Episode6 Vows
爆撃の衝撃で朦朧としているジューンは目の前にいるモイラのことも分からず、ジャニーンを捜し続ける。「ジャニーンは救護テントに運ばれてる」と嘘をついたモイラは、ジューンを支援組織の医師がいる車に乗せる。
脱出
脳震とうか外傷性脳損傷だと診断されたジューンは、傍にいる女性がモイラだと気づく。再会の喜びよりも、ジューンは「ここにいちゃ危険よ」と心配し、モイラはそんなジューンを抱きしめた。
支援組織のルールではギレアド難民の救出は厳禁だと分かっていても、何としてもジューンをカナダへ連れ帰りたいモイラは、恋人でもあるリーダーのウーナに直訴する。しかし、物資で大勢を助けることを目的にしているウーナは「ギレアドにバレたら活動が続けられなくなる」と言い、例えモイラの親友であっても例外は認めない。
ウーナを説得できなかったモイラはジューンを密かに組織の船に乗せると決めるが、当のジューンはジャニーンやハンナのことが頭から離れず、ギレアド脱出を拒む。二度とジューンを置き去りにしたくないモイラは「ハンナを助けたいなら私と一緒に行こう」と誘い、「ニコールには母親が必要」と訴える。ニコールの名を聞いたジューンは、ようやくモイラに従い、組織の船に乗る。
国境
ギレアドから逃れたい人々が押しかけた港は混乱状態で、乗船したジューンに気づく者はいなかった。支援組織の船はギレアドを離れ、安堵したのも束の間、この先ギレアドの立ち入り検査があると教えられたモイラは愕然とする。
ウソを突き通せなくなったモイラはジューンを乗船させたと打ち明けるが、それはウーナたち組織の活動や存続に大きく影響する深刻な問題だった。リーダのウーナはメンバーに意見を求め、ジューンをギレアドに引き渡すかどうかで意見が割れる。ジューンを救いたいモイラと、大勢を救うことを目的にしているメンバーの激しい口論を聞いていたジューンは「私の命は特別じゃない」と言い、自分をギレアドに引き渡すよう求める。
「誰の手も借りず、自分で乗ったと言う」と組織を気遣うジューンに感謝したものの、ウーナは殺されると分かっているジューンを引き渡すことができなかった。急遽、ウーナの指示で作られたIDでギレアドの検問を受けるジューンは、負傷している理由を聞かれる。含みのあるジューンの表情を見たモイラは「空爆の混乱で」と、ジューンが口を開く前に説明し、事なきを得る。
再会
ジューンのことはバレずに済んだが、ウーナはモイラを許さなかった。そんな中、危険な夜の海に出てまでギレアドに戻ろうとするジューンを見たモイラは困惑する。ジューンは「今、戻らなきゃハンナを二度と取り返せない」と涙を流し訴え、死を選ぼうとしているジューンを引き止めたいモイラは「戻りたいなら一緒に行く」と応じる。
他の子供たちは救っても、ハンナを救えなかったジューンはルークの反応を恐れていた。ハンナに起こったことはすべて自分の責任のように思えるジューンは、ルークの“許せない一線”を超えたと感じているのだ。そんなジューンの不安を打ち消すように、カナダに到着した船に乗り込んだルークは万感の思いをこめてジューンを抱きしめた。
おちゃのま感想
ついに、ついに、ジューンがギレアド脱出です!
ジューンのギレアド脱出は、「脱出するとしたらこれしかない!」という方法だったかなと思います。ハンナがギレアドにいるかぎり、ジューンが自らの意思で脱出することはなさそうなので、モイラの強引さは必要でしたよね。仮にこれがモイラではなくルークだったとしたら、ふたりでギレアドに戻ってしまうかもしれないですもんね。
ジューンが「ルークは決して私を許さない」と言ってた理由は、ハンナというより、ニックのことなのかな?ハンナを置き去りにできないからギレアドに戻ると言われたら、先に脱出したルークは辛いですよね〜。それより、あの状況の中でニックを愛してしまった事実のほうがジューンを苦しめてるような気がします。この先、ジューンはルークと暮らすのだと思いますが、ニックとの子供であるニコールをふたりでどのように育ててゆくのか興味深いです。
ギレアドとまともな交渉ができるとも思えませんが、モイラが言ってたように、お尋ね者のジューンはギレアドの外からのほうが活動できそうな気がします。ジャニーンは救出されてるでしょうか?いろいろと気になることがいっぱいです。