Episode22 The Best Way Out Is Always Through
【ざっくりあらすじ】
ニュージャージー州の判事デニス・ヴォーンが、NYの地下鉄ホームで胸をドライバーで刺され死亡した。凶器のドライバーには2日前に刑務所から脱獄したニッキー・モレノの指紋がついていた。ニッキーの服役していた刑務所は“RE”という民間経営の刑務所で、シャーロックたちを案内していた副所長のマッキャンは、予算削減の影響で警備は手薄で防犯カメラの多くが壊れていて、脱獄には正直驚かないと話した。
脱獄したニッキーの行方
ニッキーは、刑務所内でセミナーを開いている弁護士のジェフ・ハーパーに「合法的に早く出所したい」と相談し、ハーパーは無料でニッキーの刑期短縮の申し込みを手伝っていた。事情を聞かれたハーパーは、刑務所内は虐待の温床となっていて、ニッキーと副所長のマッキャンはたびたび衝突をしていたと教えた。先週もマッキャンは、ニッキーの刑務作業を有毒物質にさらされるPCリサイクルに変更していたという。
その副所長のマッキャンも殺害された。シャーロックは脱獄できたとしても、ニッキーがどうやって逃げたのかがわからなかった。
ジョーンからニッキーが1週間前有毒物質を扱うPCリサイクルの刑務作業に強制的に変更させられたと聞いたシャーロックは、“強制的”だったんだなと確認した。刑務所の記録では、本人の希望で作業が変更されたことになっていたのだ。シャーロックはニッキーの居場所が分かったと言い、ベル刑事とジョーンを連れて刑務所へ向かった。
ニッキーは、有毒廃棄物のゴミ箱で殺害された姿で見つかった。シャーロックが気づかなければ、このまま処理されていたはずだった。ニッキーの遺体と一緒にマッキャンの指紋付き凶器も見つかり、マッキャンがニッキーを殺害したことは確実だった。
民間刑務所をめぐる殺人
グレグソンが言った「今回の事件でニュージャージー州知事が叩かれている」という言葉から、シャーロックはそれが犯人の狙いかも知れないとひらめいた。現知事の最大のライバル、ヒューズ下院議員は、この件でずっと知事を非難し続けていた。そしてヒューズの選挙参謀が、判事の愛人ニコルズのアリバイ証人だとわかった。
事件との関与を否定したニコルズは、今回の事件でRE社(民間刑務所の会社)のCEOと知事が懇意である事に懸念を覚え、RE社を切るように進言したのだという。シャーロックは、RE社の唯一の競合相手CAG社の中に犯人がいると確信した。
RE社から刑務所を引き継ぎ、新たな責任者となったフランクリンの家宅捜査をしたグレグソンたちは、自宅からマッキャンを殺害した凶器と同じ銃を発見した。フランクリンは、以前解雇したマッキャンを使いRE社の評判を落とし、自分が新責任者の座に就き多大な収入を得ようとしていたのだった。自宅で見つかった銃がマッキャン殺害の凶器と一致するはずだと言われたフランクリンは、弁解の言葉もなく逮捕された。
ベルの恋
ベルに恋人ができた。お相手は違う分署の刑事ショーナ・スコット。
犯罪現場でショーナに会ったシャーロックは、彼女が内務調査局の手先だと気が付いた。過去に行政審問を受けたシャーロックは調査局のスパイを調べていたのだった。シャーロックからショーナが内務調査局の連絡員だと聞かされたジョーンはベルに知らせ、ベルはスパイのような仕事をするショーナに別れを告げた。
シャーロックに「考え直せ」と諭されたベルは、ショーナに謝罪した。しかし、ショーナは内務調査局への移動を決め、時間が必要だと断った。ショーナと別れたベルはシャーロック宅へ行き、ふたりで金曜の夜を過ごすことにした。
おちゃのま感想
ベル刑事の恋人出現か!・・・と思ったら、あっけなく終わってしまいました。
うーん、残念。
ベル刑事は真面目だし、男気もあるし、性格良いと思うんだけどな。
シャーロックがベル刑事に”恋愛”について諭すシーンがなかなか良かったです。ふたりの友情が感じられるシーンでした。さすがに「女性を紹介しようか」と言うシャーロックの申し出は断っていたけど。