Episode12 Sacrifice
【ざっくりあらすじ】
イゼベルの店のビリーから取引成立のメッセージが届き、ジューンの計画は1週間後に決まった。一方、ウォーターフォードがカナダに捕らえられ、ウィンズロウが失踪したギレアドの司令官たちは権限を奪ったローレンスを頼る。ジューンとともに1週間後の脱出計画を進めるローレンスは戦争を訴える強硬派阻止に動く。
計画実現へ
ウォーターフォード夫妻がカナダに捕らえられたことで、ギレアドは『アメリカ人がウィンズロウをさらった』と考えた。「君はひとまず命拾いしたようだ」とローレンスに教えられたジューンは日常に戻った。
買い物中、ジューンは視線を送るリタに気が付いた。再会を密かに喜び合ったふたりは、カナダに捕らえられたフレッドたちのニュースを話題にする。囚人服を想像してると言うジューンに笑顔を見せたリタは「私も協力する」と申し出た。ウォーターフォード家からのジューンを知るリタにとって、屈せずギレアドと闘うジューンは誇りだった。
エレノア
慌ただしくなったローレンスの屋敷に、ウィンズロウの妻オリビアが訪ねて来た。体調の悪いエレノアは司令官の妻の役割を果たすため無理をする。ローレンスとともにウィンズロウの無事を祈るオリビアに付き合ったエレノアは、オリビアの「私だけでは6人の子を育てられない」という言葉から子供全員を助けたいという思いに囚われた。
ひとりでも多くの子供を救いたいエレノアは、子供のいる家や学校に声をかけることを思いつく。外出しようとするエレノアを止めたジューンは、混乱しているエレノアを怒鳴りつけた。ローレンスは脱出後の暮らしを考えるんだとエレノアを励まし、「全部置いていく」と約束するが、我に返ったエレノアは「本当にできる?」と冷ややかに返事した。
部屋に引きこもったエレノアに食事を運んだジューンは、薬を大量に飲んだエレノアを発見した。助けを呼ぼうとしたジューンは思いとどまり、エレノアの額にお別れのキスをした。運んだ食事を廊下に置き、自室へ戻ったジューンは朝が来るのを待った。
エレノアはギレアドの地に埋葬された。ローレンスは脱出計画を進め、国境閉鎖を阻止した。ジューンとローレンスは、ふたりでエレノアに別れを告げた。
逮捕の理由
フレッドが収監された場所は監獄ではなく、ホテルのような部屋だった。「5分だ」という看守の声とともに、部屋へ入ってきたセリーナをフレッドは抱きしめた。セリーナの身を案じ、ギレアドが助けてくれると励ますフレッドは、セリーナの裏切りを知ったとたん豹変した。セリーナは「私の気持ちもわかって」と訴え、フレッドは「君が母親とはあの子も可哀そうだ」と罵った。
世界の常識
ニコールを連れてセリーナと会ったモイラは「私はジューンの友人」と憎しみをこめた自己紹介をする。「1時間の辛抱だよ」とニコールに声をかけたモイラはセリーナを無視していたが、セリーナは母親であることを主張する。ギレアドの思想をカナダで押し通すセリーナに、モイラは「ジューンをレイプする夫を許し、その夫は私もレイプした」と、真実を突き付けた。「あんたこそ“性の反逆者”だ」というモイラの罵りを、セリーナは黙って受け止めた。
モイラがいなくなると、ニコールはぐずり始める。ニコールを抱き上げたセリーナは「私はあなたのママよ」と話かけるが、面会に付き添っているソーシャルサービスのピンカスは「赤ちゃんを混乱させる言葉は使わないで」と注意する。ギレアドではない国で、セリーナに気遣いを示すのはトゥエロだけだった。
ルークはフレッドとの面会が許された。ジューンをレイプしたフレッドを調べあげたルークは資料を手に面会に臨むが、「人々を救った」とギレアドの政策を正当化するフレッドは、「私がジューンを変えた」とルークを挑発する。ルークはフレッドを殴り、面会は終わった。
おちゃのま感想
エレノア…(涙)
あと数日だったのに。ギレアドから解放され、人生を取り戻すエレノアを見たかったです。子供たちを逃がしたいと思っていたエレノアなので、自分の存在が邪魔になると考えたのか、それとも限界だったのか。夫を信じることができなかったのか。もうエレノアの真意を知ることはできません。
やはり、フレッド逮捕はセリーナが仕組んだことでした。しかし、ギレアドではない国で、セリーナの『私はニコールのママ』という主張は通りませんよね~。セリーナのギレアド信者という部分は変わってないと思うのですが、どうなんでしょう?ギレアド信者なら、儀式でのレイプは正当なもので、ニコールは神が授けてくれた我が子…なんですよね~。今後は世界の常識との闘いになるのかもしれません。
次回はシーズン最終話です。気持ちが上がるラストでありますように(祈)