Episode10 Prisoners
【ざっくりあらすじ】
逃亡中のアリシアを捕えたダリウスは取引をもちかけ、『Q-17』の口座をハッキングさせた。アリシアに翻弄されたリアムは反対するが、ニコラスを潰したいダリウスは「敵の敵は味方だろ?」と同意を求めた。
リアムの決断
COPEの集団自殺に巻き込まれたと思ったジリアンは、変わりない様子で出勤していた。ジリアンは大統領のダリウスに告げ口をしたリアムに「私にとって危険なのはあなただわ」と言い、もう連絡しないでと告げた。しかし、ジリアンにはリアムへの想いが残っている。そんなジリアンを、COPEの代表バス(シェパード)は「君には人々の望みを取り戻す力がある」と導いた。
ソーラーセイル打ち上げ当日の天気予報が、風速6メートルから15.4メートルに変わった。想定外に備えたシミュレーションでは失敗しており、テスは打ち上げ延期を提案した。途方に暮れるリアムに、アリシアが協力させてと申し出た。テスの開発者のアリシアは「このプログラムは設定に余裕を持たせてある」と言い、風速20.5メートルまで大丈夫だと断言した。アリシアを信じるべきか悩むリアムに、アリシアは「私たちが造った帆よ」と指摘した。
ジリアンのことで自分の判断に自信を失ったリアムに、ダリウスは「ジリアンがハマったあの集団は危険だ」と教え、ジリアンは必ず守ると約束した。「お前を信じる」とダリウスに背中を押されたリアムは予定通り打ち上げを決行し、ソーラーセイル作戦は成功した。
Q-17の隠し口座
アリシアのハッキングで口座を空にされたニコラスは、手下の男に「存分に暴れろ」と命じた。素早い反撃でQ-17は闇の口座を隠し、アリシアでさえ見つけることができない。「ニコラスたちは別次元の追跡不能なネットワークを持っていると思う」とアリシアに言われたダリウスは、謎のチップが鍵だとひらめいた。チップを拡大すると、模様に見えていたものは“超小型アンテナ”だと判明した。Q-17が資産隠しに暗号化された衛星ネットワークを利用しているとわかり、アリシアはハッキングで210億ドル以上の全資産を盗んだ。盗んだ金はダリウスが“安全”に隠した。
ダリウスの指示でニコラスを捜していたFBIは、バージニアの飛行場にいるニコラスを逮捕した。逮捕されても傲慢なニコラスはダリウスを仲間にすることを諦めず、ダリウスは「死ぬほうがマシだ」ときっぱり拒絶した。
ゾーイの帰国
連絡もなしに突然グレースの娘、ゾーイが帰国した。ゾーイのアフリカ暮らしの報告を楽しんでいるグレースに「娘と無事に過ごせるといいな」と不気味な電話が入る。電話をかけさせたのはニコラスだ。脅迫男の電話は追跡できず、アロンゾが護衛役を引き受けた。グレースは遠慮するが、事情を知っているアロンゾに頼むのが一番だとハリスも賛成した。
グレースはダリウスに辞意を伝え、国を出たいと訴えた。護衛に囲まれたマッケンジー大統領でさえ暗殺されたと怯えるグレースを引き留めることはできない。ダリウスはグレースの希望通り上級顧問の職を解き、極秘に飛行機を準備すると約束した。
そんな中、刑務所のヒューが囚人に刺される事件が起きた。命に別状はないと説明されても、ニコラスの一味がヒューを襲ったと確信するグレースは安心できない。ダリウスにヒューの恩赦を断られたグレースはハリスを頼った。
ジリアンの信じるもの
自宅に軟禁されたうえ、国を出ると知らされたゾーイは反発した。「もう子供じゃない」と怒ったゾーイが突然吐く姿を見たグレースは、ゾーイの妊娠に気が付いた。父親はハリスの亡くなった息子ディランだった。
グレースとゾーイの会話を盗み聞きしたジリアンは、「安全な場所が必要なら力になれる」とゾーイに話しかけた。ジリアンはCOPEの隠れ家にゾーイを連れて行き、さらに機密扱いの『レールガン設計図』をバスに手渡した。
ちょうど、ヒューを刑務所から連れ出したことでハリスともどもダリウスに呼び出されたグレースは、ジリアンがゾーイを連れ去ったことと、ゾーイのお腹にディランの赤ちゃんがいることをハリスに知らせた。
ゾーイを捜すアロンゾがCOPEの本部に踏み込むと、すでにもぬけの殻だった。
おちゃのま感想 ★★★
なぜこのタイミング・・・なゾーイの帰国でした。
妊娠を知り、帰国したくてもレジストが世界を封鎖していたので無理だったんでしょうね・・・。
『敵の敵は味方』の法則で、あっさりアリシアがチーム入りしました。ソーラーセイル打ち上げに、Q-17の隠し口座のハッキングと大活躍。監視してるとはいえ、この人を信じて大丈夫?レジストは健在ですよね。
COPE、Q-17、レジスト。小惑星問題とは別のテーマに移ってる印象です。残りは3話。いろんな意味で、ハラハラしてます。