Episode5 Into the Woods
【ざっくりあらすじ】
森全体を使ったアドベンチャーレース中、参加者のイザベルが刺殺される事件が起きた。シャーロックが特定した襲撃現場の池のほとりには密造酒の蒸留所に使われている廃墟があり、池に沈められた男性と大豚の死体が発見された。
池から見つかった死体
遺体の身元はバーテンダーのレジナルド・ヘンダーソン(レニー)で、大豚はレニーのペットだと判明する。重りもロープの結び目も同じことから、レニーと大豚は同時に殺されたと判断されるが、銃で撃たれたレニーに対し、大豚は毒殺だった。
廃墟の蒸留所はレニーのものだと判断される中、壊れた機材からリシンが検出される。レニーの同僚のバーテンダーはレニーの密造酒を上司のボーが売っていると教え、分け前の件でレニーともめていたボーに疑いがかかる。しかし、ボーには完璧なアリバイがあった。
蒸留所の床に散らばったガラス片をより分け、シャーロックが採取した指紋は傷害の前歴があるトッド・ハリスという高級ワインのディーラーのものだった。ハリスの自宅に向かったベルは、撃たれたハリスを発見する。一命を取り留めたハリスは、犯人の目的は“バティスト”の57年物のワインを手に入れることだと教えた。ハリスとレニーに使われた銃が同じと特定され、一連の事件の時系列が判明した。まず犯人はワインを入手するためハリスを襲い、大豚で毒の効果を確認したのちレニーを射殺し、その現場を偶然目撃したイザベルは口封じのため殺されたのだ。
用心深い犯人
犯人がバティストにこだわっていることから、毒殺の標的は大手ヘッジファンドの責任者ウッドだと特定される。ウッドがバティストを愛飲していることは、ネットで簡単に知ることができる。ウッド夫妻が今夜の競売でバティストを買う予定だったと聞いたシャーロックは予定通り夫妻にオークションに出向いてもらい、ワインのすり替えに現れた犯人を捕らえることにする。
会場に入ったシャーロックは本物のバティストに小さな印をつけ、ベルはモニター室で監視するが、通信妨害した犯人は毒入りワインにすり替えてしまう。封鎖した会場内にいるはずの犯人を特定する手がかりはなく、ウッド夫妻の知り合いもいない。NYの大物らを拘束することはできず、シャーロックとベルは会場の出口で客人たちをチェックする。靴ひもの結び目を根拠にシャーロックが犯人と指摘した男は、ベルが聴取したレニーの同僚バーテンダーのコルビーだった。コルビーの靴ひもの結び目は、池に沈められたレニーや、自宅で襲われたハリスを拘束した結び方だ。
調べると、コルビーはウッドの妻のストーカーだとわかる。ストーカー行為と武器所持で5年服役したコルビーはその間にウッド殺害の計画を練り、90キロ減量したのだ。
寄付の目的
ジョーンの『銃の買い取り運動』に、全米8位の富豪“オドカー社”のオーディン・ライヘンバッハが多額の寄付をした。オーディンと会ったジョーンは、姪のアビゲイルを誘拐すると脅されていると打ち明けられた。警備主任を含む身内を疑っているオーディンは、ジョーンとシャーロックのふたりに捜査を依頼した。
寄付への“最低限のお返し”としてオーディンの依頼を引き受けたジョーンは「世界中のユーザーの個人データを持ってるオーディンは探偵にとっていい情報源になる」と、寄付の見返りを求めたオーディンを批判するシャーロックを説得した。オーディンに招き入れられた深夜のオドカー社で脅迫犯捜しを始めたふたりが唯一見つけた“怪しい社員”は、デスクにポーカーチップを入れているトフェルだった。しかし、突き止めたトフェルの賃貸物件に不法侵入したシャーロックは「トフェルは無関係」と判断する。副業の私設ポーカーで稼いでいるトフェルには動機がなかった。
手がかりのないシャーロックとジョーンはアビゲイルの母親から話しを聞き、脅迫はオーディンのでっちあげだと知った。シャーロックとジョーンに「なぜ無駄骨を折らせた」と問われたオーディンは、あっさり「テストだった」と白状する。ふたりの捜査方法に満足した様子のオーディンは「私も無実の人を守るためなら何だってする」と話し、ミアーズとの関係を明かした。ミアーズがかばっている人物は、オーディンだったのだ。
おちゃのま感想
ミアーズと繋がる黒幕が判明しました。オーディンにはまったく共感できませんが、言ってる内容と、やろうとしていることは『パーソンオブインタレスト』のフィンチですよね~。犯罪を未然に防いでいるという部分。オーディンがフィンチで、ミアーズがリース君という図式。数年前、POIとエレメンタリーが共同で作った番宣があったけど、その流れで思いついた設定なんでしょうかね?
どんな説明をされても、グレグソンを傷つけたオーディンをシャーロックは許さないでしょうね~。今度こそ、前シーズンのマイケルとの闘いで見たかった頭脳戦を期待してます。