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9-1-1:LA救命最前線【ドラマファイル】

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原題:9-1-1

 

 

9-1-1

 

 

作品データ

  1. ジャンル:人間ドラマ
  2. シーズン:継続中
  3. エピソード:継続中
  4. 主な舞台:LA
  5. アメリカでの放送:2018~
  6. メモ:シーズン1まで視聴
  7. 3.0

 

 

 

ストーリー

“911”への緊急通報から始まる物語。

 

 

指令センター

通報の窓口、911のオペレーターのアビーは、自身も人生の“緊急事態”の真っただ中にいると感じている。1年前恋人にフラれ、アルツハイマーの母と二人暮らしのアビーは、仕事以外の時間は母の世話に費やしている。

 

消防

救急隊のチーフ、ボビーは過去の罪に苦しんでいる。アルコール依存症で更生施設に10年いたボビーは1年半前復職し、教会での告解を支えに働いている。

 

警察

警官のアシーナは、夫にカミングアウトされていた。ふたりの子供に恵まれた結婚生活が崩れることを、アシーナは受け止めることができない。

 

 

若手救急隊員のバックは通報者の女性と寝たことで、隊長ボビーにクビにされてしまう。そのため出動していなかったバックは、自宅に男たちが侵入していると通報した少女救出に一役買った。無鉄砲ながらこの仕事しかないと必死なバックをボビーは再び受け入れた。警察や消防へ通報を知らせることで役目が終わるアビーは、この少女救出に最後までかかわり、達成感を得ることができた。

 

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おちゃのま感想

 

ネタバレしてます

シーズン1

 

登場人物の背景を描く、序章といった印象のシーズン1でした。

 

ドラマの特徴は、911への通報を軸に描く点です。ひとつの事件を掘り下げるのではなく、エピソード内に複数の通報をとりあげることで、実際の消防や警察の仕事を重視しているのかなと感じました。それは、第1話で新米救命士のバックに仕事の領域を諭すシーンで、さらりと語られてます。

 

ドラマのメインは消防、警察、オペレーターの働く人々です。が、通報者の“緊急”を要する事態が毎回すごいんです!特に第1話の「壁から赤ん坊の泣き声がする~」という通報は、度肝を抜かれました。文字通り“息をのむ”展開。彼らの仕事は救出までなので、その後のことが気になる人には、ちょっと物足りないかもしれません。

 

ドラマを見る前“見終わった後に心が温かくなる…”という作品紹介の一文に期待が膨らんでいましたが、どちらかというと登場人物たちそれぞれが抱える複雑な事情に心が痛くなる場面が多かったです。

 

特にアルツハイマーの母と二人暮らしのアビーは、毎回心配になることばかり。バックという恋人ができても、アビーの心はママのことでいっぱいでした。自分の幸せに目を向けて!と励ましたくなるアビーは、ママを亡くし旅に出てしまいました(涙)

 

私にとってアビーがこのドラマの核なので、旅を終えて是非戻ってきてほしいものです。

 

 

 

シーズン2

全10話だったシーズン1から大幅にエピソード数が増え、全18話。日本での放送も2部構成になりました。シーズン1の中心的人物だったアビーのその後は、アビーの帰りを待つバックによって語られるのみで、バックがアビーから卒業することでアビーの物語の終止符を打ったのかなという印象です。

 

 

シーズン2での大きな出来事は、新たな登場人物バックの姉マディー周辺に起こったことでした。DV夫ダグから逃げてきたマディが911のオペレーターとしてアビーの抜けた穴を埋め、元看護士のスキルと持ち前の正義感で通報者を救い、オペレーターとしてもドラマのキャラとしても存在感を示しています。チムニーとマディが意気投合する中、DV夫ダグが追ってくるという流れで、シーズン2中盤の山場はマディとダグとの闘いでした。ここでもチムニーが重傷を負いますが(ダグに刺された)、シーズン1同様、無事復活してくれてよかったです。

 

 

『9-1-1への緊急通報から始まる物語』というコンセプトは変わりませんが、シーズン2ではメンバーそれぞれの過去をさらに深く描いてます。大きな事件が作品のテーマではなく、登場人物の人間性がテーマなんだという強い思いが伝わってきました。シーズン2から作品に加わったマディと見習い消防士エディが違和感なく馴染んでいたのも、そういう思いがあるドラマだからかもしれません。

 

 

より心温まるエピソードが多かったと感じたシーズン2。シーズン3も決まってます。わたしの願いとしては、風の便りでもいいので、どこかで新たな人生を始めたアビーの様子を知りたいです。

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