Episode1〜2
第1話 朝(Morning)
第2話 バレエ(Ballet)
【ざっくりあらすじ】フレッドに復讐を果たしたジューンは何度もその場面を反芻し、勝利の美酒に酔いしれる。一方、22名の女性政治犯と引き換えにフレッドをギレアドに引き渡したトゥエロたちアメリカ政府はギレアドが裏切り者のフレッドを処刑したと考えていたが、切断された薬指と結婚指輪が送られてきたと知ったセリーナはジューンの仕業だと確信する。
復讐の余波
興奮冷めやらぬジューンを現実に引き戻したのは、エミリーがギレアドへ戻ったという知らせだった。ジューンたちとフレッドを処刑した後、電話で妻に別れを告げたエミリーは、自分が復讐すべきリディア叔母がいるギレアドへ戻ったのだ。司令官フレッドを処刑したことで復讐心に火がついたのはエミリーだけではなく、ジューンに協力した仲間たちも同様だった。
フレッド殺害の罪を一人で背負うつもりのジューンは警察に出頭するが、カナダ警察は国外で起きたことに関知しなかった。ジューンたちがフレッドを処刑した森は、カナダでもギレアドでもない場所だったのだ。
葬儀
ジューンがフレッドを殺したと確信するセリーナは身の危険を感じるが、セリーナの不安は支援者たちが消し去った。妻の顔を取り戻したセリーナはフレッドを祖国ギレアドで埋葬するよう求め、困惑するトゥエロを叱責する。
尽力したトゥエロに感謝することもなく、ギレアドに帰国したセリーナは司令官ウォーターフォードの妻として立ち振る舞う。生まれてくる息子のためにも偉大なるウォーターフォードの名を残したいセリーナは、ギレアドが準備した質素で簡素な葬儀を受け入れない。ローレンスを脅したセリーナは司令官たちに直訴し、諸外国へのアピールになると考えた司令官たちはセリーナの望む葬儀を許す。
フレッドの壮大な葬儀の様子はカナダでもニュースになった。その様子を街頭の大型ビジョンで見たジューンとルークは愕然とする。セリーナの隣に立つ少女は、ギレアドに奪われた娘のハンナだった。
ジャニーンとエスター
逃亡中だったジューンたち侍女をかくまったことで妻から侍女になったエスターは、研修センターで教育されていた。反抗的だったエスターを導いたのは、リディアの下で従順な侍女に戻ったジャニーンだった。
エスターの初めての任地がパットナム家に決まり、エスターの付き添いでパットナムの屋敷を訪れたジャニーンは娘のアンジェラと再会する。「従順さが生き延びる術」と悟ったジャニーンはささやかな幸せに満足するが、娘に会うために利用したと考えたエスターはジャニーンに毒入りチョコレートを勧める。
おちゃのま感想
シーズン5はジューン対セリーナの闘いがメインになりそうですね。予想していたこととはいえ、両者の激しさにはやくも圧倒されてます。
ギレアドに虐げられたジューンたちが負った心の傷の深さを思うと、ギレアドの思想を捨ててないセリーナがカナダで自由を手に入れるのは理不尽すぎて納得できない!・・・と思ってたのですが、ギレアドに戻りましたね〜。セリーナはギレアドに留まってほしいけど、そうなるとアメリカ政府は黙ってないですよね。
興味深かったのが、セリーナの行動が計算しつくしたものに思える点です。ギレアドへの帰国はお腹にいる子が息子という点が大きいだろうし、フレッドの葬儀よりもハンナとの接触が目的だったように感じます。セリーナに従者のように扱われてるトゥエロは仕方ないとして(アメリカ政府の人だし)、ローレンスやニックがセリーナを阻止できなかったことが残念でなりません。
サイドストーリーの注目は、ジャニーンとエスターですね。これはリディアの責任になるのかな?リディアはふたりの性格をもっと注視すべきでしたよね。激しい怒りを抱えるエスターが能天気に見えるジャニーンに従うとは思えないもの。もひとつの注目はニックです。良い人と巡り合ったようで安心しました。
ひとつ残念だったのは、エミリー役アレクシス・ブレデルさんが番組を去ったことです。ジューンの真の同志とも言えるエミリーがいないのは、本当に寂しい。リディアと対決するためギレアドへ戻ったという設定なので、事情が許せば再登場してほしいです。