的な『ターミナル・リスト』ですが、「ここが秀逸!」と感嘆させられたポイントは、主人公リースやリースの協力者である元同僚で友人ベン(テイラー・キッチュ)の軍人ならではの視点や思考に固執せず、正義を追求する記者ケイティ(コンスタンス・ウー)やFBI捜査官の視点も重要度高く描いた点です。リースを追うFBIはヤキモキさせる存在でもありますが、復讐といえど殺人犯のリースをヒーローのように扱わなかったことで、芯のある作品に仕上がったのではないかと感じます。
オススメドラマではありますが、好みが分かれそうだなと思う点は、陰謀を暴くといっても勧善懲悪的なものではなく、全編通して陰鬱な暗さが作品のカラーとなっているところです。わたしもこの暗さに馴染めず、どう感じたらいいの?と悩むほどでしたが、リースの物語に明るい側面は必要なく、むしろ、そういったものはこのドラマを台無しにしてた可能性大・・・と、自分なりに分析して納得してます。
『ターミナル・リスト』(シーズン1、全8話)は、Amazonプライムで配信中です。主演のクリス・プラットがシーズン2への意気込みを語ったこともあり、更新の期待も膨らんでます。
配信などの情報は記事作成時のものです