Episode8 Apple
【ざっくりあらすじ】
出勤前、ショーンは立ち寄った店で強盗に遭遇した。女性客のエイヴリーが撃たれ、強盗犯は店主にバットで殴打された。救急搬送されるふたりとともに病院へ着いたショーンは、エイヴリーに付き添うブランドンに「こいつが悪い」と責められた。
朝のハプニング
ショーンが店に立ち寄った理由は、朝食のリンゴを隣人のリアにかじられたせいだった。昨夜、管理人のアーメンに断りもなく電気を止められたリアは「15分間も真っ暗だった」と怒っていた。原因はリアの大音量の音楽だ。騒音対策に耳栓を利用してるショーンは「ヘッドホンを使って」と助言した。事実しか言えないショーンに怒ったリアは、ショーンの朝食用のリンゴをかじり部屋を出て行ってしまった。
強盗犯は「手をあげろ」と「財布と携帯を出せ」を同時に要求し、手をあげたショーンは財布を出すことができなかった。怒った犯人は発砲し、その弾はショーンではなくエイヴリーに当たってしまったのだ。
被害者の患者
エイヴリーの手術を終えたメレンデスは「至急、彼女のご家族を呼んで」とブランドンに伝えるが、ブランドンとエイヴリーは出会い系で今日初めて会った仲だった。本当は自分のせいでエイヴリーが撃たれたと感じているブランドンは、断る口実を見つけるため店へ誘ったことを後悔していた。返事もせずブランドンの話を聞いていたショーンは「ウソは発砲の原因じゃない」と事実でブランドンを慰めた。
エイヴリーの状態が急激に悪化した。ショーンは心不全だと診断したが、ジャレッドは出血の可能性を指摘した。メレンデスはジャレッドの意見を支持し、再びエイヴリーの手術が始まった。
ジャレッドの診断通りエイヴリーは出血していたが、どこから出血しているのかわからない。胸部から骨盤まで切開して探すしかないと判断したメレンデスをショーンが止めた。損傷箇所から人体を貫いた弾の動きをイメージしたショーンは、出血点を特定したのだ。ショーンの特異な才能でメレンデスは手術を成功させ、ショーンは出血を見抜いたジャレッドを称賛した。
意識の戻ったエイヴリーとブランドンは2度目の初デートを約束した。
強盗犯の患者
強盗犯の体に人種差別主義のタトゥーを見たクレアは、被害者のエイヴリーを先に手術室へ送ろうとした。医学的判断に私情を挟むなと主治医のリムに注意されたクレアは反論し、手術室から追い出されてしまった。
リムは、強盗犯の観察をクレアに指示した。クレアは「罰するなんて理不尽」とリムに直訴するが、リムはメレンデスに対するような敬意を払わない点が問題だと教えた。強盗犯の首が腫れあがり、クレアは自力で患者を救った。クレアが“罰”に感じていた観察の仕事は、手術後の腫れに備え必要なことだったのだ。
クレアは「あなたから学べて光栄です」と、リムに謝罪とともに敬意を伝えた。
グラスマンの憂い
ショーンのことを心配するグラスマンはモーハン医師のカウンセリングを受けさせるが、ショーンの診断は難しい。グラスマンは「私では力不足なんだ」と言い、ショーンにサポートを受けろと勧めた。前回激しく拒否したショーンは、今回は返事もせずに立ち去った。
その日は、グラスマンが娘のマディを失った日だった。グラスマンの隣に座ったジェシカは「今日で13年ね」と言い、マディが恋しいと目を潤ませた。「もっとあの子のそばにいたら・・・」と後悔するグラスマンに、ジェシカは「彼を支えている」と励ました。
優しいハグ
「今朝は大変だったわね」と声をかけたクレアに、「隣のリアにリンゴを食べられた」とショーンは自分にとっての“今朝の事件”を話し始めた。「助言したら怒ったみたいだ」と話すショーンに、クレアは「女性は大抵助言より共感を求めてる」と教えた。
夜。リアは朝のお詫びにショーンにリンゴを届けた。「クレアに望みは共感だと言われた」と謝るショーンを、リアは止めた。ショーンの正直さを長所だと認めているリアは「ウソで機嫌をとらなくていい」と諭した。
部屋へ戻ったリアを追いかけたショーンは、今日ミスをして人がケガをしたと、唐突に打ち明けた。リアは何も言わず、そっとショーンを抱きしめた。
おちゃのま感想 ★★★★
ショーンのリアに対する気持ちは友情以上のものがあるのかな。
リアは偏見のない人だと思うけど、自由な人ですよね~。リアは一晩中怒ってたのか、起きるなりショーンの部屋へやってきたのか。どっちだろう?
グラスマンは娘さんを亡くしてたんですね。そして、ジェシカは娘さんの親友。詳細はわからないけど、辛そうに後悔しているグラスマンの様子から、悲しい事故か事件を想像しました。
今回もショーンの人並外れた才能が示されたのですが、そのうち過度な期待をされるようになるんじゃないかと少々心配。ジャレッドの診断が正解でショーンが間違ったことに、なにやら少しほっとしました。ショーンとて人間です。