Episode 1~4
【ざっくりあらすじ】新シーズン
観光客に助けられたイヴは一命をとりとめ、イギリスへ戻り再出発した。一方、イヴを殺したと思っているヴィラネルは空港で出会ったスペインの資産家マリアとの結婚を決めるが、ヴィラネルを手放したくない組織(トゥエルヴ)は暗殺の師匠ダーシャを結婚式に送り込む。
ヴィラネル(スペイン)
マリアとの結婚式に現れたダーシャを見たヴィラネルは我を忘れ襲い掛かり、結婚式をぶち壊した。ヴィラネルを復帰させればロシアへ戻してやると組織から言われているダーシャは「望みはなんだってかなえてやる」と、復帰を拒むヴィラネルを説得する。
ヴィラネルは復帰の条件にコンスタンティンやダーシャより上の管理者の座を要求し、組織は「まず資質を示せ」と指示する。管理者になるため、仕事に復帰したヴィラネルは実力を示し、ダーシャが見つけたバルセロナの豪邸での暮らしを満喫し始める。そんなヴィラネルの前に唐突に現れたコンスタンティンは、イヴが生きていると教えた。
イヴ(イギリス)
世間から隠れるようにニュー・モールデンの韓国人街に移り住んだイヴは、知人の韓国料理店の厨房で働き、孤独な生活を送っている。MI6と縁を切ったイヴはニコとやり直すつもりだが、ヴィラネルにジェマを殺されたショックから入院したニコはイヴを拒絶する。
「もっと人付き合いをしたほうがいい」と気遣ってくれるケニーのオフィスを訪ねたイヴは、転落死したケニーを発見する。MI6を辞めたケニーはオンライン出版社の『ビター・ピル』で働き始め、誰もいない休日のオフィスにイヴを誘ったのだ。
ケニーの死は自殺と断定される中、ケニーからトゥエルヴの調査を続けていると聞かされていたイヴはケニーがつかんだデータを捜す。『ビター・ピル』の編集長ジェイミー・ヘイワードからケニーのUSBは警察にあると教えられたイヴは、二度と組まないと決めていたキャロリンを頼る。ケニーの死に疑問を持ちながらも何もできないと悩んでいたキャロリンはUSBを回収し、ヘイワードと調査を始めたイヴと手を組んだ。
トゥエルヴの金庫番
ヴィラネルを裏切り家族を選んだコンスタンティンは、現在もトゥエルヴに支配されている。組織の命令に従うコンスタンティンはケニーの葬儀で再会したケニーの姉ジェラルディンを利用し、キャロリンの自宅に仕込んだ盗聴器でケニーの死を調べるキャロリンたちを監視していた。
一方、ケニーのUSBを調べ始めたイヴたちは、ケニーが突き止めた銀行データと、キャロリンが接触した昔馴染みの銀行家の情報から、組織の金庫番はロンドン在住の会計士チャールズ・クルーガーだと特定する。クルーガーの正体は、1989年頃ロシアから姿を消した東ドイツ出身のセルゲイだった。
キャロリンが部下のモーと共にクルーガーの監視を始めた頃、バスに乗るイヴの前にヴィラネルが現れる。キスと頭突きでヴィラネルを撃退したイヴはキャロリンに知らせるが、クルーガーを確保したキャロリンは電話にでない。イヴの忠告は間に合わず、クルーガーは警官に化けたヴィラネルに射殺された。組織は金庫番のクルーガーを消したのだ。
クルーガー暗殺の仕事を終えたヴィラネルはコンスタンティンの自宅へ侵入し、「家族を見つけて」と頼む。ヴィラネルが漏らした言葉から、組織がクルーガーを始末したと知ったコンスタンティンは愕然とする。つい先日クルーガーに呼び出されたコンスタンティンは、何者かが組織の口座から金を盗み、犯人を見つけるまでの時間稼ぎに600万ユーロ貸してほしいと頼まれていたのだ。600万ユーロは、ケニーが突き止めた組織の口座からこの2か月で送金された3件の合計と一致する額だった。
迫る危険
ヴィラネルに自宅を突き止められたイヴは『ビター・ピル』の事務所に泊まり込む。見かねたヘイワードは自宅の子供部屋をイヴに貸し、ふたりは自己嫌悪に陥る心の傷を打ち明けあった。
重要な手がかりだったクルーガーを失ったイヴは、ヴィラネルの犯行と断定したスペインの政治活動家暗殺と似た過去の事件を思い出す。昔の事件の犯人が手掛かりになるかもしれないと考えるイヴは、1974年の旧ソ連で起きた体操選手同士のケンカによる死亡記事を見つけ出す。
一方、確保したクルーガーを殺されたキャロリンのショックは大きかった。そんな中、いつもより早く帰宅したキャロリンは、自宅付近でコンスタンティンを目撃する。ケニーの一件以来、一緒に暮らすようになったジェラルディンに探りを入れても、ジェラルディンはコンスタンティンの名を出さない。悲しみを分かち合ってとジェラルディンに泣かれたキャロリンは「あなたにも隠し事はある」とつっぱねた。
秘密の仕事
ロンドンでの仕事のついでに、ヴィラネルがイヴに接触したと知った組織は「気が散らないように集中させて」とダーシャに命じる。イヴを殺さず、2人の仲を引き裂くよう指示されたダーシャは、故郷ポーランドへ帰ったニコを標的にする。退院も知らせず、無視し続けるニコから届いたメッセージを喜んだイヴはポーランドへ飛ぶ。メッセージはダーシャの罠だった。ダーシャはヴィラネルの仕業に見せかけ、イヴの目の前でニコを襲った。
ダーシャが暗躍する一方で、ヴィラネルは家族の情報と引き換えに、コンスタンティンの“個人的”な仕事を引き受けた。標的は組織に消された会計士クルーガーの妻だ。夫を亡くした動揺から混乱状態の夫人を気遣ったコンスタンティンは、クルーガーが妻に託した秘密のファイルを入手した。「どこか安全な場所を手配する」とコンスタンティンに提案された夫人は「別荘に行く」と言い、コンスタンティンは暗殺の手配をしたのだった。
おちゃのま感想
今シーズンは、第1話のケニーの死がショックで、気持ちが乗らず、まとめ記事にすることにしました。『つれづれ』の方にも書いたのだけど、その後、保存してた録画が全部消えてしまって、オンデマンドでちびちび見つつ、“まだ間に合う”的な再放送を待って、だだだ~と書き上げました。なので、いつも以上に、ざっくりした内容になってます。
ケニーと姉ジェラルディンのからみを楽しみにしてたわたしの沈む気持ちとは裏腹に、攻めの展開が続く前半でした。切っても切れないイヴとヴィラネルの関係は、より複雑に面倒くさくなってきましたよね。ダーシャはヴィラネルからイヴを遠ざけるためにニコを襲ったんだと思うけど、逆効果だったんじゃなかろうか。再び、敵の敵は味方…の流れのような?
さて、今シーズンの鍵は、組織の金の流れでしょうかね?クルーガーと親しげだったコンスタンティンが怪しく見えますが、クルーガーの妻をヴィラネルに殺させた真意は、本当に個人的なことだったのか、組織の命令だったのか、わかりません。後半、要注目です。
※ニコは、その後の展開で生きてるとわかったので、記事と感想を一部修正しました。