Episode16 Believe
【ざっくりあらすじ】
病理のカーリーに歓迎されたショーンは最先端の機器に興味を示しながらも、外科医になる夢を諦めきれない。ショーンの実力をデータにまとめたクレアはハンに直談判し、パクは「自分でハンを説得しろ」とショーンを励ました。ショーンを指導してきたリムの説得にも応じないハンは、ショーンが独り立ちした後のことを案じていた。
診断と治療
登山中にしびれを感じ、診察を受けるセイディは「山登りに行く前にゾッとするような感覚になり、自分の死を予感した」と説明した。“死の予感”は不安が原因と考えるパクは聞き流そうとするが、リムはセイディを納得させるため検査を指示した。その気休めの検査で、セイディは悪性腫瘍の可能性が高い髄膜腫だと判明するが、病理でセイディの検査を担当したショーンは『悪性髄膜腫』の症状と一致しない点に気が付いた。
『検査を終えたら次へ進む』という病理のルールに背き、ショーンはリムに「セイディの髄膜腫は誤診だと思う」と伝えた。リムはショーンの意見を放射線科の部長に伝えると約束したが、診断のため患者と話す必要があるというショーンを止めた。
グラスマンに「自分のチカラで立ち向かえ」と言われたショーンは、ハンの「患者と話すな」という指示を守り、寝ているセイディの病室で調査を始めた。運悪く、セイディのバッグを探るショーンを見つけたのはハンだった。怒ったハンは「患者の家族や持ち物にも近づくな」と命じ、守れなかったら解雇すると宣告した。
ハンの怒りや考えなど関係なく、今回も患者のことだけを考えているショーンは「セイディは髄膜腫によく似た弧虫症の可能性がある」と指摘した。バッグを探っていたのは寄生虫を胃酸から守ったはずの胃酸分泌抑制薬の服用を確認したかったからだ。ショーンの考え通り、セイディは薬を服用していた。「いい観点だ」と認めたハンはセイディの生検を行い、ショーンの診断が正しかったと判明した。最初の診断は誤りで治療ができるとセイディに知らせたハンは、ショーンを「異常に気付いた病理医」として紹介した。
仕事ぶりを認めたハンに、ショーンは「外科研修医に戻してください」と直訴した。自己主張したショーンを誉めつつも、ハンは「きっといい病理医になる」と言い、決定を覆すことはしなかった。
神の御心
腫瘍のせいで強い痛みのある牧師のクラレンスは「これは必要な痛み」と言い、難しくても腫瘍の摘出だけしてくれとメレンデスに求めた。クラレンスにとってその“痛み”は“罰”だった。メレンデスとモーガンはクラレンスの意思を尊重するが、クレアは「腫瘍から神の啓示を受けるなんてどうかしてる」と反対した。クレアは手術中に死ぬ可能性もあると説明してみるが、クラレンスは「それが神の意志なら受け入れる」と応じない。説得を諦めないクレアに、クラレンスは自殺した信者の話を打ち明けた。その日、教会の工事で疲れたクラレンスは気晴らしに酒を飲み、救いを求める信者の電話に出なかったのだ。痛みに耐えるのは、それが罰だと考えているからだ。
クレランスの希望通りに始めた手術は、合併症で中断になる。それでもクラレンスは痛みを残すことを望み、再手術で摘出した腫瘍は小さくなっていた。腫瘍だけでなくリンパ節への転移も退縮し、なぜかガンが自然に消えている。
ガンが消えていると知らされたクラレンスは“奇跡”だと喜ぶが、やはり痛みを取ることを拒んだ。そんなクラレンスに、クレアは「失礼ですが、ただの自己陶酔」と厳しい言葉を投げつけた。「自分を許してください」というクレアの真摯な言葉を受け入れたクラレンスは痛みを取る手術を受けた。術後、神の意志に背いたのではと不安を漏らしたクラレンスに、クレアは「信じ続けて」と励ました。
すれちがう心
化学療法を終えたグラスマンはデビーを食事に誘った。体調も良く、気持ちも明るくなったグラスマンは、以前のようにデビーと楽しく過ごすことを望んでいた。グラスマンの回復を喜びつつも、デビーは断った。病気に苦しむグラスマンを支えたかったデビーは、ただ楽しい時間を過ごすだけの関係は無理だと感じていたのだ。
おちゃのま感想
病理でもショーンの能力は生かせるんでしょうが、ショーンは治療したいんですよね~。先々のことまで考えているハンの決定を覆すのは容易ではありません。しかも、ハンの意見は正論ですよね~。どうすればハンを動かせるのか、見当もつきません。
今のところ、病理へ異動させられたショーンのために何かしようとした仲間は、リムとクレアとパクです。モーガンは別として、静観してるメレンデスが気になります。リム同様、メレンデスもショーンを認めていると思うんですよね~。個人的には、最初ショーンの受け入れに反対していたアンドリュースの考えを聞いてみたいです。