Episode2 Debts
【ざっくりあらすじ】
指導医として復帰したアンドリュースの下についたショーンとクレアは、見ず知らずの女性を助け大怪我を負ったジョシュを担当する。一方、同期の中で最初の執刀医になった“名誉”を手に入れたいモーガンはパクの挑発に乗り、リムへのゴマすりを始める。
善行の結果
地下鉄で痴漢を止めたジョシュは犯人にスケボーで殴られ、頬と顎の骨を複数骨折したうえ、筋肉の一部もちぎれていた。ジョシュの粉々に砕かれた下顎枝を見たアンドリュースは手術をいったん中止する。アンドリュースが“唯一できる”と考える手術は、ジョシュから会話と食事を奪うものだった。厳しい現実を前向きに受け止めたジョシュは、手術に同意した。
ショーンの“いい行いはたいてい報われる”説を否定したアンドリュースだが、ショーンの「あなたも僕の仕事を守って院長からただの指導医になった」という言葉を聞いて、もっと“いい方法”を検討すべきだと思い直す。
パクやモーガンも加わり研修医たちは意見を出し合うが、“いい方法”は見つからず、アンドリュースも「治せないものは治せない」と諦める。そんな中、デート以来、避けていたカーリーとの会話から、ショーンは独創的な方法を思いついた。リムは前例のない手術を認めないが、アンドリュースは諦めない。ヒーローのジョシュなら手術を承諾するというリムの予想通り、ジョシュは厳しいリスクを伴う手術を選んだ。
手術は成功し、意識が戻ったジョシュの病室には助けられた女性がお見舞いにやってきた。ジョシュは気兼ねしている女性をジョークで和ませ、アンドリュースはジョシュの人生を救ったショーンに満足する。ショーンを助けるため院長からただの指導医に降格したことに憤りを感じていたアンドリュースは、ショーンを救った自分の行いに誇りが持てたのだ。
リムとメレンデス
メレンデスが手術した乳児が再手術になり、両親はメレンデス以外の執刀医を希望した。リムはメレンデスへの信頼を示しつつも、自分が手術を引き受けることで両親を納得させる。
再手術の結果、メレンデスの手術にミスはなく、最初の手術のおかげで発見できた別の疾患だとわかる。リムはメレンデスに手術を任せ、メレンデスは難しい手術をやり遂げる。上司としてメレンデスを評価するリムから説明を聞いた両親は、メレンデスに感謝した。
建前では“破局”したリムとメレンデスは、今も変わらず恋人のままだ。今回の件で、ふたりは今の関係の難しさを実感した。
2度目のデート
カーリーとの初デートが悲惨な結果に終わったと感じるショーンは、もう二度とデートはしないと決める。一方、ショーンとのデートを楽しんだカーリーは自分の気持ちを伝えてみるが、ショーンは「僕にはつらい時間だった」と突っぱねる。
自閉症の妹がいるカーリーは一方的なショーンの態度に理解を示し、「1度いっしょに食事しただけじゃ答えは出ない」と話してみるが、その時のショーンは患者のジョシュのことでいっぱいだった。
ルームメイトのリアや職場の仲間たちに励まされ、デビーにショーンの背中を押すべきと言われたグラスマンに「愛を諦めるな」と諭され、「人生で真に価値あるものには代償がつきもの」とアンドリュースに教えられたショーンは、カーリーを訪ねた。
クレア
リムは最初の執刀医をクレアに任命した。喜ぶパクを見たモーガンは、パクの挑発はフェイクだったと気づく。パクの目的は最初の執刀医になることではなく、モーガンがチーフレジデントになることを阻止することだったのだ。
善意に従ったジョシュの後悔していない姿を見たクレアは、騒音や隣人トラブルでアパートを追い出された母ブリーズが落ち着くまで一緒に暮らすと決める。1週間で新たな部屋を見つけてと言われていたブリーズは大喜びで、クレアが出した厳しい条件を受け入れた。
おちゃのま感想
心温まるエピソードでした。
ジョシュが助かってよかった。あのジョシュの前向きな人柄に勇気づけられました。
今回はショーンよりも、周辺の登場人物の内面が興味深かったです。特にこれまで外野的存在だったアンドリュースがショーンにかけた言葉には感動しました。あっさり降格を受け入れたように思えたアンドリュースの内なる怒りの告白は、利己的だったアンドリュースを変えたショーンの努力をも想像させられるシーンでした。
研修医たちの中から初執刀医に選ばれたクレアですが、またしてもママに悩まされそう。ママは恋人とうまくいかなかったんですね~。落胆のモーガンは、シーズン3に入り、毒気が抜けているように感じます。モーガンは、もっと辛辣でなければ!(;^ω^)