Episode3〜4
第3話 国境（Border）
第4話 オブフレッドへ（Dear Offred）
【ざっくりあらすじ】フレッドの葬儀で見たハンナの洋服がピンクではなく紫だったことに動揺するジューンは、葬儀の場にいたニックと連絡を取りたいと訴える。一方、ギレアドの司令官を動かし、偉大な司令官ウォーターフォードの名を残すと同時に諸外国へのアピールに成功したセリーナはさらなる野望を抱く。
紫の服
ハンナの身を案じるジューンの気持ちが理解できるモイラは、国境でギレアドの人間に伝言を届けている女性グループの存在を明かす。女性グループはメーデーだった。ギレアドに虐げられる者たちの心を支えるための幻想だと思っていたメーデーと会ったジューンは驚きを隠せない。
メーデーが手配した安全な衛星回線で繋がったニックはハンナの無事を知らせたが、紫の服は妻になる準備段階に入ったことを意味するものだった。ショックを受けたジューンは無理を承知でハンナを見守ってほしいと頼むが、新たな義務があると断ったニックは結婚したと打ち明ける。
セリーナの思惑
結婚が権力につながるギレアドで妻エレノアを亡くしたのち独身を貫いているローレンスから「君と赤ん坊を守る」という言葉を引き出したセリーナは、このままギレアドに残ると決める。アメリカ政府としてセリーナのために尽力したトゥエロは困惑するが、再婚で妻の権力を得るつもりのセリーナはトゥエロの立場や心情など気にもしなかった。
さっそく審議会に呼び出されたセリーナは、思いもしなかった役目を命じられる。ローレンスをはじめとする司令官審議会は女性のセリーナを必要としておらず、非公式の親善大使の役目を命じることで体よくギレアドから追い出すことにしたのだ。
トロントにて
セリーナがトロントでギレアド文化を広めることを許せないジューンとルークは、それぞれのやり方で対処する。怒りをコントロールできないジューンが銃を手にセリーナを付け回す一方で、正攻法で攻めるルークは違法建築の摘発でセリーナの拠点であるギレアド情報センターを閉鎖に追い込むことに成功する。
住居兼職場を失ったセリーナは、支援者の屋敷へ移動する。ギレアドの守護者エズラが案内した広大な敷地に立つ屋敷でセリーナを出迎えたのは、ライアン・ウィーラーの妻アラニスだった。
リディアの決意
毒入りチョコを食べたジャニーンとエスターは一命を取り留めるが、意識不明の重体だった。ジャニーンを愛するリディは懸命に祈りを捧げ、パットナム家のアンジェラにも見舞いを頼む。しかし、ようやく意識が戻ったジャニーンはリディアの従順な侍女ではなかった。怒るジャニーンに偽善の言葉でごまかした侍女の実態を指摘されたリディアは侍女制度の改革を決意する。
おちゃのま感想
さすが、ギレアド！目障りなセリーナをうまく利用しましたね〜。ローレンスを暗に誘惑するセリーナと、セリーナの心をもてあそぶローレンス。まさにタヌキとキツネの化かし合いでしたね。不気味さ満点！
ローレンスにとって、侍女の儀式を強要して妻エレノアを死に追いやったフレッドは憎むべき相手ですよね。常識的な人間であれば、ローレンスがフレッドの妻である自分を受け入れるはずないと考えると思うのだけど・・・ギレアドを盲信するセリーナ的にはアリなんですよね。
いびつなギレアド社会で生きるニックは、出世と共に難しい立場になっているようです。権力者の娘だと分かった妻ローズはギレアドに毒されてないように見えますが、本質はどうでしょね？ローズはジューンとニックの事情を把握してたけど、セリーナがふたりにした酷いことまで知ってるのかな？知ったうえでセリーナに笑顔を向けたとしたら、ローズもなかなか侮れない人かもしれません。
さて、サイドストーリーになってますが、侍女制度の改革を決意したリディアの物語がとても興味深いです。司令官ほどではないとしても、リディアはギレアドの中で権力がある地位にいるので、うまく立ち回って暗躍してほしいです。
ところで、セリーナがカナダで滞在できる場所はギレアドの施設内のみって念押しされてたけど・・・ウィーラーさんちはギレアド？