Episode14 Rekt in Real Life
【ざっくりあらすじ】
ネットでゲーム解説をしていた元プロゲーマーのOGポンザーがライブ配信中に襲われる事件が起きた。動画を見たシャーロックは警察が捜査を始める前に現場を特定し、椅子に縛られたOGの遺体を発見した。
イヌイットの天才ゲーマー
OGは拷問されたらしく銃で殴られていたが、先の尖った園芸用スコップのようなもので殺されていた。
現場にあったOGの携帯に、ジョーイ・インという人物からの脅迫メッセージが見つかった。“eスポーツ”という新しいジャンルでスカウトやエージェントの仕事をしているOGは、発掘したイヌイットの天才ゲーマー、テンドゥの契約でインともめていた。疑われたインは、結局テンドゥと契約できたので、問題はなかったと話した。
テンドゥが宿泊している部屋へ行くと、一緒にいた女性と窓から逃げた痕跡が見つかり、クローゼットにはOG殺害の凶器が置かれていた。
凶器がイヌイットがあざらし猟で使うハカピックだったことから、シャーロックは「犯人はテンドゥの居場所を吐かせるためOGを拷問し、テンドゥに逃げられたためOG殺しでテンドゥをハメることにした」と推理した。理由は、犯人がハカピックの尖ったほうでOGを殴っていたからだ。イヌイットのテンドゥが、ハカピックを凶器として使うとしたらハンマーで殴るはずだった。
テンドゥの恋人
テンドゥがSNSにアップしたあざらし猟をアピールする写真へのコメントに、動物救済基金のCEOレイナの脅迫が見つかった。容疑者として呼ばれたレイナは、弁護士のルンドキスト抜きで2日前テンドゥと会い、和解の契約を済ませたと説明した。
レイナの話から、テンドゥの恋人の名がリベナだとわかり、シャーロックはインの家で会った同じチェコ系の名前のアネシュカはリベナの知人だと確信した。思ったとおりリベナとアネシュカは同じ売春斡旋業者で働く仲間だった。再び疑われたインは「悪徳斡旋業者からリベナを救いたい」とテンドゥに相談されていたことを打ち明けた。
その斡旋業者の事務所は2日前放火されていた。ガレージに漏れたオイルから放火犯は業者の支配人カーラだとわかり、逮捕されたカーラの話から、リベナを自由にするためテンドゥが現金10万ドル支払ったことが判明した。
地球温暖化の影響
テンドゥはスポンサーから10万ドル前借し、故郷の村の長老たちに条件付きで契約が続く限り2万ドルずつ送金する契約を結んだことが判明した。
故郷への送金の目的を推理したシャーロックは、イヌイットの村を守るための報奨金だと考えた。調べると、テンドゥの故郷は温暖化の影響で可能になった北西航路のための港の用地として狙われているとわかった。
シャーロックは、買収が難航しているM&K法律事務所のフィクサー、ゴドウィンが殺人犯だと確信した。ゴドウィンは判事殺害や陪審買収などの容疑をかけられながらも、これまで有罪を免れている男だ。予想通りゴドウィンはテンドゥたちが隠れている部屋へ向かい、シャーロックとベルに逮捕された。
ゴドウィンの銃はOGを殴った銃と一致し、OGが襲われたホテルの防犯カメラにはゴドウィンの姿が映っていた。観念したゴドウィンは、殺人を指示した弁護士はルンドキストだと白状した。
この仕事に成功すれば役員に昇格できるルンドキストはレイナの弁護を無料で引き受け、あざらし猟の禁止で経済的に追い詰めようとしたがテンドゥのSNSのせいでうまくいかず、次に村ごと買い取ろうとしたがやはりテンドゥに阻まれたのだ。強硬策に切り替えたルンドキストは、テンドゥ殺害をゴドウィンに指示したのだった。
シンウエルの娘
シンウエルに娘のシヴォーンから会いたいと連絡が入った。
ルシアンというチンピラに目をつけられたシヴォーンは、報復を恐れ警察にも相談できず、シンウエルを頼ったのだ。娘を助けると決めているシンウエルは、もめごとを起こさずルシアンに手を引かせる方法をジョーンに相談した。
シンウエルはポケットに銃をもっているとルシアンに思わせ、ルシアンの縄張り近辺のSBKを立ち退かせる代わりに二度とシヴォーンに手を出すなと取引を提案した。銃が気になるルシアンは、ギャングの世界での出世のチャンスを選んだ。
シンウエルは「もう心配ない」とシヴォーンに報告した。また時々会いたいというシンウエルに、シヴォーンは「助けてくれたからって、家族にはなれない」と辛らつな言葉を投げつけた。
おちゃのま感想 ★★
寒そうなNYに、寒そうな頭のシャーロック・・・
やはり妙に違和感を感じるけど、ベルもグレグソンもスルー( 一一)
シンウエルは早くSBKを潰すという目的を果たさないと、前へ進むこともできず、娘との和解も難しそう。ジョーンが紹介した刑事さんは頼りになるんでしょうか。
今回の温暖化の影響で可能になった北極海側のルートの件は、ほかのドラマ(『リミットレス』)でも用いられたテーマでした。今後も増えるネタなのかも知れません。