Episode18 Volcanalis
【ざっくりあらすじ】
溶岩石を家に持ち帰った地質学者のジルが殺害される事件が起きた。ジルは高温の何かで絞殺されたうえ、内臓は焼き尽くされていた。ジルが標本採取中に男に襲われていたと聞いたニックとウーは、ジルの同僚トムの案内で現場のフット山へ向かい、マーカス・ヘミングズという男を逮捕した。休暇中のハンクに代わり、レナードが捜査に加わった。
帰宅した悪魔は気づいた人間の肉のにおいがする
ヴェッセンの容疑者
逮捕されたマーカスは、15年前に妻を殺害された元考古学者だった。妻の事件以来、山での暴行や器物損壊でマーカスは何度も逮捕されていた。
マーカスの妻の殺害方法と、今回のジル殺害方法に共通点があり、ニックはレナードに「マーカスはヴェッセンだ」と知らせた。
ニックとレナードの取り調べを受けるマーカスは、誰も殺してないと主張し「彼女(ジル)に警告しようとした」と話した。マーカスは自分より”ヴォルカナリス”を調べろとニックたちに訴えた。 ”ヴォルカナリス”とは、ローマ神話の火神ヴァルカンに使える神官だと、レナードはニックに説明した。
溶岩の化身ヴォルカナリスの弱点
ニックはモンローに協力を求め、ふたりでグリム辞典を調べた。
マーカスは”トーレウス・アルメンタ”というヴェッセンだった。特徴は「逆境での頑強さと胆力に定評あるヴェッセン」だと記されている。”
ヴォルカナリス”については、全てラテン語で記されていたためレナードに訳してもらうことにした。 レナードはニックのグリム辞典に興味を示しつつ、ヴォルカナリスについての記述を訳した。
ヴォルカナリスは噴火の直前に姿を現すことがわかり、このままだと街が壊滅することになる。ニックとレナード、そしてモンローはマーカスに協力を頼みヴォルカナリスを封じる策を練った。
まずニックたちはマーカスの指示でフット山の溶岩石を持ち帰った。石のそばにマーカスが立ちヴォルカナリスをおびき寄せ、ニックたちが三方からマイナス210度の液体窒素を浴びせる作戦だ。
予定通り溶岩石を追ったヴォルカナリスが現れ、マーカスを襲うとする。液体窒素は有効で、ヴォルカナリスは凍り固まった。ニックは最後の止めはマーカスに任せ、マーカスは妻の復讐を果たした。
王家の血を引く子供の価値
老ヘクセンビーストのペッチは、ロマの女王シュテファニアにアダリンドを引き合わせた。
シュテファニアはアダリンドのお腹の子の血を使い、子供の真価を見定めた。シュテファニアの調べで、アダリンドの子供は正式な王家の血を引き、計り知れない価値があるとわかった。
シュテファニアは、男の子なら50万ユーロ、女の子なら75万と子供の値段をアダリンドに告げ、出産後24時間以内に届ける事が条件だとした。 ペッチは値段を釣り上げようと駆け引きを始めるが、アダリンドはお金には興味なかった。
アダリンドの望みは、ヘクセンビーストの力を取り戻すことだ。アダリンドはそれ以外は交渉しないと強気だった。
ジュリエットの記憶
そこかしこに居るニックの幻覚から逃げようとしたジュリエットは、交通事故を起こした。 ニックはすぐに病院に駆け付け心配するが、ジュリエットは「あなたに会うのは耐えられない」とニックを拒絶し追い返してしまう。
退院したジュリエットは、以前捜査協力した時に知り合った霊媒師の女性を尋ねた。 女性に「ひとつの思い出だけを選び、過去と同化しなさい」とアドバイスを受けたジュリエットは、家に戻りニックの幻覚たちと向き合う覚悟を決めた。
たくさんのニックの中からひとつを選んだジュリエットは、その時の記憶に集中しその場面の自分を再現し始めた。
ニックとのひとつの記憶をクリアしたジュリエットは落ち着きを取り戻した。ジュリエットが次に選んだ記憶はニックにプロポーズされた場面。引き出しに仕舞ったままの指輪を手に取り、静かに目を閉じたジュリエット。そこにいるのは自分を愛するニックだった。
おちゃのま感想 ★★★★
ハンクが・・・。
唐突にお休み入ったハンク。
たぶん俳優さんがケガをしちゃったんですよねー。かなり苦しい設定で、バカンスへ送り出しました。
そんなわけで、今回はレナードがなんとなくチームグリムの一員です。馴染めてないのが辛いけれど。
ジュリエットやアダリンドのサイドストーリーもそれぞれ進行し、シーズンクライマックスへ向かっております。
今回のわたしのお気に入りシーンは、モンローとバドがニックを励まそうとビール片手にサッカー観戦(モンロー宅で)してるところ。ジュリエットに拒絶され落ち込むニックを見たバドが、「グリムのくせに~」みたいな・・・