Episode17 Breakdown
【ざっくりあらすじ】
聖ボナベントゥラ財団の支援を受け、手術は不可能だと考えられていた神経線維腫が腹部全体を覆ったケニーの手術が発表された。その発表の場に姿を見せないハンは、隔離騒ぎの件でメレンデス、リム、ショーンを調査する医事委員会に出席していた。ハンが委員会のメンバーを暗に脅したことで、3人は研修だけで処分はされなかった。
ショーンの実力・1
ケニーの手術は画期的な術式を考案したメレンデスのチームが担当する。血流が複雑な腫瘍切除は失血死の危険があり、ショーンはケニーの手術に関わろうとするが、外科にショーンの居場所はなかった。
術前検査で予想以上に血管が太くなっているとわかり、考案した方法でも手術は無理だと判明した。無理やり腫瘍を取れば失血死すると説明されても、腫瘍に人生を奪われているケニーは手術を希望する。しかし、メレンデスたちにできることは痛みをとることくらいしかなかった。
ふとしたことから失血を防ぐ方法を思いついたクレアのアイディアが採用され、ケニーの手術は可能になるが、手術に使える時間は予定の半分になった。手術中、ケニーが危険な状態に陥った。手術の中止を指示したハンに背き、メレンデスは血流の問題を視覚化できるショーンを呼んだ。ショーンのアイディアでケニーの腫瘍はすべて切除でき、手術は成功した。大きな腫瘍を取り除いたケニーは医師たちに感謝するが、その場所にショーンは加われない。
ショーンの実力・2
リムは高校時代からの友人、ローラの赤ちゃんの硬膜下血腫の手術をした。術後の検査で虐待の疑いがあるとわかり、リムは子守をした誰かが虐待したのではと考えるが、精子ドナーで待望の子供を授かったローラは誰の手も借りずひとりで子育てしていた。MRIで調べた結果も同じく虐待を示し、リムは通報した。
その後、メレンデスの手術を見学していたショーンは虐待ではない可能性に気が付いた。再検査したショーンは、虐待に思えた出血の原因は出産時の吸引分娩だったと突き止めた。疑いが晴れたローラにリムは謝罪した。「もっとリサーチすれば違う診断ができた」と悔やむリムに、ローラは「無償の愛を知らないあなたには、あれが限界」と厳しかった。
最悪の方法
リアに「あなたは今も皆の命を救ってる」と慰められても、ショーンは外科医になる夢を諦めきれない。ケニーの手術を成功させたアイディアでもハンの考えは変わらず、ハンを説得する方法がわからないショーンは強硬策に出た。
ハンのオフィスを訪ねたショーンは「外科医に戻してくれるまで動きません」と宣言した。ハンは警備を呼んだら解雇することになると告げるが、ショーンは「僕は外科医です」と主張し続けた。感情を抑えきれず、同じ言葉を連呼するショーンをハンは許さなかった。
夢が絶たれたショーンは、大切なスティーヴのおもちゃのメスを壊してしまう。ロッカールームで涙を流すショーンに、クレアはかける言葉がなかった。
グラスマンの感謝
グラスマンの今後の人生を決める最終検査の結果が出るまで48時間。「今は恐怖を受け入れて」と主治医のブレイズに励まされたグラスマンは平気なそぶりをしてみせたが、本音は恐怖と戦っていた。長い48時間を過ごしたグラスマンに知らされた検査結果は寛解だった。安堵したグラスマンは準備していたプレゼントをブレイズに渡した。それは、お金では買えない大切なグラスマンの思い出の品だった。ブレイズにとって必要ない物だとわかっていても、グラスマンは感謝の気持ちを表したかったのだ。
メレンデスとリム
メレンデスと仲良く出勤していたリムは病院から離れた場所で車を降りたが、徒歩で出勤しているショーンを見かけ慌ててしまう。ショーンに交際がバレたか気がかりなふたりは、交際を公表することを考えるようになる。ローラに「人を疑うのは自分を信じてないから」と指摘されたリムは、メレンデスと向き合うと決めた。メレンデスとリムは交際を報告するためアンドリュースのオフィスを訪ねた。
おちゃのま感想
ハンの説得が難しいのは、ショーンの能力を認めたうえで病理医を勧めている点ですよね~。なので、外科医としての実力を示しても、無理ってことになります。ハンがショーンを病理に異動させた理由は自閉症なので、残された方法は病院を訴える事くらいかも。
今回、ハンの指示に背きショーンを手術室に呼んだメレンデスの姿にワクワクさせられましたが、その後ショーンをフォローしたのか気になってます。何もしてないとなると、メレンデスはショーンを利用したってことになりそう。ショーンを育てた上司として、もう少し心を砕くメレンデスを見たいです。
次回はシーズン最終話。心配な状況で終わりませんように(祈)