Episode7 Under His Eye
【ざっくりあらすじ】
大規模な救済の儀が始まったギレアドでは見せしめの処刑が続き、侍女たちは刑の執行をさせられている。一方、親しくなったウィンズロウの妻オリビアの案内でDCの物件を見学したセリーナは、社交の場へ足を踏み入れた。
ハンナを求めて
DCから戻ったジューンはハンナを連れてギレアドから逃げる決意を固めていた。仲間の侍女たちの協力で、買い物中のマッケンジー司令官の女中と接触したジューンは「うちの司令官に頼めば、みんなで脱出できる」と説得するが、女中は応じない。しかし、「今週に入って処刑は4回だ」と指摘された女中は、ハンナが通う学校の門番のパーカーなら力になってくれると教えた。
外をひとりで歩けないジューンは、ローレンスの妻エレノアを連れ出すことを思いつく。エレノアは「ジョセフがいい顔をしない」と断りつつも、ジューンが開いたカーテンから見える外の景色に目を輝かせた。「私がついてます」と励まされたエレノアは、外出を決意した。
順調に歩を進めていたエレノアは、途中で会ったパットナム家の娘を見たことでふさぎ始めた。国がギレアドになる前、教師をしていたエレノアは薬の量を調整し、子供を授かろうとしたが叶わなかったのだ。エレノアを苦しめてしまったジューンは、散歩に誘ったのは娘のハンナに会うためだと打ち明けた。帰ってもいいと言われたエレノアは、きっぱりとした声で「行きましょう」と返事した。
少女たちが通う学校は、塀の上に武装した守護者が立ち、厳重な警備で守られている。エレノアはジューンがマッケンジーの女中から聞いたパーカーを訪ねるが、今日いるはずのパーカーは休みだった。ローレンス司令官の妻だと名乗ったエレノアは校内に招かれた。しかし、校内に入れるのは司令官の妻だけだ。塀越しに聞こえる少女たちの声を聞いていたジューンは守護者に呼ばれた。そこにいるのは混乱したエレノアだった。
自宅に戻ったエレノアをローレンスが介抱した。憔悴した様子のエレノアは「頑張ったのよ」と、ジューンに謝った。
密告者
今日も処刑の義務を果たすため、侍女たちはリディアの先導で刑場へ向かう。仲間の侍女のアルマから「マッケンジー家が消えた」と教えられたジューンは、処刑される罪人に愕然とした。そこにいるのはマッケンジーの女中だ。ショックで動けないジューンに、リディアは聖なる務めを果たすよう命じた。
マッケンジーの女中を密告したのは、ジューンを見張っていたオブマシューだった。「あなたを救った」と悪びれもせず言い放ったオブマシューをジューンは許せない。オブマシューに襲い掛かったジューンを仲間の侍女たちが必死に止めた。
ギレアドとカナダ
ニコール問題をきっかけに、ギレアドはカナダと犯罪人引き渡し条約について協議を始めることになった。フレッドはニコール奪還を第一に考えているが、ギレアドの上級司令官であるウィンズロウにとってニコールを重要な交渉材料だ。いずれ功績は認められるとウィンズロウに諭されたフレッドは「“時機が来たら”ニコールを取り戻す」とセリーナに約束した。
カナダは、ギレアドが“犯罪者”だと主張するエミリーを聴取した。聴取に付き添ったシルビアは「ひとりで抱え込まないで」と心配するが、エミリーはギレアドでの惨い経験をシルビアには話せない。ギレアドに苦しめられるエミリーは、ギレアドでの経験を理解しあえるモイラと会った。明るいモイラとのおしゃべりに元気づけられたエミリーは、国境警備の担当大臣に直接抗議するモイラに同行した。
隣国と平和な関係を築きたいと説明した大臣は「ニコールは母親が手放した子だ」と指摘する。その言葉はエミリーの怒りに火をつけた。「命がけで守って」と訴えたエミリーは、モイラたちとともに逮捕されてしまった。留置所へ入れられたエミリーとモイラはギレアドでの罪を打ち明けあい、カナダでは誰も殺してない自分たちはまともだと慰めあった。
おちゃのま感想
今回も恐ろしいストーリーでした。
ギレアド信者で、4人目の子供を妊娠中のオブマシューは、ギレアド的には聖母のような人ですよね~。そんなオブマシューでも、侍女という身分は変わらないんですよね。ギレアド信者だからこそ、オブマシューにはギレアドの矛盾に気づいてほしいものです。ジューンの怒りは収まらないと思うけど、妊婦のオブマシューに手を出すととんでもないことになります。恐ろしいことになりませんように(祈)
これまで描かれてきたウォーターフォード家の様子から、司令官や妻という地位を得ても幸せとは限らないんだな~と思っていたのですが、DCの司令官たちは特権階級の暮らしを満喫してました。やはり特権を持つ人々が国を支配してるんですよね。
ニコールの件から外交問題に発展し、カナダに亡命したエミリーたちが心配です。犯罪人の引き渡しに応じたら、エミリーは戻されちゃうんですよね?カナダも安全でなくなるのでしょうか。