Episode2 Nightshade
エスターが罰を下した守護者ポーグの捜索が始まり、キーズ司令官の農場も安全ではなくなった。移動しなければならなくなった侍女たちに動揺が広がる中、メーデーの連絡役がジューンを呼び出した。一方、カナダにいるルークやモイラは、“天使のフライト”と呼ばれるようになったジューンが脱出させた子供たちの支援活動を始める。
ジューンの味方
協力者であるエスターの守護者がジューンを連れて行った先は、ボストンのイザベルの店同様の“男たちの幻想をかなえる場所”だった。人目を避けた温室でジューンと会ったメーデーの連絡役デイジーは、次の避難先は20キロ西にあるマロー家だと知らせる。
デイジーによると、ギレアドはひた隠しにしているが、侍女が子供を逃がした噂は広まり、各地で破壊活動が始まっている。以前イザベルの店にいたデイジーは、ジューンが大物司令官のウィンズロウを殺したことも知っていた。ギレアドに立ち向かうジューンに感心しつつも、デイジーは自由な人生を諦めていた。
マロー家への移動は明日の夜と指示されたジューンは、移動前に娼館にいる司令官たちを殺せると思いつく。娼館の女性たちを解放できるだけでなく、これから戦地のシカゴへ向かう司令官らを消せば、シカゴの人々も救えるはずだ。移動の件で不安にかられている侍女たちは反対するが、やるしかないと言うジューンを止めることはできない。問題は、ジューンには武器がないことだった。
その問題を解決したのはエスターだった。明日出ていくと教えられたエスターは「ここに置いていかないで」と涙を流し訴え、ジューンはエスターを見捨てられなかった。ジューンに「司令官を何とかしないと」と指摘されたエスターは、天井に吊るした植物を示す。夫を遠ざけるためにエスターが加減しながら使っていたという植物の毒は、理想的な武器だった。
移動の準備をジャニーンたち侍女に頼んだジューンは、エスターの守護者の車で娼館へ向かう。ジューンの計画を知ったデイジーは尻込みするが、ジューンは「変えるのは私たち」と母の口癖で励ます。「跪いて生きるなら立って死ね」と自らを鼓舞したデイジーは司令官たちに毒入り酒を振る舞い、娼館を仕切る女に毒入り紅茶を出した。
目的を果たし農場へ戻ったジューンと守護者は異変に気づく。守護者が狙撃され、ジューンに照準が当てられる。暗闇の中から現れたのはニックだった。守護者の血を浴びたジューンに近づいたニックは「君を救いたい」とささやいた。
天使のフライト
“天使のフライト”の子供たちのサポートは、資金面だけでなく、引き取り手を探し、新たな生活に馴染ませることも重要だった。ルークは資金集めのパーティーを仕切り、モイラとエミリーは仕事に忙殺される。一方、訳も分からず飛行機に乗せられた子供たちの中には、新たな生活に馴染めない子もいる。おばに引き取られたアッシャーも馴染めない子供のひとりだった。
ギレアドの両親やマルタを恋しがるアッシャーは慣れない食事に口もつけず、突然甥っ子を引き取ることになったおばを困らせる。長い目で見ればアッシャーは幸せになると確信するモイラも、突然変わった世界に怒るアッシャーの気持ちが理解できる。そんなモイラにできることは、リタにギレアドの食事を作ってもらうことだった。
セリーナとフレッド
妻のセリーナも虐待の被害者という戦略をとる弁護士は、セリーナの体にある傷を記録し、詳細な身体検査を行う。フレッドはギレアドの法に従っただけと知っているセリーナは「気が進まない」と言い、訴えを取り下げさせるためフレッドとふたりきりで会う。
セリーナはフレッドを説得できると考えていたが、フレッドは「僕の娘でないように、ニコールは君の娘じゃない」と言い放つ。自分のために戦うと決意したセリーナに血液検査の結果が届く。妊娠していると教えられたセリーナは愕然とする。
おちゃのま感想
司令官ニックがジューンを捕らえるという展開に・・・。ニックはジューンの味方だと思うのですが、キーズの守護者を問答無用で射殺したあたりは不穏なものを感じます。キーズの農場にジューンたち侍女がいるとバレた理由は、密告者でもいたのでしょうか
今回は、カナダ側のモイラたちの活動が興味深かったです。ニコールを託された時、困惑していたルークが子供たちのために先頭に立ち、エミリーもすっかり落ち着いた雰囲気だったし、モイラも恋人ができたみたい。みな新たな人生を歩き始めてるんだな〜と、しみじみしました。リタもこれからですよね。
さて、ギレアドのジューンたちも気になりますが、妊娠発覚のセリーナとフレッドですよ!もはや夫婦の絆は崩壊してるように思えるふたりが、どうこの事実に向き合うのか興味津々です。