エレメンタリー 7 第4話「危険な青信号」【あらすじ感想】

Episode4　Red Light, Green Light

【ざっくりあらすじ】
交差点でトラックに激突したバンが爆破炎上し、バンの運転手と救助しようとした女性が死亡した。バンの助手席に乗っていた男が逃げた直後に爆破したことから各捜査機関がテロを疑う中、運転手の遺体を確認したシャーロックは「明らかにギャングのマラ・トレス絡みだ」と断言した。

元ギャングの協力

シャーロックは、以前事件で知り合ったマラ・トレスのボス、アルコンから事情を聴くことにする。すでに組織から抜けているアルコンを捜し出したシャーロックは、妻子とともに普通の暮らしを手に入れたアルコンを脅し、情報を入手する。古巣に探りをいれたアルコンは、バンはガソリン詐欺用の車で、死んだ運転手は“運転ミスはしない”と断言した。

アルコンの情報から、信号がハッキングされたと考えたシャーロックとジョーンはマラ・トレスの合同捜査班を集める。『マラ・トレスをテロ組織に認定するため、信号をハッキングした』と疑いをかけられた捜査官たちが一様に激怒する中、「信号機への細工は事実だと思う」とシャーロックたちの仮説を支持したFBIのタニャッグは、数か月前に起きた交通システムのハッキング事件を教えた。銀行強盗を逃がすため市の交通システムにウイルスが仕込まれたその事件は強盗もハッカーも逮捕されておらず、未解決だ。

実行犯と黒幕

信号システムのハッキング資料をベルに届けた運輸局のソウル・マラネク＝ハレヴィによると、ハッカーを捜す手掛かりは『オーバーロード』というハンドル名だけだ。自宅の瞑想タンクにゼラチンを混ぜる見返りに、ハッカー集団エヴリワンから『オーバーロード』の情報を得たシャーロック宅に、NSAのヘラーに連れられた『オーバーロード』ことフィルが現れる。ケンカした恋人にNSAに売られたフィルは、罪を見逃す代わりにNSAの協力者になっていた。運輸局から届いたデータをチェックしたフィルが特定したハッキングされた信号のある道は、マラ・トレスのバンではなくトラックのルートだった。

バンに激突されたトラックは、デワッシュ社が建設している高層ビルに使われる世界最速エレベーターを運送していた。「事故が仕組まれたものなら、わが社への妨害行為だろう」と話すデワッシュは、建設中のビルの工事が遅れると、落札した数十億ドルの仕事を失うことになると教えた。デワッシュ社の遅れで利益を得るマラネク建設が運輸局のソウル・マラネク＝ハレヴィの義父の会社だと判明する一方で、マラ・トレスに殺されたソウルの遺体が見つかった。

アルコンの情報で、マラ・トレスにソウルを密告する電話があったとわかり、密告に使われた電話番号から、デワッシュ社内にいるマラネクのスパイが特定された。娘婿であるソウルの葬儀を準備するマラネクを訪ねたシャーロックとベルは「ソウルにデワッシュ社を妨害させ、事情を知るソウルをマラ・トレスに始末させた“黒幕”を特定する手を思いついた」と語り、デワッシュ社にいるスパイに罠を仕掛けたと説明する。罠にはまったスパイからの着信にマラネクは絶句した。

ミアーズの嘘

意識が戻ったグレグソンと会ったシャーロックは回復を喜び、わだかまりを水に流した。

グレグソンの意識が戻ったことで、ミアーズ（パトリック）の供述の嘘が判明する。ミアーズは「事務所に来た警部を追い、球場で撃った」と話していたが、グレグソンが撃たれたのはミアーズを訪ねた翌日だった。携帯アプリの位置情報から、グレグソンが撃たれる10分前までミアーズが自宅にいたとわかる。ミアーズが共犯者をかばっていると確信したジョーンは刑務所のミアーズを説得してみるが、「話せることは話した」と言うミアーズは取引に応じず、テロリストと指摘されたことに激怒した。

ミアーズの妻から話を聞くため、自宅を訪ねたジョーンは、メールに怪しい点のなかったミアーズがゲームのチャットで“ルーク・レッド”という人物とやりとりしていたと知る。面会に来た妻から、ジョーンがゲームを見たと知らされたミアーズは「勇気を出せるか？」と言い、密かにメモを渡す。そのメモには『ジョーンは厄介だと彼らに伝えろ』という指示が書かれていた。

おちゃのま感想