Episode2 Do No Harm
【ざっくりあらすじ】
ボネットに襲われ一文無しで訪ねてきたジェイミーたちを迎えたジョカスタは、立派に成長した甥を歓迎した。ジョカスタは笑い方からしぐさや声まで、ジェイミーの母にそっくりだった。
奴隷制度
ずいぶん前に視力を失ったというジョカスタの傍らには目の代わり務める奴隷のユリシーズが付き添っている。屋敷で働く女性たちも、農園で働く労働者も全員奴隷たちだ。152人もの奴隷を所有しているジョカスタは、子供も一緒に買い入れるから多いと説明した。「うちの奴隷は幸せなはず」と言うジョカスタに、クレアは同意できない。未来人のクレアにとって、奴隷制度は受け入れがたいものだ。多くの奴隷を支配する屋敷での生活はクレアにとって苦痛になった。
「視力を失っても、あなたを見守ってきた」と話すジョカスタは、ジェイミーの商才を知っていた。海軍倉庫への納入契約を取り仕切っているウルフ大尉との面談に同席したジェイミーは、小麦栽培を勧めるウルフに反論した。「川沿いで育てるなら米だ」とジェイミーに指摘されたウルフは機嫌を損ねるが、甥の率直さにジョカスタは満足した。
ジョカスタに屋敷での住み心地を聞かれたクレアは、あたりさわりのない答えをした。視力を失って以来、嘘には敏感だというジョカスタはクレアが本心を隠していると気が付いた。本音を聞かれたクレアは、奴隷制度に反対だと正直に打ち明けた。ジェニーの手紙でクレアの性格を知っていたジョカスタは、「マッケンジーの炎がある」とクレアを受け入れた。
農園の後継者
地域の有力者たちを招いた宴で、ジョカスタは「農園の後継者はジェイミーに決めた」と発表した。何も知らされていなかったジェイミーとクレアは驚くと同時に戸惑った。クレアは奴隷の所有を嫌い、それはジェイミーも同じだった。
ジェイミーを農園主にする手続きを開始したジョカスタに、ジェイミーは奴隷を解放する考えを明かした。ジェイミーは、解放した彼らを農園の労働力として雇い、賃金を支払うつもりだった。しかし、奴隷解放には人命救助などの功績のほかに、保証金として1万5000ポンド以上の莫大な金が必要だとわかる。ジョカスタの友人キャンベルは、ノースカロライナのやり方に背けば皆の命を危険にさらすことになると忠告した。
命と魂
ムチで打たれた奴隷が監督の耳を切る騒ぎが起き、ジョカスタはジェイミーに裁きに立ち会う代理人を頼んだ。“裁き”とは、奴隷の処刑のことだ。白人の血を流させた奴隷は、判事と代理人立ち会いの下、処刑されると法で決まっているのだ。
医師として現場へ駆けつけたクレアは、耳を切り落とされた監督ではなく、より重症の奴隷の青年ルーファスを優先した。処刑を中断させたクレアはルーファスを屋敷へ連れ帰り、手術で命を救った。しかし、一命を取り留めたルーファスは法を破った見せしめに、八つ裂きにされる運命だった。
ジョカスタの屋敷には怒れる群衆が集まった。ルーファスを引き渡さなければ暴動が起きるだけでなく、仲間の奴隷が処刑される。ジェイミーは「コラムのときのように魂を救うべきだ」と、クレアを説得した。ルーファスを安らかに逝かせることに同意したクレアはルーファスに語り掛け、ルーファスは故郷での幸せな記憶の中、旅立った。
ジェイミーはルーファスの遺体を引き渡し、群衆は法に従いルーファスの遺体を処刑した。
おちゃのま感想
だって、クレアだもの。
トラブルはお決まりです。
「マッケンジーね~」と、クレアを受け入れたジョカスタ叔母さんは、今後も変わらないでしょうか。叔母さんにとってジェイミーは大切な甥っ子だけど、クレアはどうだろう?邪魔者のように感じてないかな。
ジェイミーは未来に希望を抱いているけど、歴史を変えられないことはカローデンで思い知ってるはずですよね~。ジェイミーの『アメリカに留まる』選択は正しかったのでしょうか。
毎シーズン思うことですが、クレアは過去を生きることに疑問を抱かないのかな。未来へ戻りたいとは思わないのかな。この時代を生きる以上、受け入れなければならないこともありますよね~。