Episode3〜4
第3話 空高く(High Flight)
第4話 ゴーアラウンド(Go-Around)
【ざっくりあらすじ】
エデンが生きている証拠が見つかっても、すでに捜索を終了した警察は動かず、調査を引き受けたのはジャレッドとミカミだった。一方、一晩だけという約束でアンジェリーナをかくまったエイドリアンは、通報すべきか思い悩んでいた。
エデンの絵
ジャレッドとミカミの協力で、アナの家を出たアンジェリーナの足取りが判明する。アンジェリーナが利用した図書館の職員は、幼い子を連れたアンジェリーナのことをよく覚えていた。図書館員の話からアンジェリーナが髪の色を変えたことが分かり、エデンが描いた絵はベンの手に渡る。
アンジェリーナが図書館で使ったPCに手がかりはなかったが、エデンの絵は父と娘の絆を結ぶ。エデンが描く絵がベンの部屋の天井に現れ、落書きに見えるその絵の意味は姉のオリーブが解読した。エデンが描いている絵は、その日の朝、オリーブとカルが歌った歌詞を表すものだった。
危険な取引
“反呼びかけ”の信念に従い、ミカエラたちの“救命ボート”とは別の形で乗客を守っているエイドリアンの施設には、行き場のない乗客たちが身を寄せていた。その施設の屋根裏部屋に殺人と誘拐を犯したアンジェリーナをかくまうことは、エイドリアン自身だけでなく施設に住む乗客にも危険なことだ。
異様なまでにエデンに執着するアンジェリーナを危惧するエイドリアンは、服役中の“同志”イーガンに相談する。エデンの情報を取引に使うことを思いついたイーガンは「施設にいる乗客とエデンの安全のためにも、ふたりをかくまい続けるしかない」とエイドリアンを説得し、呼び出したベンに取引を持ちかける。
釈放と引き換えにエデンの居場所を教えると提案されたベンはバンスを頼り、連絡しても無視し続けたベンに憤りながらもバンスは手を貸す。ベンに付き添いイーガンと会ったバンスは、イーガンの襲撃で家庭が崩壊した怒りをぶつける。バンスの事情を知らなかったベンは愕然とするが、エデンの居場所を知るイーガンと取引するしかなかった。
バンスの苦しみを知ったベンは、エデン救出に協力するつもりのバンスに偽の住所を知らせる。不吉な呼びかけを見たベンは、これ以上バンスを巻き込みたくなかったのだ。しかし、ひとりで侵入を試みたベンは何者かに襲われてしまった。
一方、登録局に寄せられた不審な乗客の情報を調べたジャレッドは、バンスの家に押し入った男と銃器店を襲撃したエリカ・バーネスが爆弾の材料になる肥料を大量に買ったと突き止める。エリカが登録した住所の大家はエイドリアンだった。
カルの記憶
“嵐の呼びかけ”があったミカエラは、登録局で見かけた828便の副機長アムタにも同じ呼びかけがあると気づく。稲妻の塊のような光に突っ込んだ828便のコックピットにいたアムタの話は、機内から同じ光を見ていたカルの消えた記憶を呼び覚ます。
強烈な光に突っ込んだ時、アムタが感じたものは恐怖ではなく圧倒的な平和だった。5年半の失踪から戻った後、機長のデイリーが828便に起こったことを再現しようとした本当の目的は、無実の証明ではなく、あの絶対的な平和をもういちど感じるためだったのだ。
光に突入したデイリー機長が口にした「長くて真っ青な炎」という詩の一節を聞いたカルは、尾翼に触れ消えた後、光の中の機内でデイリー機長とフィオナといたことを思い出す。母グレースの危機を知り、戻ろうとするカルをデイリーは引き留めようとしたが、「答えがあるから戻っても大丈夫」と言うフィオナは送り出したのだ。
答えの意味
フィオナが言った「もう答えはある」の意味が分からないカルをオリーブが助ける。余命の謎を解いた時のように、呼びかけが示したサインを見直したオリーブは加えてないサインがあることを思い出す。それは母との思い出の“特別な星のカード”だった。
さらに、呼びかけに従い、居留地に隠れていた乗客カイルを助けたミカエラが持ち帰ったブランケットに描かれた“星”は“神の意識”という意味のラテン語に導く。目の前に並べた星のモチーフが光を放ち、カルは『飛行機は神の意識の中にある』と悟る。
おちゃのま感想
カルの内面は少年カルでした〜。成長カルに違和感があるのは、少年カルらしさを表現しようとしてるからってことなんですね〜。疑問を解いてくれてよかった。ε-(´∀`*)
2年経っても、塀の中にいても、イーガンは変わらず。イーガンは切れ者かもしれないけど、エイドリアンには犯罪者のアンジェリーナを通報する勇気を持ってほしかった。エイドリアンなりの信念があるんだから、イーガンに操られないでほしいよ(涙)
さらに、イーガンの標的にされたばかりに(そもそもは、828便に関わったからなんだけど)家庭が崩壊したバンスは本当にお気の毒で、いまなお乗客を助けようとしていることに感動してます。ジャレッドやミカミにしてもそうだけど、協力者の重要度が増してますよね。
さて、カルとオリーブの解読で、“神”の名が出てきました。科学的なことではなく大いなる意思なんだと思うけれど、理解が追いつきません。“救命ボート”説が正解だとすると、やはり828便の乗客が余命を克服するのは難しいような気がします。う〜ん、どうなるんだろう。