Episode20 Art Imitates Art
【ざっくりあらすじ】
相乗りサービスを利用しようとしたフィービー・エリオットが射殺された。フィービーの兄キースの話から、フィービーは大学時代にSNSにアップした自撮り写真を流用芸術家のヒルに使われ、ストーカー被害にあっていたことがわかった。
事件メモ
NYで初めて開かれるヒルの個展は話題になっていた。2日前、展示品が盗まれる被害に遭っており、フィービーの写真がすり替えられているとわかった。ヒルが保存していた元写真と比べると、写真の隅に写っている男性が消され車のナンバーが偽装されていた。
写真に写っていた男性は、殺人罪で服役中のルイス・ボウマンだった。フィービーが自撮りした日時はアプリに記録されており、写真はルイスの冤罪を証明するものだ。シャーロックは「ルイスを刑務所に留めて置くためにフィービーは殺害された」と推理した。
ルイスは同じ大学のマリッサ殺害で終身刑の判決を受けていた。フィービーはマリッサの友人で、ルイスのマリッサへのストーカー行為を証言していた。おそらくフィービーは展覧会用に引き伸ばされた自分の写真を見て、ルイスの冤罪に気付いたのだ。
当時、ルイスは真犯人を見たと弁護人に話していたが、弁護人はルイスを信じず証言させなかった。シャーロックたちに事情を聴かれた担当検事のクリスタは「ルイスには有罪の決定的証拠があった」と言い、冤罪を認めることはなかった。決定的な証拠とは、マリッサの遺体からルイスの唾液が多量に検出されたことだった。
フィービー殺害に使われた盗難車がコネチカットで発見され、車の窃盗で服役した過去のあるフィービーの兄キースのDNAが検出された。キースは無実を訴え、ルイスの事件と同じくDNAがカギとなった。
シャーロックとジョーンはDNAの検査をしたメルカドに検査についての詳細な質問をし、検査はねつ造だったと暴いた。DNAの再検査をすると言われたメルカドは「疑わしきは警察の利益にしているだけ」と開き直った。犯人はメルカドが検査もせずに当局が求める結果を出すと知る人物だ。
ルイスがマリッサに執着する前に付き合っていた現在州警察の警官をしているアマンダに疑いがかかる。容疑者扱いされたアマンダ は、マリッサはゲイで当時既婚者と付き合っていたと話した。シャーロックはルイスが見たというマリッサの部屋から出てきた“白と緑の派手なパーカー”を着た人物を探し、ジョーンはメルカドのねつ造を知る人物を探した。どちらも行き着いたのは検事のクリスタだった。
自宅にベルたち警察に押し掛けられ、クリスタのDNAを採取すると言われたクリスタの妻は「自分が殺した」と自白した。当時、クリスタの浮気を知った妻はマリッサを射殺し、妻から告白されたクリスタがストーカーだったルイスをハメる計画をたてメルカドを利用したのだ。
妻はフィービー殺害も認めていたが、犯行に使われた車から検出されたのはクリスタのDNAだった。今回は複数の容疑者サンプルを匿名で鑑識に渡したと言われたクリスタは、反論の言葉が出てこなかった。
姉と妹
リンがジョーンの存在を知ったのは2年前だった。病気を患ったリンの母はリンに別の家族の存在を教え、リンはネットで父の家族を調べシャーロックやマイクロフトのことを知ったのだ。
ジョーンは、父が自分たち家族を捨てたのは統合失調症の病気のせいだと思っていたが、実際は他の女性と結婚し家庭を築いていたことを知りショックを受けていた。父のことを知りたいジョーンはリンの母に電話をかけた。
ジョーンが母に電話をかけたと知ったリンは「父はあなたたちを憎んでいた」と怒りをぶつけたが、その後嘘だと謝った。父親と一緒に暮らした記憶のあるリンは、その分辛い思いを抱えているとジョーンに打ち明けた。
リンの母にお茶に誘われたジョーンは、リンが3人でお茶をする気になれるまで待つとリンに話した。「なぜ?」と聞くリンに、ジョーンは「あなたは妹だから」と答えた。
おちゃのま感想
・・・しかも、主任さんですよ、あの人。
さて、リンとジョーンは少し距離が縮まったようですね~。
ジョーンに「妹」と言われた時のリンの表情が、ちょっと嬉しそうでした。
おそらく、想像以上にリンは苦労してるんでしょうね。統合失調症の父や、英語もあまり話せない(たぶん)母との暮らしは厳しかったのではないかな。しかも父が家を出て行ってしまったとあっては・・・。
いざというときに真っ先に頼るほどジョーンを調べていたことを考えると、ぐっとくるものがあります。
ジョーンの突然の妹の話で忘れてしまいそうですが
モーランド暗殺未遂事件のその後はどうなってるんでしょうね?