Episode13 Anne
レッドはカンザスのアンの家をたびたび訪れるようになり、近くでレッドを守れないデンベは不安を募らせる。一方、アンの親友で警官のロイスも、素性を知らないレッドに夢中になるアンを心配していた。
安らぎの場所
ロイス夫妻を交えた楽しいひととき、ふたりきりの長い夜に観る映画、目覚めたときの幸福感。アンの傍らには、レッドが手に入れられなかった安らぎがある。自ら作った【敵の一歩先を行くための第1のルール“パターンを作るな”】を破っても、レッドはアンとの時間を手放せない。一方、ロイスに「彼について調べてもいいんじゃない?」と勧められても、アンは自分を見てくれるレッドその人を愛していた。
デンベの恐れは現実になり、街で見かけた電気水道局の車をアンの自宅前で見たレッドはタウンゼントの襲撃を確信する。タウンゼントが送り込んだ傭兵を始末したレッドはアンを守ることを第一に考え、ロイスがいる警察署に事情が分からず困惑するアンを連れて行く。
襲撃
逮捕されると承知のうえで、「指名手配犯のレイモンド・レディントンだ」と名乗ったレッドは危機的状況を説明するが、平和な田舎町の警官たちにレッドの焦りは伝わらない。
武器も人手もないうえ、FBIの到着は40分後だと教えられたレッドは「頼むから、手当たりしだいに援軍を呼んでくれ」と必死に訴えるが、一通りの手配を済ませた署長は聞く耳をもたない。
対応の遅い署長とは違い、警察無線を傍受しているタウンゼントの動きは早かった。警察が手配した応援が来る前に終わらせるつもりのタウンゼントは警察署を包囲し、「レッドを渡すか、降参して立ち去れ」と要求する。話し合いで解決しようとした署長も、指示通り署を去ろうとした警官も射殺され、戦う覚悟を決めたロイスは「お互い生き残れたら逮捕する」と念押しし、手錠を外したレッドに銃を渡す。
警察署側の生き残りはレッド、ロイス、アンの3人になり、レッドは防弾ドアで守られる留置所への避難を提案するが、留置所の鍵は署の外で射殺された警官が持っている。撃たれながら鍵を取りに行ったロイスのおかげで留置所に避難したレッドたち3人は袋のネズミになりながらも、タウンゼントの軍をやりすごした。
かけがえのない人
FBIの部隊が到着する前にタウンゼントは引き上げ、レッドも消えた。FBIに事情を聞かれるアンはレッドへの怒りを語り、捜査協力を約束するが、質問に答える前に家でシャワーを浴びて泣きたいと訴える。
ロイスの車で自宅へ戻ったアンは、トランクに隠れていたレッドを抱きしめた。ロイスはレッドを見逃すつもりはなかったが、身を挺してレッドを守るアンを見て、アンの前から去ってくれればそれでいいと納得したのだ。
「どうせ危険なら一緒がいい」と言うアンに、「安全になったらハガキが届く」と約束したレッドは、ロイスが教えた州警察も知らない道を進む。デンベに「一緒に来てもらうべきだった」と連絡を入れたレッドの脳裏には、アンと過ごした幸せな記憶が蘇る。思い直したレッドがアンの家に引き返すと、そこにはアンに銃を突きつけるリズがいた。
おちゃのま感想
今回はFBIのチームもお休みで、レッドが頑張るエピソードでした。リズやタウンゼントと戦い、クーパーとの関係も悪化している状況で、一般人のアンとの恋愛は無理があったとは思うけど、心は簡単ではありませんよね。アンが弱みになることも、関係を続ければアンを危険に巻き込むことも理解してたはずなのに、それでもアンのもとへ向かうレッドの心は諦めた普通の幸せを求めていたように思えます。
今回、登場したアンの友人ロイスは『クリミナルインテント』のエイムズ役、キャスリン・アーブさんでした。やはり警察の制服がお似合いで、ドラマの内容とは関係なく、心を踊らせてしまいました。
さて、次回はいよいよリズ復活ですね。長いお休みを経たリズはどんなふうになってるのかな。このタイミングで戻ってきた理由が納得できるものでありますように(祈)