Episode8 The Hawaladar (No. 162)
【ざっくりあらすじ】
カタリーナに連れ去られた“親友”を救出するため、レッドは保護したサザランドが教えた情報を追う。カタリーナは口約束で送金を請け負う『ハワラ』を利用し、調査の報酬をサザランドに支払っていた。
レッドの思惑
ロンドンに飛んだレッドはサザランドに報酬を届けた男と会い、送金を指示したNY本店の情報を得る。18ヵ国に34もの支店を持つこのハワラの本部は、NYの小さなレストラン“マタンギ”だった。オーナーのバヴィッシュ・ラトナはレストランを営む一方で、料理の配達を装い違法な送金を請け負っているのだ。
レッドは次の“ブラックリスト”として、ラトナの名前を渡す。9.11以降、FBIも注視している世界最大の闇銀行『ハワラ』の情報は価値がある。さっそくクーパーはNYへチームを送り、犯罪者に重宝されるハワラダー差し出したレッドに疑心暗鬼のパクはラトナ逮捕にこだわり、レッドは助けを求めるラトナを保護した。
チームの成果
クーパーはチームを利用したレッドに抗議する。「連れ去られた親友を探すため」と理由を説明したレッドは、今回ラトナが請け負った送金は、犯罪組織のヂャオが“逃がし屋”アティカスに支払ったものと伝える。
チームは、ヂャオがアティカスに依頼した“逃がす人物”は、先週、FBIとDEAがガサ入れしたヂャオの資金洗浄用の会社で逮捕し、監視下で入院中のアルフレッド・ヤンだと特定する。レスラーとパクが病院へ向かうが、厳重警備の病院を襲撃したアティカスはヤンを連れ去った。
世界でも有数の犯罪組織のリーダーであるヂャオが“下っ端”のヤンを取り戻すため、腕利きの逃がし屋アティカスを雇ったことにレッドは疑問を抱く。ヂャオがヤンを取り戻したい“それ相応の理由”があるはずだと指摘されたリズは、ヤンが潜入捜査官だと気づく。
案の定、ヤンはDEAの潜入捜査官だった。2年前からヂャオの組織にヤンを潜入させているDEAはバレてないと断言するが、チームはレスラーがもみあったアティカスの手下に仕込んだ病院職員の社員証のチップを追跡する。ヂャオの隠れ家に踏み込んだチームは逃走するヂャオを捕らえ、刺されたヤンを救出した。
ヂャオに関係する組織犯罪は立件でき、潜入捜査官のヤンも助かった。ラトナの行方はわからないが、『ハワラ』の顧客は突き止めることができた。大きな成果を上げたものの、レッドの中に怯えを感じるパクは「彼の敵が誰であれ、巻き込まれるのはご免です」とクーパーに告げた。
リズとカタリーナ
すべてを知る“イリヤ”を捕らえたカタリーナは、“マディ”の部屋に監禁する。カタリーナに「答えはあなたから“取り出す”」と告げられたイリヤは自ら命を絶とうとするが、気づいたカタリーナに阻止された。
イリヤの過去を“取り出す”協力者を待つカタリーナの部屋をリズが訪ねる。カタリーナはアグネスを気遣うフリをして、リズの部屋で話すことを提案する。カタリーナとの約束を守り、公園で見たことをリズに話さなかったアグネスは『公園で死んだ男の人』の絵を描いたのだ。
アグネスが描いた絵を見たカタリーナは「なぜこんな絵を描いたのか」ととぼけ、原因はリズの仕事や、おとぎ話に影響されたのかもとはぐらかす。カタリーナの言い分にリズは身構えるが、死体なんてなかったと断言したカタリーナは話を終わらせた。
公園へ足を運んだリズは、靴についた泥を落とすため入ったトイレで、割れた鏡に付いた血痕と毛髪を見つけた。
レッドの焦り
レッドに窮地を救われたラトナは、カタリーナが“コンスタンス・ドラッカー”の名で送金を依頼した2件のうち、もう1件は『オライオン・リロケーション・サービス』だと教える。
レッドは陸運局のグレンに『オライオン』の調査を頼む。「親友の命が危険なんだ」と焦るレッドを見ても、いつものようにのらりくらりと仕事しないグレンにレッドは怒りをぶつける。グレンの調査で、『オライオン』は犯罪者たちを逃がす引っ越し業者だと判明した。
おちゃのま感想
アグネスの絵が上手すぎる~という感想は脇へ置いて、イリヤが大変っ。カタリーナもレッド同様、怪しげな協力者を抱えてるみたいです。この人、ただ潜伏してたってわけじゃなさそうなんだけど、どういう活動をしてたんだろう?
気になるレッド、カタリーナ、イリヤの関係ですが、(ドムの話が真実だと仮定したら)カタリーナとイリヤは幼馴染。レッドとイリヤは古くからの親友。イリヤとカタリーナは元(?)KGB。わかってることはこれくらいでしょうかね?レッドとイリヤの信頼関係から想像すると、3人は家族的な親近感のある間柄のように思えます。
リズもマディに疑問を持っただろうし、ワクワクする展開になってきました。