Episode1 Disaster
【ざっくりあらすじ】新シーズン
外科に復帰したショーンはカーリーとの“悲惨”なデートの様子を語り、外科部長に昇進したリムはメレンデスと“別れた”と病院へ報告する。高額で引き抜いたハンを数週間で解雇したアンドリュースは病院を去り、理事のアオキは無料診療所で働き始めたグラスマンに院長への復帰を求めた。
病める時も
結婚式場から花婿が運んできた花嫁のスザンヌは、手術中に腹部全体に広がるガンが見つかった。手術はできないと判断したメレンデスは「患者に寄り添った対応を実地で学べ」と言い、ショーンに告知を任せる。
メレンデスの判断に納得していなかったショーンはスザンヌを救う方法をリサーチし、ショーンがまだ告知をしていないと知ったメレンデスはショーンをスザンヌの病室へ連れて行く。腹部全体に腫瘍が広がっていると伝えたショーンは「まだ手術の望みがあります」と、独断で告知の内容を変えた。メレンデスが手術を断念した理由は臓器で腫瘍が見えないからだったが、ショーンは臓器を取り除き、腫瘍切除後に体内に戻す方法を考えたのだ。
成功率の低い手術か、期待できない化学療法か、ホスピスか。ショーンはメレンデスと共にスザンヌに選択肢を示し、率直に手術のリスクを説明する。決断できないスザンヌをクレアが気遣う一方で、ショーンは決断できない理由は夫のことかと質問する。ショーンが見抜いた通り、スザンヌは夫にのしかかる大きな負担を気にしていた。スザンヌの迷いを知った夫は「僕は“病める時も健やかなる時も”と誓いを立てた」と妻を励まし、スザンヌは手術を受けると決めた。
手術は成功し、スザンヌと夫は病気と共に生きる人生が始まった。
老夫婦の愛
パクとモーガンは、腎結石が疑われる認知症のハーヴィーを担当する。モーガンは、興味のない症例のハーヴィーをパクに“譲る”と言い、パクは「今夜は息子のケランが会いに来るから残業はしたくない」と断る。患者の押し付け合いをしていたふたりは、新外科部長のリムの「基本的で単純なオペは3年目の研修医に任せる」という方針を聞いたとたん態度を変える。
検査の結果、ハーヴィーに小さなガンが見つかった。執刀医の権利を争ったものの、パクは認知症のハーヴィー自身と夫を支える妻ルビーの負担の大きさに気づく。パクに手術をしない選択を勧められたルビーは怒り、モーガンも「記憶力に問題があっても、彼には生きる価値がある」と反発する。しかし、残りの人生を恐怖と混乱ではなく幸せに過ごさせたいというパクの思いを聞いたモーガンは考えを改め、ルビーを説得した。
手術すれば治ると信じていたルビーだが、病院にいることを忘れ、繰り返し戸惑うハーヴィーにガンの告知はできなかった。妻に付き添われ退院するハーヴィーを見送ったモーガンは病棟にいる祖父を訪ねた。
新外科部長の手腕
外科部長として、リムは前任者のアンドリュースもハンも認めなかった看護師の残業を許可するが、看護師のペトリンガに「本当の問題は人手不足」と指摘される。部下の対処法に悩むリムは、失業中のアンドリュースに助言を求める。アンドリュースの「自分の言いたいことじゃなく、相手が納得できることを言う」という教えに従ったリムは“ありがとう”という言葉をペトリンガから引き出した。
看護師の不満を解決したリムは、指導医の仕事をアンドリュースにオファーする。アンドリュースは断るが、アンドリュースの教え通り簡単に諦めないリムは「あなたの強みでもある頑固さを今日は弱点にしないで」と説得する。リムの部下になることを受け入れたアンドリュースは病院に復帰した。
デートの結果
ショーンの“悲惨なデート”の内容を聞いた仲間たちは、悲惨の内容にガッカリした。どこが悲惨なの?と呆れられたショーンは、とても疲れる時間だったと打ち明ける。準備万端で臨んだデートは予想外の出来事ばかりで終わり、ショーンはそんなデートをカーリーがどう思ったのかわからずに苦しんでいたのだ。
おちゃのま感想
シーズン3の始まりは、前シーズンのラストで描かれたショーンとカーリーのデートの報告とシャッフルされた人事のお話を中心に、夫婦で支えあう患者さんたちの物語でした。
唐突に感じたショーンのカーリーへの想いですが、嘘をつけないショーンなので、カーリーに好意を抱いているのは事実だと思います。でも、リアを好きな気持ちと、カーリーを好きな気持ちには、なんとなく違いがあるように感じます。大人なカーリーならショーンとうまくやっていけそうだけど、2度目のデートはあるかな?
さて、今シーズンは、立場が変わったアンドリュースの見せ場が増えそうですね。リムとショーンのからみが好きだったわたしとしては、ちょっと残念ですが、リム先生には部長として一歩引いた立場からのからみを期待します。