Episode7 Hubert
【ざっくりあらすじ】
クレアは末期ガンの親友ケイの激痛を取り除く手術をメレンデスに依頼した。ケイの主治医は血管が入り組んだ場所の手術を拒否し、余命1ヵ月のケイは常に激痛で苦しんでいる。
親友の望み
ケイを診察したメレンデスは手術を引き受けた。クレアがメレンデスのチームを外されたと知らないケイはクレアが立ち会うことを望み、メレンデスはケイの望みを聞き入れた。
手術は成功し、ケイの激痛は治まった。手術をしたことで、すでに緩和ケアに切り替えているケイにまだできる治療があるとわかる。成功すれば1ヵ月の余命が6ヵ月に伸びるかもしれない。リスクのある手術に迷うケイに、クレアは「もう一度メレンデス先生を信じて」と勧め、ケイは手術を決断した。
手術中に死ぬかもしれないケイは、クレアに夫のダッシュと付き合ってほしいと頼んだ。近い将来、妻を喪うダッシュと、真剣な交際ができないクレアをケイは心配しているのだ。頑固なケイは諦める代わりに本格的なディナーでデートしてほしいとふたりに頼み、クレアとダッシュは気まずいディナーをともにした。
これから手術というのに、ケイはクレアにデートの感想を尋ねる。「私が死んだら、彼をよろしくね」と無理強いするケイとクレアは口論になり、そのままケイは手術室へ入ってしまった。手術中、危険な状態に陥ったケイの治療をメレンデスは諦めようとする。しかし、冷静な目で判断したクレアの指摘で予定通りの処置を終え、手術は成功した。
目覚めたケイにクレアは謝った。ケイのお節介は相手を思いやってのことだとクレアはわかっている。そして、ケイが死と向き合う孤独を隠していることも知っている。自分とダッシュがそばにいるとクレアに言われたケイは、涙を流した。
メレンデスに感謝を伝えたクレアは明日もリムの下に付くべきか確認した。クレアを認めつつも、メレンデスの返事は「彼女に付け」だった。
兄と弟
リムの下に付いたショーンとモーガンはネイルガンを持ったまま足場から転落した男性を担当した。リムは損傷が激しい腎臓の摘出を決めるが、男性は腎臓がひとつしかない単腎症だった。移植ネットワークでは適合する腎臓が見つからず、適合した弟はドナーになる代わりに条件をつけた。父親から継いだ会社を売るか、自分の持ち株を買ってくれと弟に求められた兄は断り、リムはショーンとモーガンに話をまとめるよう指示した。
モーガンは兄弟の親族を呼び、適合検査を受けてもらうことにした。身内を見れば、弟も恥じて同意するとモーガンは考えたが、うまくいかない。一方、ショーンは兄に会社を売らせようと考えた。「親父を裏切るより死を選ぶ」という兄の父を思う気持ちを知った弟は、死の床でも父は兄の批判しかしなかったと呆れかえる。ショーンに「それは切り札になる」と言われた弟は、父の暴言を教えるが、兄は信じなかった。
結局、弟は移植の同意書にサインした。兄の命を救う弟に、ショーンは自身の経験を話した。父に生まれてきたのが間違いだと言われても、価値ある人間だと信じることができたのは、自分の犠牲も顧みず弟のスティーヴが助けてくれたからだった。
弟の腎臓を移植された兄は回復に向かった。病室を訪れた弟に、兄はぶっきらぼうに感謝した。
それぞれ
ショーンとリアはペットとして魚を飼い始めた。その魚がすぐに死んでしまったことで、自分を責めたリアは、ハーシーでのことを初めて口にした。ハーシーに戻り、思い描いた仕事で兄が継いだ祖父の作業場を立て直すつもりだったリアは、作業場も兄との関係もダメにしたのだった。
魚の世話すらできないと落ち込むリアの話を静かに聞いていたショーンは、死んだ魚を検査し、もともと病気だったと突き止めた。リアをペットショップへ連れて行ったショーンは、魚が病気だったという証明書を店員に突きつけ新しい魚を要求した。「君のせいじゃない」というショーンなりの励まし方は、リアを笑顔にした。
治療前に財布を預けたことを忘れたグラスマンは「うっかりした」とごまかすが、記憶障害が進んでいるのは明らかだった。
おちゃのま感想
メディカルドラマらしい、患者さんたちの人生が見えるエピソードでした。クレアの友人ケイさんは、また登場するのかな。
シーズン2に入り、ショーンとモーガンのコンビがなかなか面白く感じてます。モーガンの良さは、ショーンを対等なライバルとして見ている点・・・かな。
リアのハーシーでの出来事が明かされました。どういう経緯でおじいちゃんが遺した作業場がつぶれたのかわかりませんが、兄と険悪になったことを考えると、リアが提案したことが原因っぽいですよね。ショーンなりの慰め方は温かさを伝わってきました。じわ~っと、心に染みる感じ。素敵なシーンでした。
ところで、ショーンはモフモフが好きなんですよね~。猫好きなのは間違いないです。