
Episode15 Death’s Door
父マーティンが昏睡状態に陥ったことで、医療判断と財産管理を委託されていると知ったマルコムは困惑する。一方、マーティンを刺したと自白したジェシカは正当防衛が認められると考えていたが、ギルは優秀な弁護士をつけるようアドバイスする。
完璧な遺体
真実を話すと言うマルコムをジェシカが止める中、事件現場のイドリサから連絡がはいる。管轄の分署にギルの重犯課に捜査を任せるよう勧めたと説明するイドリサが案内した殺人事件の被害者ケビン・バグリは、生きているように見える。防腐処理とセレブっぽい完璧なメイクが施されたケビンの遺体を見たマルコムは、まちがいなく犯人は死体愛好家と断言した。
ケビンを検視したイドリサによると、犯人はプロの“葬祭ディレクター”だが、東海岸のディレクター集会が開かれているNYには約3000人の専門家が滞在中だ。イドリサを伴い、会場のホテルを訪れたチームは、投資家のケビンが出資していた葬儀場の火事で、共同経営者のティルダとデブが大金を失ったという情報を入手する。
あっさりケビンと寝てたと認めたティルダは「ケビンの親友だった元パートナーのデブと話して」と言い、一方、デブは「友人というほどじゃなかった」と訂正する。ケビンに使われた化粧品がデブのものだと判明し、デブの部屋へ踏み込んだチームは虫の息のデブを発見する。「人を救うのは私の仕事じゃない」と尻込みするイドリサをマルコムが叱咤激励し、イドリサは応急処置でデブを救った。
死体愛好家
通話記録からデブが最後に話した相手はティルダだと判明する。容疑者としてティルダを聴取するが、ボストンで始めた葬儀場で成功しているティルダは『かつての関係を留めておきたい』というマルコムのプロファイルに当てはまらない。
ティルダが真犯人をかばう理由は仕事を守るためと見抜いたマルコムに「命の方が大事」と説得されたティルダは、潜りのパートナーだったリアン・トゥルイットの名を挙げる。腕は最高なのに心理評価で落ちたというリアンの問題は、遺体と過ごす時間が好きなことだった。それが原因で火事を起こしたリアンは気に病み、ティルダたちのように吹っ切ることができずにいたのだ。
犯人を特定したマルコムは、現場での態度を謝罪するためイドリサに電話をかけるが、謝罪を受け入れないイドリサは震える声で電話を切った。いつもと違うイドリサが気になったマルコムは検視室まで会いに行き、イドリサに銃を向ける犯人リアンを目撃する。
「リアンが来ている」とダニに知らせたマルコムは、応援を待ってという指示に背き検視室に入る。ケビンの遺体を要求するリアンと、毅然と立ち向かうイドリサの間に入ったマルコムは遺体保管室で時間稼ぎする。マルコムに誘導されたリアンは、死体愛好家になったきっかけの母の死を語る。共感を示すマルコムの話に引きつけられるリアンを観察していたイドリサは、器具を乗せた金属トレイでリアンを殴る。銃を落としたリアンは、駆け付けたJTたちにあっさり逮捕された。
エインズリーの策
母と兄の隠し事を察したエインズリーは、電話に出ないマルコムに「緊急」のメッセージを送り、父の病院へ呼び出す。鋭いエインズリーに嘘をつけないマルコムは「僕が父さんを刺した」と打ち明ける。
母の危機的状況を悟ったエインズリーは、ジェシカが嫌悪する司法取引でマーティンに優雅な囚人ライフを与えた弁護士スターリングを招く。スターリングが嫌なら自分で適任者を探すよう促されたジェシカは、信用しているイブに弁護を頼んだ。
マルコムとマーティン
殺人犯のリアンとの会話で、死や別れについての苦悩を吹っ切れたマルコムは、壁を作り怒らせたダニに「これからはもっと心を開く」と約束し、入れなかった父の病室に足を踏み入れる。マルコムが見守る中、一時は危篤に陥ったマーティンが目覚める。事実と違う“箱の中の女”の幻覚を見ていたマーティンは、家族のもとへ戻るため悪夢を終わらせたのだ。
おちゃのま感想
イドリサが活躍するエピソードでした。独特な個性の持ち主で、いつも場違いな明るさをふりまくイドリサですが、明るいのはプレッシャーの裏返しだったのかな?こうしてキャラを掘り下げてくれるのはうれしいです。
ギルは何かというとマルコムのことをダニに頼みますが、これはふたりの相性が良いと見抜いてのことでしょうかね?それともJTよりダニという単純な理由なのかな?いずれにしてもマルコムとダニの絆は深まってる印象です。
ところで、マーティンの特別待遇は司法取引で得たものだったんですね~。被害者の遺族もそうだと思うけど、ジェシカもマーティンには刑務所で罪を償ってほしかったんですよね。どういう司法取引だったんだろう?